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「学校を出ても、学びは一生」

 大学を卒業するとき、最後にゼミの先生と2人きりでお話ししました。特に「仲の良い」関係ではなかったので、何を話すのか、緊張しながら先生の研究室をノックしたのを覚えています。
中に入ると、どこを見ても本!本!本!
他の先生に比べて圧倒的に多い本の量。まるで小さな図書館です

「卒業おめでとうございます」

「ありがとうございます。先生の研究室を選んでよかったと思っています」

「それはよかった」
相変わらずの淡白さで、改めてお祝いの言葉をいただきました

私は先生と会うたびに本の話をしていました
最近読んだ本の感想や、先生が感銘を受けた本。色々本について話したのを覚えています

そんな先生はやはり本が大好きで、大好きすぎる故に小説を読むことを辞めたそうです
「え、」っと思うのですが、先生は一度小説を読み始めると、

その本を一日で読まなくては気が済まないらしく、分厚い小説だと1日読んで終わってしまう。
途中で止めたらいいのに…と思うのですが、驚異の集中力と持ち前の性格によって、読むこと以外考えられないそうです。そのため気づいたら夕方や夜になっていて1日が終わる。

「これは研究職として死活問題だ」と感じたそうで、そこから小説を読むのを辞めたそうです。先生にとって本は「嗜好品」ではなく「教材」といったところでしょうか。

そんな少し面白い先生と最後に話していて、1番記憶に残っている言葉があります
それは

「学校を卒業しても、学びは一生」

という言葉。

学校で本ばっかり読んでいる私に向けた言葉をくれたのだと思います。(もしかすると、全員に同じ言葉を送ってるかもしれませんが笑)

教育機関から席を外すと、「もう勉強しなくていい!!!」と思ってしまうが、それは間違いで。学校を卒業してから常に「学び」という姿勢を持ち、行動することで少しずつ周りとの差が開いていく。
「今までの知識だけでは圧倒的に知識不足です。学校を卒業してから、勉強する時間を作るか作らないかで、その後の人生は大きく変わります。知識はいずれ必ず役に立ちますので、どんどん成長していってください」

今思うと、この言葉についての重要性を身に染みて感じています。会社で学ぶことはみんな同じです。同じことを学び、さらにその学びの方向性は大きく変わったりはしません。環境を変えなければ、新たな学びを得ることはできません。
「会社での学び+自分の気になる分野の勉強」
これしか周りと差をつけることはできないと思いますし、差をつけている人は必ずなにかしらの勉強してると、社会に出て思いました。

「先生、学校を出ても、学びは一生ですね」

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