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新しすぎるアイデアを発表するタイミングはいつが良いのか? その1(寸止め)

Originals by Adam Grant は、色んな角度で研究に参考になることが書いてある。

今日、Part 4の「イノベーターかフォロワーか ー ビジネスの優位性」 のセクションで自分がとったノートを見直していて、色々思うことがあったのでまとめてみる。

自分自身がこれから応募する研究グラントについての考えをまとめるというのが第一義。これから研究のグラントをたくさん書こうと思っている若手の方に役にたつこともあるかもしれない。

ここで書くのは、いつ、アイデアを発表すべきか、という研究者にとっては悩みのタネについて考えてみたい。(どうやって新しいアイデアを作るか、ということに関してはまた今度気が向いたら書いてみようと思う)

私自身は、グラントなどでは、とにかく新しいアイデアを先に書い者がちだとおもっていた時期があった(し、今もこのバイアスは強いと思う)。特に、自分が書いているものが、落選して翌年も出そうという時になると、すでに自分では何回も読み直したりしているため、なにか新しいアイデアを入れないと受からない、という気になりがちだ。

アダム・グラントによると、ビジネスの世界においては、少なくとも4つの先発者のデメリット・後発者のメリットがある。

1.先発者は行き過ぎる
2.先発者はリスクを恐れず行動し、衝動的に決断しすぎる
3.後発者は競合テクノロジーを使い、よりよい商品を作ることができる
4.後発者は、製品やサービスを、市場や顧客の好みに合わせて変化させることが容易

(私の解釈)よく考えると、1−4は、別に先発・後発だから、そうなる、という話ではなく、先発者・後発者の「心理学的な」傾向を指摘していることがわかる。

言い換えると、行き過ぎも、衝動的決断も、競合テクノロジーの導入も、自分の変化も、「新しいものが一番!」という考えを持つ人が陥りやすい考えだということだ。

結果、ビジネスの世界では、75%以上のベンチャーが、時期尚早に規模を拡大することで失敗するらしい。

私自身の過去のグラントの成功・失敗を振り返ると、時期尚早に書いたグラントは落ちている気がする。

多くのオリジナルな人物・アイデア・社会運動は、時代の先を行き過ぎて失敗する、という。(先発者が有利になるのh,あ

やはり、アイデアが新しいということ、そのこと自体に自分が自信をもって、興奮してしまうため、行き過ぎてしまうし、衝動的な課題のプロポーザルに陥りやすい。他の人の研究や技術がどんな状況にあるのかを十分調査しない状況になりがちというのは全部当てはまる。(ただ、それが悪いかどうかはわからない)

(ここまで書いて、この話題は英語で書いた方がオーディエンスが多くなる気がしてきた。それに長くなりつつあるので続きは後で)


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