見出し画像

【 8月 】読書記録📚

「へぇ〜、こんな本あったんだぁ〜♪」

図書館で見つけた大活字本。
3月から目の手術を繰り返し、鮮明に見えることを期待したがそれは叶わなかった💧
失敗ではないけれど、私は元々、目が弱くできているようで、これまで左右合わせて8回の手術をした。人工レンズを遠くに合わせているので、遠くはよく見えるけど近くが見えにくい。(>_<)
そんな訳で、ここ最近、大活字本を読んでいます。

8月に借りた本

①【福袋】角田光代

文字サイズ22ポイント
で読みやすい!
3️⃣
※1冊を3冊に分けて
製本されています。

私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない……
(生まれ落ちてから味わうことになるすべてが入っている。希望も絶望も、喜びも苦悩も)
人は日常生活のどんな瞬間に、思わず自分の心や人生のブラックボックスを開けてしまうのだろう?人生に“当たり、ハズレ”なんてない?
8編の短篇をとおして、直木賞作家が開く、人生のブラックボックスとは?

人生を福袋に例えた表現が素敵✨
「 私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない… 」
登場する人物は、どこにでもいる人たち。福袋ってどうせ中身に期待できないことはわかってるのに、それでもなぜか買っちゃうのよね。


②【8日目の蝉】角田光代

1️⃣2️⃣
3️⃣

会社の上司との不倫で妊娠したものの、出産をあきらめた希和子。一方、その上司には、妻との間に子どもができていたことを知る。やがて、希和子は上司夫婦の家に侵入し、赤ん坊を誘拐。逃亡しながら我が子として育てることを決意する。
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか……。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

図書館で3️⃣を読んだ。
希和子が逮捕され、薫と離ればなれになる時に、最後に叫んだ言葉があまりにも切ない。同じテーブルに人がいるのに涙が止まらなくて…
吸い込まれるように、一気に読みました。えええ… という展開について行くのが必死で、読み終えたあとホッとした自分がいる。

③【探偵倶楽部】東野圭吾

「我々は無駄なことはしない主義なのです」――冷静かつ迅速。そして捜査は完璧。セレブ御用達の調査機関〈探偵倶楽部〉が、不可解な難事件を鮮やかに解き明かす! 東野ミステリの隠れた傑作登場!!

第1巻 <偽装の夜>
これで満足な内容でした。推理するのは面白いけど、ちょっと疲れるので2️⃣3️⃣はまたいつか。


④【幸福な朝食】乃南アサ

爽やかなタイトルに惹かれて読み始めたけれど、実は推理サスペンスだった。大活字文庫 で読んでいるからわからなかったけど、文庫本の表紙が怖すぎる😱

芸能界を夢見る志穂子。女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独の歳月を過ごしてきた。だがある男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。…なぜ忘れていたのだろう。あの夏から、私は妊娠しているのだ。そう、何年も、何年も、この子は待っていてくれたのよ…。濃密な心理描写が絶賛された直木賞作家のデビュー作。

ミステリーサスペンスとのことですが、これはホラー映画を見ているような感覚になりました。
変な復讐心や恨みを早くに捨てていれば「幸福な朝食」は続いていたはず。
登場する女たちのしたたかさにも注目!

*************

以上、8月の読書記録でした。
もっともインパクトが強かったのは乃南アサさんの【幸福な朝食】です。
ストーリー展開がさすがだなと思ったのは角田光代さんの【8日目の蝉】。感情移入しすぎて涙涙でした。

長編小説を読んだのは何年かぶり。文庫本だと読みにくくて途中で読むのをやめてしまうけど、大活字本だと読みやすく、最後までしっかり読めます。種類が少ないのが難点ですが、また良い本と出会えることを夢みて、明日からまた私は図書館に通うのです。
今更ながら、読書の楽しみを知った8月でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍀

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?