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#8 そもそも手描き人生マップとは何なのか?②

間が空きましたが、こちらの続きです。

あるとき、若宮正子さんの「60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります」という本を読んだ。同じ藤沢市に住んでいることは知っていたけど、読めば読むほどそのパワフルさと好奇心の塊みたいなところに惹かれていった。
それまでも読書日記(高校生の時から読んだ本を記録していて、今ではそのノートが100冊になる)にイラスト入りで感想を書いたことはあったけど、なぜかその時は時系列に沿って若宮さんのライフヒストリーをまとめたくなり、それが初めて描いた人生マップとなる。

これ、おもしろいかも。
自分史を本や雑誌の形でまとめるサービスがあることは知っていた。でも「これが◯◯さんの人生」と言って分厚い本を渡されたら読む?それよりも文字とイラストを使って1枚にまとめたほうが、目をひくのではないかな。

そんなことを思いながら自分の母や祖母、長く通っている店の女将さんなどに声をかけて、話を聞かせてもらい、手描き人生マップを作るようになった。

自分の母親は趣味も友人も多いのだけれど、実は親や夫の転勤で引越しを18回もしており、行った先々で人のつながりを増やしていったのだなということも初めて知った。
祖母の話も興味深かった。長崎に落とされた原子爆弾も女性参政権の付与も、今までは教科書の中の出来事だったけど、祖母がその時代に生きていたというリアルなエピソードを聞くと、印象が違ってくる。
娘や孫を何年もやってきたのに、母や祖母の知らなかった一面がまだまだあり、新しい発見がたくさんあった。

その後ご縁があって、若宮さんに手描き人生マップをお見せすることもできた。
「人生一代記のグラレコは初めてで嬉しいです」との感想をいただいて(グラレコという言葉をご存知なのもすごい。)、他の人の話ももっと聞きたいと思うようになった。
(つづく)

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