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工芸建築論

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「工芸」から建築と社会を考える。建築は社会構造に規定されるのが常だが、建築が社会構造に働きかけることができるとすれば、それは何か。
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#空間装飾

装飾の力

装飾の力

装飾のふるさと

ぼくが子供だった頃、落書きが楽しかった。ザラ半紙やチラシの裏に、憑かれたように絵を描いていたものだが、無地の面があると落書きをしたくなるという衝動は、ぼくの先祖である猿が毛皮を失ったからではないか。

過酷な自然の荒野に晒されていても、毛皮で覆われた動物は生きていくことができるが、毛皮を失った人間は、肉体的に耐えることができない。そこで、動物の毛皮、草木、土、石などといった、入手

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