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私の仕事

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北カリフォルニアの田舎で日本食レストランをしています。そんなあれこれ。
運営しているクリエイター

#日記

レストランという場所

テイクアウトのみの営業を続けて1年以上も経ってしまいました。カリフォルニアは6月15日以降、コロナ防止のための規制を全面解除して、現在多くのレストランは食事を楽しむ人々でいっぱいです。 うちもぼちぼちと、店内を開放していますがテイクアウトのみの営業にすっかり慣れてしまって、始めはちょっとあたふたしていました。 ああ、テイクアウトだけのなんて楽ちんな日々だったことでしょう! 店内サービスがないというのは、本当にシンプルな営業形態で、キッチンはまず皿洗いが大幅に時間短縮され

私の楽しみ

夕べ、一日の仕事が終わって車で家に戻る途中。 ぼんやりとした頭で店のことを振り返ると、子供がクレヨンで描いたような、色とりどりのお花畑しか浮かんでこなくて ひとりクスクス笑いが止まりませんでした。 新しく雇ったスタッフのせいです。 店内営業をするために、新たにスタッフを7人雇ったのです。ダイニングに入ってきたのは16歳から20歳までの若い女の子たち。皆んな年齢よりもしっかりしていて頼もしく、エネルギーも軽やかです。  メキシコ人、黒人、白人、それぞれのバックグラウンドと

夏休みの終わりに

もうすぐ夏休みが終わる。 夏休みというのは、もちろん学生たちの夏休みのこと。うちでは休みのあいだだけ働いてくれている大学生や高校生がいる。(たいていの学校は今年は8月17日から始まるらしい)。休み毎に帰省してうちで働くのが恒例になっている子もいる。そのたびに成長しているKIDSたち。前には任せられなかったことができるようになり、たまにはアイスコーヒーをしこたまスタバで買ってきて、みんなにご馳走してくれたり。 以前はご馳走されるだけだったのにね。 彼らにとっての仕事納めで

お店への前祝い

今朝、お店のウェブサイトを通してお客様からのメールが届いていました。日付は昨日の夜。名前に覚えがあるどころか、もう10年来のロイヤルカスタマーです。 その彼がとても落ち着いたトーンで、書いたくれていたメールのタイトルは Congratulations! おめでとうございます! それが彼の皮肉なのかどうかは私には分かりません。 彼はこの数年、毎週金曜日か土曜日には うちのおスシを夕食に食べるのを恒例にしてきたと書いてあるとおり、毎週注文をしてくれていました。けれど、ここ数