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決算書に基づく超優良企業の定義
お世話になります!、新卒でスタートアップベンチャー企業に就職した
コーラです。
就職活動や転職活動をしていると、将来性のある企業に就職したい、安定性のある企業に就職したいという声をよく耳にします。
しかし、どのような基準で将来性・安定性があるのかを問われると回答に
困る方が多くいるように感じます。
そこで、今回は決算書に基づき自分自身で将来性・安定性のある優良企業を判断できる方法を紹介します!
▼決算書(財務3表)とは
決算書とは、企業の成績表のようなもので経営状況を表します。
企業の資産、営業利益、負債などの財政に関わる数字を公開していて上場企業であれば、誰でも確認することができます。
上場企業は四半期ごとに決算書を公開する必要があり、企業の利害関係者(株主、投資家など)が決算書を見て、今後の支援を判断します。
決算書は下記の3つで構成されます。
貸借対照表/バランスシート(B/S)
損益計算書/プロフィット&ロス・ステートメント(P/L)
キャッシュ・フロー計算書(C/S)
貸借対照表/バランスシート(B/S)
貸借対照表は、企業の「財政状況」をまとめたものです。
企業が保有している現金、建物などの資産、銀行から借りている負債などの情報がまとまっています。
貸借対照表には、資産・負債・純利益の3つの項目があり、それぞれ下記の項目が含まれています。
資産:現金や預金、自社商品、オフィスなどの建物、土地
負債:借入金、社債
純資産:企業がこれまで儲けてきた資本金・利益余剰金、新株予約権
貸借対照表を確認することで、その企業にどのような資産があるか、どのくらいの負債があるか、どのくらい金銭的体力があるかなどを知ることが
できます。
損益計算書/プロフィット&ロス・ステートメント(P/L)
損益計算書は、企業が「どのくらい儲けたのか」をまとめたものです。
企業の商売における売上高、費用(売上原価、販管費)、営業利益、経常利益などの情報がまとまっています。
損益計算書を確認することで、その企業が1年間でどのくらい儲けたのか、
儲けるためにどのくらいの費用が必要だったのか、利益がどのくらい残ったのかを知ることができます。
キャッシュ・フロー計算書(C/S)
キャッシュ・フロー計算書は、企業の「営業活動・投資活動・財務活動により生じた現金の増減」をまとめたものです。
企業のお金に関する動きは上記に3つに区分されます。
営業活動とは、本業である事業(飲食事業であれば、店舗の運営など)により生じた現金の増減を表します。
もちろん、現金が増加していることが健全な営業活動状況です。
投資活動とは、設備や株への投資または売却、子会社への投資により生じた
現金の増減を表します。
企業が成長している時は、新規事業や子会社への投資により、現金が大きくマイナスになっていることがよくあります。
財務活動とは、資金調達や借入金返済により生じた現金の増減を表します。
企業が資金調達を実施すればプラスになり、借入金を返済すればマイナスになります。
決算書は項目が多く、非常に難しい資料だと思います。
ぜひ、皆さんも興味のある企業の決算書を見てみましょう!!
個人的に全ての項目を確認するのではなく、次で説明する項目に焦点を当てることで、比較的簡単に企業の将来性・安定性を判断できます。
決算書に関する上記の説明は、下記文献を参考にしております。
引用文献:『世界一楽しい決算書の読み方』(株式会社KADOKAWA)
▼決算書に基づく超優良企業の見極め方
企業の将来性・安定性を見極めるには、下記3点に焦点を当てます。
自己資本比率が3年以上50%以上の割合であるか
経常利益が3年以上継続して増加しているか
キャッシュ・フロー計算書が健全型・積極型であるか
それぞれについて説明していきます。
自己資本比率が3年以上50%以上の割合であるか
自己資本とは貸借対照表に記載されている純資産(資本金+利益余剰金+その他)のことです。
自己資本比率とは負債純資産合計の中で占める純資産の割合です。
自己資本比率が高いほど、これまでの経営により利益を残すことができていることになり、負債の割合も低く、非常に安定した経営ができていることになります。
この自己資本比率が50%を超えると、優良企業と言われることが多く、かつ3年以上継続していれば、仕組み化もされていて、非常に安定した企業だと考えられます。
例えば、株式会社ニトリホールディングスの2023年3月期の決算表を見てみましょう!
貸借対照表を確認し、計算してみましょう!
純資産合計:792,230(百万円)
負債純資産合計:1,092,841(百万円)
自己資本比率=(純資産合計÷負債純資産合計)×100=72.4%
かなり高い数値ですね!!
このように自己資本比率を確認していきましょう!
経常利益が3年以上継続して増加しているか
経常利益は、「企業の実力が最も反映される利益」と言われています。
本業で獲得した営業利益(売上総利益ー販管費)と本業以外で獲得した収益を加算し、費用を控除して算出されます。
損益計算書で確認できます。
企業の1年間の頑張りが利益として反映される経常利益を3年以上増加することができていれば、将来性もかなり期待できると考えられます。
キャッシュ・フロー計算書が健全型・積極型であるか
健全型とは、下記のような状況です。
営業活動:利益が出ていて、プラスの状態
投資活動:事業の成長に向けて投資を行い、マイナスの状態
財務活動:借入金の返金を行い、マイナスの状態
つまり、本業で資金を獲得し、その資金で投資、借入金の返済を行っている状態です。ベストな状況です!
積極型とは、下記のような状況です。
営業活動:利益が出ていて、プラスの状態
投資活動:事業の成長に向けて投資を行い、マイナスの状態
財務活動:事業の成長に向けて足りない分を借り入れ、プラスの状態
つまり、本業で資金を獲得し、その資金で投資、足りない分を借り入れている状態です。事業の拡大に向けて、大きく動いている状態です。
企業のキャッシュ・フロー計算書が健全型か積極型であれば、今後の成長を期待することができます。
以上3つを満たす企業は、非常に優れた企業だと考えられます。
これはあくまで私の考察なので、参考程度にご覧いただけますと幸いです。
今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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