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バリキャリの人生とゆるキャリの人生について

こんにちは。吉野なおです。
超久しぶりにラジオアプリのsand.fmを更新しました。

今回の記事は、更新した内容の原稿です。
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リスナーの方から、こんなレターをいただきました。

「バリキャリの人生とゆるキャリの人生についてなおさんの見解が聞きたいです。
私はバリキャリで働きたいと思って今までやってきたのですが、どうもこの働き方は自分には合っていないのではと思ってきています。
仕事が忙しいとすぐ体調を崩したりメンタルが落ち込んだりするので...。
他にも自分の憧れや理想と、自分のキャパとのギャップが生じた際の向き合い方を知りたいです。」


と言うことで、レターありがとうございます。多分女性ですよね。
自分の理想と自分自身のキャパにギャップがあるということで、、頑張りすぎているような印象もありますね。

まず気になったところが、「バリキャリ人生」と「ゆるキャリ人生」と書いてあったのですが、このどちらかの極端な選択肢になっている、2軸で働き方を見ているところが、ちょっと引っかかりました。

で、仕事が忙しいと体調を崩したりメンタルが落ちたりするという点ですね。相談者さんは今現在どんな状態で働いているのでしょう?
バリキャリで働きたいということなんですが、会社員としてなのか、自分で何か事業をしているのか?背景がわからないですが、とりあえず会社員ということを仮定してお話ししていきますね

で、まずいくつか見直してみてほしいポイントがあります。それは

①そもそもなんでバリキャリが良いのか?
②ゆるキャリだと何がダメなのか?
③バリキャリじゃなくて、ワーカホリックになっていないか?
④その仕事をするのが好きかどうか?合っているか?

まず、そもそも何でバリキャリが良いのかというところですね、掘り下げてみてほしいです。
バリバリ働いて、仕事のキャリアを積むことで何を得たいのかです。

やりがいとか自己効力感なのか、社会的評価なのか、高収入なのか、人によって色々あると思うんですが、それら理由がどんな感情から来ているものなのか箇条書きでいいので詳しく洗い出してみてほしいです。

で、例えば、バリキャリになって自立できる女性になりたいという理由なら、そうなると何が良いのか?

自立したいという女性に実はよくあるのが、自分が子供の頃に、専業主婦のお母さんが、その状況の不自由さを嘆いたり愚痴が多かったりして、自分はそういう女性にはなりたくないな、という思いから来ていることです。

もし結婚しても配偶者の収入に頼らず、自分でバリバリ働いて自立できていないと、お母さんのようになっちゃう、という不安から来ている理想だったりします。

そんなふうに、何でバリキャリが良いのかを細かくたどって紙に書き出して整理してみください。
頭の中で考えるんじゃなくて、必ず紙に書き出すのがポイントです。誰にも見せないので正直に書いてみてください。

で、そこで出てきた物なんですが、不安や恐れから始まる目標や理想は、瞬発力はあっても、ずっと維持しつつけるのが難しいです。
なぜなら戻る場所が無くて苦しいからです。特徴として、「やりたい」が、途中で「やらなきゃ」という考え方になっています。

これは仕事以外にも、ダイエットとか恋愛とか、あらゆる物事にも言えることなんですが、「◯◯しなきゃ」になると苦しいです。痩せなきゃ、結婚しなきゃ、うまくやらなきゃ、とか。なぜなら、そうしないと、ヤバい状況に陥ると思っていて、手段を選ばなくなっていくからです。
不安や恐れから始まる目標は、結局同じような状況をもたらしたりするんですね。

それは例えると、地盤の緩い不安定な土地に、とりいそぎの材料で家を立てようとしてるということだと思います。
見かけは家っぽいものを建てられても、家の中にいると雨漏りしたり床が抜けたり、欠陥に追われて、安心して生活できません。で、そのうち傾いて沈んでいきます。

でも、その家から引っ越すことが出来ない。なぜなら「家」という形にこだわりすぎているのと、不安定な土地が当たり前だと思っているからです。
「他の人は家があれば幸せって言ってたのに、なんかおかしいな〜」とか思ったりします。

