「一流」ということ。

一流の著名人や実業家、スポーツ選手や芸能人の方などは、同じ業界で出会える可能性の高さもあってか、一流同士での交流をされています。

よく「一流になりたければ、一流の人の近くにいろ」と言われますが、一般人にそれはなかなか難しいのでは?というのが今のところの私の感想。
そりゃあ、自分より仕事のできる人や、人間的に尊敬できる人は見つかるかも知れませんが、自分が「将来こんなふうになりたい!」と思うような、いわゆる本当の一流の人に出会えることはまずない。

例えばイチローさんに憧れていて、あんなふうに野球で結果を出して、たくさん記録も持っているような、しかもきっとお金持ちで奥さんもきれいな人に憧れる野球少年が、本当にイチローさんに出会える日は来るのでしょうか?
しかも、親しくお付き合いするような関係になれますか?

さすがにそれは無理と言わざるを得ない。
テレビのコネか何かでもない限り、普通に暮らしていてはさすがに無理がある。
頑張って会いに行ったところで、サインを書いてもらえればまだいい方でしょう。
そこから普通に仲良くなれますかね?

そんなこともあって、私は「一流を目指すなら、一流と交流しろ」的な意見には否定的です。
それを言える人は、著名人だったり、本人が一流の知人を持っている場合なんでしょう。
その人が本物の一流なのかどうかはさておき。

なら、普通の一般人が一流を目指す一番身近な方法として、一流の、あるいは自分の憧れの人の書いた本を読む、ということになるのでは?と考えています。
経営者が松下幸之助さんの本を読むように、駆け出し小説家がベストセラー作品を読むように、痩せたい人がモデルの生活を書いた本を読むように。

これくらいなら、多分できる。
自分の憧れの一流の方が、著作を持っていないとか、誰かに書かれていないとかなら難しいですが、最近は売れるのか、あらゆる有名人の半生を描いた本などが、本人以外の著者で出版されてもいますからね。
よほどレアな憧れの人でなければ、Wikipediaでも見れば生き様が見れる時代なんですよね。
便利なんだか不幸なんだか。

で、一番の問題は、自分の憧れる一流を誰に設定するかということ。
別に自分と同じジャンルの方でなくても、思考に共感できるとか、行動力を見習いたいとか、そういうのでもいいと思います。
しかし自分に当てはめて考えたところ……見つからないんですよね。
いわゆる「メンター」というのを探したのですが、そこまで憧れられる相手が浮かばない。

これは私があまりにも外界と無縁で生きているせいなのかも知れません。
弊害的な?
本はたくさん読むし、オーディオブックでは自己啓発本やビジネス書もたくさん聴きますが、「この人!」という方に巡り会えないのです。
尊敬するスティーブ・ジョブズでさえ、かなり破天荒で迷惑者だったと知ってしまったので……(汗)。

もちろん、素晴らしい人には型破りな部分は往々にしてあるのでしょう。
だからこそ、個性的なアイデアが浮かんだり、突拍子もないことでも成功させられるのです。
だから、その行動そのものは素直に「すごいな」って思うんですけどね。

メンター探しも長いですが、なかなか見つからないのは、私に熱意が欠けているのか、方向性が定まっていないのか、他人を見下しているのか。
何れにせよ、素直に「この人みたいになりたい!」という相手を見つけたいと思っています。
見つかるといいなぁ。

「こんな私でよかったら……」なんて言いません。自分を卑下するのはやめました。素直によろしくですm(_ _)m