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フランスでの「餅-MOCHI」の認知度は、想像以上に高かった。

2021年3月よりフランス・ボルドーのマルシェにて、おにぎり屋さんを始めました。

おにぎりだけでなく、唐揚げなどのおかずもご用意しています。デザートには、これまで抹茶クッキーを作っていましたが、7月に入ったので、夏のひんやりデザートとして白玉団子をスタートしました。


上の写真にある通り、白玉に、抹茶を混ぜ込んだコンデンスミルク、ちょっぴり塩を効かせた黒胡麻ペースト、コトコト4時間かけて作った餡を添え、最後にハーブティ屋さんで購入したピンク色のバラと黄色いカランデュラを散らしてみました。 


「お餅なんて、フランスのほとんどの方が知らないだろうから、皆さんに受け入れていただくには、かなり時間がかかるだろうな‥」と覚悟しつつ、白玉という、白玉粉と水だけで完成できるヘルシーなおやつ、白玉に添える餡や抹茶、ゴマの栄養価の素晴らしさなどをお伝えしたい、という想いで、白玉を始めてみました。


初日だった昨日は、試しに8人分程度しか用意していなかったのですが、朝の準備をしている最中から「MOCHIをください」と次々に声をかけていただき、心底びっくり。

「お餅をご存知なんですね!日本に行かれたんですか?」と、伺ってみると「MOCHIアイスが流行ってるのよー。スーパーに売っているAZUKI味のMOCHIアイスが大好きなの。スーパーのMOCHIしか食べたことがなかったから、手作りを食べれるなんて感激!」とのご返答。

アイスに対し、それほど興味がないので気に留めていなかったけれど、いわれてみれば、夏に向けて、大型スーパーにMOCHIアイスが並んでいたり、日本にも進出しているフランスの冷凍食品専門店「picard」の店頭に、MOCHIアイスの広告が貼ってあったのを思い出しました。単なる宣伝かと思っていたけれど、どうやら人気があるようです。


白玉は、注文が入ってから、お客様の目の前でご用意します。
真っ白な白玉に、深い森のような深緑色の抹茶ソース(練乳に抹茶を混ぜ込みました)を垂らしながら「抹茶はね、カテキンがたっぷり含まれていて美容にもいいし、食物繊維も含まれているんですよ」と、お伝えしたり、

黒胡麻ソースをかけながら「この黒胡麻ソースは少し塩をきかせてるから、甘塩っぽさも楽しめます。胡麻は身体にもとってもいいし」とか、

餡を白玉に添えながら「この餡は、有機小豆を使っているんです。作るのに4時間以上もかかるんだけれど、コトコト煮ながら、豆の様子を観察するのは楽しいです」など、どれだけ丁寧に作ったかを、ゴニョゴニョ押し付けがましく伝えています(残さず食べて欲しいから)。

そうやって、じっくりお話しをしていると、一歩引いたところから、こちらをじっと観察していたMOCHIバージンの方も、少しずつ近寄って来てくださり「私も食べてみたいから、一つちょうだい!」とご購入いただくことに繋がりました。


白玉販売初日を終えただけなので、なんともいえませんが、「美味しい!」の気持ち、新しい体験や学びの「ワクワク♪」の気持ち、が広がったら嬉しいです。










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