好きな小説家 朝井リョウさん について

趣味が少ない僕ですが、小説を読むのはそれなりに好きです。

1人、好きな小説家がいます。朝井リョウさんです。
最近では「正欲」が映画化され、認知度も少し高まってきたのではないでしょうか。

朝井リョウさんの好きなところは
「人間誰しもが心の奥底で思っている・感じているけど、表には決して出さないようにしている」
そんな人間の嫌ーな部分を文章にする・表現するのがすごく上手なところ。
登場人物の心の声に共感する気持ちと、もうこれ以上自分の嫌なところを炙り出さないでくれ、という気持ちがダブルで襲ってきます。
読んでいて気持ちがいいんです。

あと、文章のユーモア・比喩表現の能力が抜群にたけています。
朝井リョウさんの書かれるエッセイも僕は大好きです。朝井リョウさんの日常を面白おかしくつづっているんですが、もし朝井リョウさんと全く同じ人生を僕が歩んでいたとしても、こんなに面白く表現することはまず不可能です。
この人の観察眼、文章力、をもってすれば、仮に平凡な人生であっても、最高の物語になってしまうんだろうなと。そのうえ、朝井リョウさんの歩んできた人生はとても面白い。
その感性・文章力、そして人生経験の豊富さに嫉妬さえ覚えます。

もし朝井リョウさんの作品をまだ読んだことがない方がいたら、ぜひ読んでほしいです。有名どころの「正欲」や「何者」はもちろん、ほかの作品もどれも面白いので是非。
僕のおすすめは「どうしても生きてる」という短編集に出てくる「風が吹いたとて」という作品です。

それでは。

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