Midnight Desert第153回
蒸せるような暑さが少しずつ和らいで、秋が空気に混ざり始めたように思います。
もちろん、まだまだ残暑が主張していますが、ゆっくりと日差しは弱まり日も短くなっていくでしょう。
花火、浴衣、風鈴、蝉、かき氷、海。
夏を彩った華やかなシーンが夕暮れをバックに遠く蘇ってきます。
消えていく光の中に物悲しさを漂わせながら。
夏の終わりを歌った曲が僕にはあります。
変わりゆく季節のはざまで、
移ろいゆく心のただなかで聴いて欲しい。
そんなバラードソングです。
各種配信サービスにて。
『夏の足跡』
遠くで花火の音がしている
ここからは見えないけど
耳を澄ませれば
かすかに聴こえる
眠っていた 恋の詩
君のことだけを見つめていた
君が好きだった ずっと
顔を合わせれば 胸が苦しくて
途切れそうな 恋心
いくつ季節は巡っただろう
いくつページめくっただろう
泣いて別れた夏の外れ
いくつ夢を描いただろう
いくつ夢を失くしただろう
僕の初めての好きな人
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