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バナナで釘が打てます

ある日冷凍庫にバナナが入っているのを小4の次男が発見した。

子どもらの様子を見るに、おそらく末っ子小1の三男の仕業であろうと推理する。

しかし、無理はない。以前の冷蔵庫と今の冷蔵庫では野菜室と冷凍庫の位置が逆なのだ。私でさえ時折間違える。そういう意味では、犯人が私である可能性も否定できない。

そんな推理をしていたら、次男がおもむろにカウンターをカチコチのバナナでコンコンと叩いて面白がっていた。

カチコチのバナナで、コンコンと。

いけませんね。

1977年早生まれ。2020年で御年43のオヤジがこんなの見たら、確実にあの画像が浮かび、あの台詞を口走ってしまうではないか。

「バナナで釘が打てます」

正確には、「マイナス40度の世界では、バナナで釘が打てます。バラの花もこの通り」の一部ですけど。

今、あなた、共感しましたね?同世代以上確定でよろしいか?

明日忘れちゃいけない持ち物を準備していたら、片言で「出っかけるとっきは、わっすれずにぃ」って言う世代でしょ?

何かをお裾分けする時にやっぱり片言で「あなたにも〜、チェルシー、あげた〜い」って言っちゃう世代でしょ?

東京育ちなら、何かを確かめる時に「確かめよう、見つけよう、素敵なサムシングッグッグッググ」って歌ってタップ踏んで「カモン!」ってシャウトしちゃう世代でしょ?

でもね。

それ、平成後半生まれには全く通用しません。
残念ですが。

それを、巷ではジェネレーション・ギャップと呼ぶのです。

あたり前なんですよ。昭和の終盤から平成の序盤の風物を平成後半生まれが分からずにポカンとするのは。

私たちだって、幼い頃に親世代が盛り上がってるネタがわからずポカンとしていたじゃないですか。アレです。

それだけ歳食ってしまった。

あの時、自らが若者にポカンとされる未来を想像できただろうか。

だからこそ尊敬するコマーシャルがある。

「もっとも〜っとタケモット」

すごいぞ、タケモトピアノ!世代を超えて共有できるぞ!
一体何年前なんだ!という若かりし財津一郎氏が輝いて見える。
お願いだ、タケモトピアノさん。
末永くこのコマーシャル続けてください!

…まだ続いているよね?

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