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パリでチープなスリルに身を任せた話

12月中旬から1月中旬にかけて、1ヶ月ほどフランスに行ってきた。だいたいブルゴーニュ地方の義家族と過ごしたので、旅行というよりホームステイという感じだったのだけど、クリスマスや年末年始の話については、FRaUの記事を読んでおくれやす。

さて、フランスのパリと聞いて「おしゃれー!」「素敵ー!」というイメージを抱く人も多いと思う。
確かに街並みはオシャレだ。何世代も大事に使い込まれ受け継がれてきた、情緒あるデザインのアパルトマンやクラシックな石畳。こだわりが感じられる個性的なお店が立ち並び、四方八方が写真映えする景色で、まるで映画のセットの中にいるような気分になる。

しかし下を向くと普通に犬の糞が落ちている。

これでも昔に比べて減ったらしいが、日本の道端で見かける犬の糞の数とは比べ物にならないほど落ちている。
しかも道の端っことかじゃなくて、堂々と道の真ん中だったりもする。


パリ滞在時は、中心部にある義叔母さんの住むアパルトマンに泊まっていたのだが、外へ出ると毎日必ず犬の糞を見かけた。誰かがうっかり踏んで地べたに擦り付けた跡なんかもあり、そういう二次トラップも踏んでしまわないよう気をつけた。

あるときは、横断歩道を渡りきる直前でうんこしている犬がいた。早く用を済ませないと車が来てしまう。そんな絶妙なタイミングで堂々と力む姿を見て、パリに住む犬の自由な犬生に思いを馳せた。
私たちはただそこを通り過ぎただけのモブだったので、その後に飼い主が糞を処分したかどうかは不明だ。

もし適切に回収されなかったら、アスファルトじゃなくて犬の糞がタイヤを切りつけながら暗闇を走り抜けたかもしれない。

ちなみに警察が馬に乗ってパトロールしていることもあり、公園とか広場に馬糞が落ちていることもある。犬よりもはるかに大きな馬糞である。
一応パリでは犬の糞は放置したら罰金という規定になっているらしいが、警察なら馬糞放置はOKなのだろうか。よくわからない。

そんなふうに道に佇む糞とスリに警戒しながらチープなスリルに身を任せてパリの街を歩いていたため、なんだか疲れた。
しかしやっぱり街並みの景色は素敵でおしゃれで、そのギャップで脳がバグりそうだった。

このnoteを見た人がいつかパリへ行く時、犬の糞が気になって仕方がなくなるかもしれない。それはごめん。ほんと。

もし犬の糞をうっかり踏んでしまったら、ある意味でGet wild、それはそう。

(Get Wild のイントロが流れる)


#フランス #パリ



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