そんなふうに、まず理想や目標の初期設定がまず自分に合っているかどうか、次に目標に対するやり方が合っているかどうか、確認してみてほしいです。

で、あとは、相談者さんの思うバリキャリとは何なのか?というところです。

特に、忙しくて不調が出るということだったので、ワーカホリックとバリキャリの区別ができているかを見直してみてほしいです。

ワーカホリックは、和訳すると仕事中毒ということなんですが、自分の健康やプライベートよりも仕事を一番に優先して、常に働いていないと気が済まない状態の人のことです。

一見、仕事熱心で意欲や向上心が高い人というイメージがありますが、仕事に依存することによって心身の不調を招く恐れがあるため、注意すべき状態のことです。

ワーカホリックになりやすい人の特徴として、こういうものがあるようです。

休日にも仕事のことを考えている
心身の健康よりも仕事を優先している
仕事以外の趣味がない
仕事以外の人間関係が希薄
完璧主義者である
責任感が強すぎる

ということですが、いくつか当てはまるものはあるでしょうか?
ワーカホリックになりがちな人は、実は自分に自信がないため、他人や社会からの評価がとても気になり、仕事で自分の存在意義を見出してしまっていたりします。

だから、辛い辛いと言いつつ辞められない。辞めると自分の存在意義がなくなってしまう気がするからですね。ブラック企業に勤め続けちゃう人とかそんな感じだと思います。

私も20代の頃は特にそうなっていたんですが、自分で全てやることが、仕事に対する責任だと思っていた時期がありました。

自分の状況がいっぱいいっぱいでも、人に頼られるとNOと言えないとか、人に頼むより自分でやった方が早いとか、無理して詰め込みすぎるとか。

ある時は連日夜遅くまで仕事して、最終的に気管支炎になって寝込みました。ストレスを抱えすぎて、過食症がひどくなった時もあります。

で、そういった失敗経験を繰り返していく中で、どのぐらいのスタンスで仕事をやればいいか、どうすると自分が不調になるのか、どういう働き方が自分にとってストレスが少ないのかというのを学びました。

大事なのは、誰かができるからと言って自分も同じようにできるとは限らないということに気付くことです。

相談者さんに不調が出ているということは、自分でNOを言えない代わりに、心や体がNOを出していることではないでしょうか。

あと重要なのは、そもそも労働環境や働くスタイルが合っているかどうか。
例えば私の場合だと、毎日同じ時間に同じ場所に働きに行くという会社員的な働き方が、向いていませんでした。一応はできるけど、やっているうちに段々と元気がなくなっていくタイプだったんです。

それが分からず、20代の頃は結構無理していました。会社員的な働き方が楽だという人もいるし、多くの人が当たり前にできるのになんで自分は出来ないんだろう?と思っていたんです。

でも、人それぞれ性格や特徴が違うように、向いている仕事や働き方が異なるという事実があります。
よく考えてみたら、そういった多様性がなければ、こんなに人類の文化や技術が発展できていないですね。

私は自分で自由に作ったり表現したり、毎回いろんな場所へ行って、メンバーも違って、刺激があるフリーランスとして今の働き方の方があっています。

それから、私の友達には、私のようにフリーランスよりも会社員として働くことが楽だという友達がいます。
仕事にやり甲斐もあり、結果も出して、うまく転職してだんだん年収も上がり、、という感じなんですが、人生の中心が仕事ではないので、休みの日や空いた時間はやりたい趣味に時間を費やし、結婚して家を買ったりとかしています。

仕事は頑張りつつも、私生活を大事にしているんですね。そして彼女は自分をバリキャリであるかどうかという視点で見ていないです。そんなバランスで働いている女性もいます。

働き方って、本当にバリキャリかゆるキャリか、どちらかしかないでしょうか?
そして今いる場所は、自分の力が無理せず発揮できて、NOを言えて調整ができる場所でしょうか?
自分の体とメンタルなど健康は何よりも一番大事なことです。

「バリキャリ」という言葉にとらわれて、相談者さんは、それを見失わないようにしてほしいなと思います。

相談者さんとは直接対話したわけではないので、もしかしたら的外れな回答になっているかもしれませんが、他のリスナーの方で役に立つものがあるかもと思いシェアさせていただきました。

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