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Python3エンジニア認定実践試験が発表されたので受験するメリットを考えてみた

Python3エンジニア認定実践試験とは?

 今年に入ってから新しく発表された認定試験になります。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会様のサイトによると以下のような試験になっています。

試験名称:Python 3 エンジニア認定実践試験
概要: Pythonを実践的に使っていく上で重要な仕様やライブラリの使い方を問う試験
受験料金:1万2千円(外税)
問題数:40問(すべて選択問題)
合格ライン:正答率70%
試験センター:全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python_jissen

 キーワードとして「実践的」に使っていくという点があるかと思います。これまでも基礎試験、データ分析試験といった認定試験はありましたが、いずれもPythonの文法やデータ分析に使用するライブラリに関しての基礎を問う問題が多かったです。
 今回の試験はその応用編といったところでしょうか。

実際の中身は?

こちらも一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会様のサイトより引用させていただきました。

章 タイトル 問題数 問題割合 備考
1章 Pythonの環境 1 2.5%
2章 コーディング規約 2 5.0%
3章 Pythonの言語仕様 7 17.5%
4章 Pythonのクラス 3 7.5%
5章 タイプヒント 2 5.0% 5.2 mypy は除く
6章 テキストの処理 4 10.0%
7章 数値の処理 0 0.0% 出題なし
8章 日付と時刻の処理 2 5.0% 8.4 dateutilは除く
9章 データ型とアルゴリズム 5 12.5% 9.3 bisectは除く
9.5 pprint は除く
10章 汎用OS・ランタイムサービス 2 5.0%
11章 ファイルとディレクトリへのアクセス 2 5.0%
12章 データ圧縮とアーカイブと永続化 0 0.0% 出題なし
13章 特定のデータフォーマットを扱う 2 5.0% 13.3 configparser は除く
13.4 PyYAML は除く
13.5 openpyxl は除く
13.6 Pillow は除く
14章 インターネット上のデータを扱う 2 5.0% 14.3 Requests は除く
14.5 emai は除く
15章 HTML/XMLを扱う 0 0.0% 出題なし
16章 テスト 3 7.5% 16.4 pytest は除く
16.5 pydoc は除く
17章 デバッグ 2 5.0% 17.3 traceback は除く
18章 暗号関連 1 2.5% 18.3 cryptography は除く
19章 並行処理、並列処理 0 0.0% 出題なし

https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python_jissen

 まだ中身までは見ていませんが、やはり基礎試験よりも内容は深く、分量も多くなっています。
 注目したいのが出題割合です。3章 Pythonの言語仕様 が17.5%、6章 テキストの処理 が10.0%と、章によって出題される問題の割合が異なります。もし受験を検討される方は勉強の参考にしてください。

受験のメリットは?

①Pythonに関する実践的な知識が身につく

 試験概要にもあるように今回のテーマは「実践的」。つまり企業などでPythonを用いる際にすぐに使えることを想定しているはずです。基礎的な試験だけではあまり意味をなさないこともあるので、これは朗報と言えるでしょう。

②Pythonに関する幅広い知識が身につく

 試験範囲をみた限りですが、範囲がとても広いように思われます。これらのことをすべて学べば少なくてもどれかは実務に役立つことが予想されます。

③転職や就職に有利?

 この辺はこの資格がどこまで企業に認知されるかがカギとなるでしょう。ですが、少なくてもPythonに関する実践的な知識を証明するとなれば興味をもってくれる企業も多いと思います。

デメリットは?

①受験費用が高い

 他のIT系資格に比べて1万2千円(外税)はやや高めです。会社から費用負担があるという方は気にならないかと思いますが、個人で受けるにはちょっと躊躇しますね。この辺もいろいろおまけをつけるなどを検討していただく必要はあろうかと思います。

②機械学習系の実践試験ではない?

 タイトルを見ただけですが、言語仕様やコーディング規約に重きが置かれ、Pandas、scikit-learnといった機械学習系の内容は少なく感じます。この辺はあくまで基礎試験の上位試験という位置づけなのでしょうか?データ分析試験の上位試験といったものも検討されているのか?興味深いところです。

受験するかどうか迷ったら?

 迷ったら「受験する」の一択です。
人はやった後悔よりもやらなかった後悔のほうが大きくなります。私も迷いましたが受験する方向でテキストを購入してみようと思いますので、少しでも興味を持たれた方はぜひ受験しましょう!

テキストを読んだレビューなどはまた後日お伝えできればと思います。

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