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もらう側からあげる側へ〜お正月は大人の階段を上がる日〜

今日から夫が仕事初め。
ようやくお正月のまったり気分から抜け出せました。
(とはいえ、うちの8歳児は今日も9時半まで爆睡でしたけどね・・冬休み明け、無事に起きられるのでしょうか・・)

今回の年末年始は、例年と違い「嫁業」「主婦業」の他にフリーランスとして普通に仕事をしていたので、振り返ってもすぐに何をしたか思い出せないくらいのバタバタ具合でした。本当は毎日noteを書く気でいたのに・・確実に負荷になりそうで断念。年賀状も大晦日に出し、買い出しも閉店間際のスーパーへ駆け込む感じで師走感ラストスパート!

でも、こんなに忙しいなかでも年末の恒例、「のっぺ」作りだけは今回も手を抜かず頑張りました!

‥What is「のっぺ」?
全国のみなさんにあまり知られていないであろう新潟の郷土料理「のっぺ」。簡単に言うと野菜をたっぷり使って、里芋でとろみをつけた煮物です。新潟では、居酒屋さんとかスーパーの惣菜コーナーにもある一品。とろみのある、という意味の「ぬっぺい」から来ているそうな・・。

名前はちょっと田舎くさいのですが、これがないとお正月気分が出ない、と言い切れるくらい、新潟での定番料理です。おせちにも豪華なお正月料理にも合う味、名脇役の「のっぺ」。昔は義母からもらっていたのですが、亡き今は私が担当しています。

麦茶レベルで、各家庭の味がある「のっぺ」。
(麦茶も各家庭でびっくりするくらい味が違いますよね?!)
入れる具材も里芋・人参あたりは基本ですが、あとは鶏肉を入れてみたり鮭を入れてみたり、イクラを載せてみたり様々です。

が、共通して言えるのは、とにかく野菜をめちゃくちゃ切り刻むということ。我が家は、里芋・人参・レンコン・タケノコ・こんにゃく・かまぼこ を入れるので、全部切ると余裕で30分以上はかかります。
そして、煮汁を濁らせないよう沸騰させずにコトコトと2時間くらい火にかけ、途中でアクを取ったり貝柱を入れたりと、壮大なプロジェクトなんです。

こんな時間がない年の瀬に面倒くさい事この上ないのですが、この作業を辞められない理由。それは、両親が毎年楽しみにしてくれているからなんです。小さい頃は年末になると祖父の家に親戚一同集まって、祖母と母で作っていたお正月料理を食べていましたが、祖母が亡くなり、料理するのがあまり好きでない母はお正月料理を作るのをいつの間にか辞めてしまいました。

が、食べるのは大好きな両親。お正月に娘の私が作るのっぺはとてもありがたいそうで
「なおちゃんから作ってもらえるなんて幸せだ。」なんて連呼されたら、こちらも嬉しくてついつい頑張っちゃいます。

学生時代や独身の頃、妊婦で動けなかった頃など両親からは色々と差し入れてもらいました。今度はあげる側になって両親の喜ぶ姿を見ると、自身が大人になった事を感じます。

いつまでも娘でありたいですが、一人の自立した人間としてお返しできることは何でもしたいと思わせてくれる、毎年の「のっぺ」作りです。

本当においしいので、機会があればぜひ作ってみてください^^


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