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初めての教育実習生を担当したときに意識したこと

今回の記事では、教育実習生を初めて今年度担当した私が特に意識がけていたことについて書きたいと思います。

なお、その実習生は今年度採用試験に受かり、無事に教員になることが決まりそうです。(あとは、大学を卒業できればですが、きっと大丈夫だと思っています。優秀な学生なので。)

今回は、意識したことを3つ紹介します。


1、子供との人間関係作りを意識してもらう

これは、実習生をもったときも、もっていないときも実習生に話す機会があったときに伝えています。
最終日にどのような関係を子供たちと作れているのかを見ることを最初に伝えています。

教育実習生なので、授業を現役の教員と同じくらいにできることは基本的にはありません。
しかし、子供に近い年齢であるからこそや実習生という立場だからこそできることもあります。
例えば、休み時間にあそぶこと。
これは、健康に問題がないのであればすることができます。こういうことを続けていると少しやんちゃな児童も実習最後のころに行う研究授業で、いつも以上に張り切ってくれることがあると感じます。
今まで一緒に遊んでくれた先生を応援したい、頑張っている姿を見てきたからこそ頑張りで返したいと子供も返してくれます。
子供は、大人以上に先生自身の本質を見抜いていると考えており、言葉で伝えなくても頑張っていることや大切に思ってくれていることは感じているものです。
だから、どのような関係を作ることができているかは重要だと思っており、伝えるようにしました。

2、授業は自分が行いたいことを行う

これは、自分自身の経験を踏まえ伝えるようにしました。
授業を考えているときに、一生懸命悩み、悩んだ結果迷ったまま授業をすることがあります。そんなときに子供の反応はいまいちだと感じます。
それに対して、時間がなく、少し考えて行った授業がうまくいくことがあります。
これも上と同じようにやっぱりなにか子供に伝わるものがあるのだと思っています。
だからこそ、自分の信じたことや考えたことを大事にしてほしいと考え、伝えることにしました。

もちろん、ここまで読んでいただいている方は分かっていると思いますが、指導要領から逸脱したような授業をしてもよいと伝えたわけではありません。
教科書、指導書を基本にして授業を行ってもらったので、その中で発問をどの言葉にするか、どちらの展開がよいかなど悩んだときに自分でやりたいほう、子供の実態に合っていると思ったほうで行うように伝えました。

3、指導案の隙間を意識する

これは、指導書に書かれていないようなことを意識するようにしてもらうことです。
当たり前のことですが、実習生といっても子供たちとの授業の場は貴重な場です。
だからこそ、授業が上手にできるようになってもらいたいと思い、伝えるようにしました。

例えば、発問をした後にどうするか。
よく指導書などでは発問をして話し合うなどと書かれています。
しかし、ここには見えない部分があります。
発問をしたあとにすぐに話し合いをさせるのか、ノートに考えを書いてからなのか、ペアなのか、グループや全体なのか、このようなことまでは書かれていません。
しかし、そこがないと指導があいまいになり、子供が何をしたらよいかわからなくなり、落ち着かない原因になります。
教員としては当たり前のことですが、このようなことは大学で授業を考えていたり、友達と話し合ったりしているだけではなかなか見えにくいものです。
また、このようなことは授業だけでなく、様々な場面で必要になります。
生活指導や行事の指導など多くの場面でも意図をもって指示を出したり、声掛けをしたりすることは必ず必要だからです。

以上が特に意識したことです。
もちろん、他にも様々ありますが、実習生として少しでも成長をしてもらいたいと考え、特にこの3点を意識して伝えるようにしました。
ただ、上にも書いたように実習生自体がとても優秀な学生だったので、だんだんと指導をすることがなくなっていきました。
むしろ、子供への指導の仕方や言葉かけなどは自分自身の方が勉強になるほどでした。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
では、また。

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