螺旋階段(4月16日)

朝起きると、意外にもハムの張り感は消えていた。少なくとも日常動作を行う範囲では。おそらく怪我と疲労の中間地点のような症状だったのだろう。

普段出勤する時間より早く家を出て電車に乗ったが、乗り換えで一気に足止めを食らった。送電線が破壊され、30分以上の遅れを引き起こしやがった。こんなこともあろうかと「ハイキュー‼」の単行本を3冊携帯していて助かった。


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考察

BFSにて(ハム)

どうやら大丈夫そうだった。レッグカールのような動きをしても、力が入らないことはなく、むしろ反応が速すぎるくらいだった。土曜日の練習で行ったSDで、速筋が一気に目を覚まし、立ち眩みを起こしたかのように硬くなったのだろうとのこと。実際、今日の朝からそんなに張っていなかったし。とりあえず様子を見ながら走って、週末もあまりに違和感を覚えない限りは走ろうと思う。

接地中の前進

最近の悩みの一つ。それが接地時間の短さだ。自分の走りの強みは接地時間の「長さ」だった。よく「接地は短く」と言ったりする。その方が反発をもらえて足が流れなくなると思われているからだ。しかし、私の感覚としては真逆だった。接地時間が長いか短いかに関わらず、接地の間にやらなくてはいけない動作の量は変わらない。となると、接地時間が短くなるほど動作一つ一つにかけられる時間も当然短くなり、それに伴って難易度も上昇する。だから、むやみやたらに接地時間を短くすると粗末な動作になって、かえって反発をもらえなくなる。最近の走りに診られるのはこの現象だと感じている。接地時間中にグインッと進む感覚が全くないのだ。

これに対して一つの回答となりうる基本動作がKBWだ。足をついてから逆足をつくまで、一切の反発無く、股関節の伸展動作のみで前進し続ける。まさに接地中の前進だ。そして実際にやっているときに感じたのだが、この動作はまさに、爆速の後輩ハードラーの走りと同じだった。彼もまた接地時間がが長く見えるランナーだが、まさにKBWの動きと同じだった。なぜ気が付かなかったんだろう。昨シーズンの復帰戦直前までずっと取り組んでいたリハなのに、気づいたら冬季練習の間にやらなくなっていたし。本当にもったいないことをした。

ちなみにKBWをするとき、上半身の角度を一定にすること、そして恥骨と胸骨のラインをどっしりと構えることを忘れてはならない。

〇「腰が」足の上 ×「足が」腰の下

これもまた接地時間に関する意識のお話になる。最近の走りに感じるのは後者の×の方だ。どうしても足を重心の真下に置こうとしてしまう。これだと股関節の伸展動作がほとんど行えず、跳ねてしまう。外から見ると、悪くはないけどなんか足りない。連続性が感じられないといった様子がうかがえる。

前者の動きを行うにはどうすればいいだろうか。考えた結果思いついたのが、スケーターステップだ。レーンの幅いっぱいを使って左右にジャンプする。右端に行くときは右脚接地、左端に行くときは左脚接地。徐々に前進も加え、走りにつなげる。はじめの十歩くらいは、一歩ずつピタッと止まろうとするのが大事。そうすることで、足の上に重心を運ぼうとするような動きになる。むしろ勢いを消すために、やや足の方が前に着くような動きになる。今の自分にはぴったりのドリルだった。そのまま流しに移行することで、不思議と腹から動くようになる。骨盤が回旋し、体の前の方に足が飛んでいく。そしておいていかれないように腰がついていく。骨盤由来だからついていきやすい。

走っていて不意に思い出したのは、高校時代に勝てなかったあいつの走りだ。背は低いが誰よりも広いストライドでぐんぐん進む、ダイナミックな走り。それを生み出すために目いっぱい躍動する骨盤。この走りだと感じた。

出力のタイミングには気を付けなくてはいけない。失敗するとハムを痛めそうではあるので要注意だ。



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