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株価指数からロシア株を除外、つみたてNISAへの影響は?

10日ほど前の情報になりますが、株価指数から「ロシア株」が除外されるというニュースが出ていました。

そこで今回は、つみたてNISAなどを利用して海外の株式に投資している人への影響について、解説したいと思います。

先に結論を言いますと、今回のロシア株除外は、つみたてNISAで投資をしている人への影響はほとんどありません
ですので安心して、これからも長期運用を続けていただきたいです。


新興国銘柄への影響

つみたてNISA対象商品のなかで、もっとも影響を受けるのは「新興国株式」を含む銘柄です。

一例として、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」という投資信託の目論見書もくろみしょ(=説明書)を見ると、ロシアが3.9%含まれています。

参照元:eMAXIS Slim新興国株式インデックス目論見書

全体の3.9%が除外されるだけなので、大きな影響はないと考えてよいでしょう。


全世界株式への影響

新興国株式のみに投資している人は、かなり少数派だと思います。

つぎに、より多くの人が選択している全世界株式への影響を見てみましょう。

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」には、新興国株式が12%含まれています。

参照元:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)目論見書

新興国株式に占めるロシアの割合は3.9%でした。
つまり、全世界株式のうち12%が新興国株式で、さらにそのうち3.9%がロシア株なので、12% × 3.9% ≒ 0.47%となります。

全世界株式では、比率が0.47%のロシア株が除外されるだけなので、影響は小さいですね。

なお、ここでお話ししているのは、「ロシアへの投資割合が少ない」ということです。
直接投資していなくても、ロシア・ウクライナ情勢が世界の株式市場に影響を与えている可能性はあります。

株価変動についての考えかたは、以下の記事で解説しています。


分散投資の重要性を再考するきっかけに

今回のロシア株除外のニュースをみて、私は分散投資の大切さを再認識しました。

ひとつの国や地域、通貨だけに投資対象を絞ることは、柔軟性に欠ける選択かもしれません。

将来は不確実だからこそ、なるべくたくさんの国や地域へ分散したり、株式だけでなく債券などへも分散すること。
つみたてNISAを安心して継続していくために、やはり分散投資は大切だと思います。

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