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今こそ感覚的に動く

世界中の人が同時に同じ問題に直面して、未来にまだ光を見出せず怯えている状況が今なのだと思うと、途方に暮れそうになる。
情報は日々更新されていて、もちろん自分や大切なひとたちの命を守るためにそれらは意欲的に取り入れる。けれど、その情報が正しいかどうかは、わからない。

だから、いつも以上に感覚を大事にしようと思っている。
たとえばテレビのなかで語っていても、誠意や切実さが伝わってくる人、なんとなく信用できない人は、感覚で見分けられる。信じられそうな人が心から発している声と言葉を、信じようと思う。

夫といっしょにコロナ関連の報道をテレビで見ていると、途中はお互い何も話さずに番組を真剣に見ていて、後で感想を言い合ってみたら、たいてい同じところが引っかかったり、響いたりしている。
感覚が合うから家族になったのか、いっしょにいるうちに感覚が合ってきたのか、いずれにしてもそういう仲間がそばにいるのは心強い。こうして家族で過ごす時間を奪われないためにも、何としても感染は避けたいし、それを最優先に日々の行動を選択していくしかない。

携帯電話代が夫婦で毎月1万2千円も安くなった話

「なんか変だな」という違和感はけっして鈍らせたくない感覚で、他にも「今あれをやっておこうかな」とふと思いたってすぐ実行する、そんな感覚的に行動するしなやかさも大事にしたいと思う。

先週の投稿で書いた試み(自費出版作品を値下げして再リリースしたこと)もそうだといえるし、新しい企画のひらめきなども、もちろんそうだ。
あと、最近はお金の管理についても、感覚的にスピーディに動くことによって、自分がより納得できる暮らし方に近づけた、ということがよく起こっている気がする。
昨年行った保険の見直しをはじめ、携帯電話を格安SIMに乗り換えたことも、それにあてはまる。

かねてから毎月のカード請求を見るたび、携帯電話の料金にはある種の「違和感」を持っていた。

便利には使っているし、もうスマホなしの生活なんて考えられないけれど、それにしても毎月1万円、1年間で13万円、そもそも端末代金が10万円超って高すぎやしないか、という疑問。とはいえプラン変更や、携帯電話会社の乗り換えまで視野に入れると、メリットデメリットも比較したいし、それなりに時間がかかる。
しかし今年に入って仕事の区切りがついたタイミングに、ふと「そうだ、あれを今やっておこう」と料金の見直しを思い立ったのだった。
すぐ携帯電話ショップに連絡し、夫と2人分の相談の予約を入れた。

もちろん忙しかろうと暇な時期であろうと、携帯電話ショップへ行くのは気が重い。あの手続きを通してもたらされる疲労感を好きだという人は少ないだろう。
けれどそれを乗り越えなくては、高い電話料金を払い続ける日々はどこまでも続くのだ。憂鬱そうな顔の夫に、同時に自分にもそう言い聞かせ、夫婦で出かけた。
まだコロナ自粛が本格化する前だったが、緊急事態宣言が出た後だったら、ショップでの長時間滞在による感染リスクや、そもそも携帯電話の乗り換え手続きって不要不急の外出?などと考えて、すぐには動けなかったかもしれない。

乗り換え手続きは、以前勧められて携帯電話料金とインターネット回線の料金をセットにしていたり、子ども用携帯と家族割になっていたりとさまざまなサービスを利用していたせいで、ただでさえ複雑な手続きがもっと複雑になってしまい(そのたびに「これを乗り越えれば」と心の中で自分に言い聞かせ)、どうにかこうにか無事に格安SIMへの切り替えが終了して店を出られた時刻は、入店から3時間半後だった。

わたしも夫も口が聞けないくらいクッタクタになったけれど、そのかわり、翌月から携帯電話料金は1人あたり6千円以上も下がったのである(ちなみにソフトバンクからワイモバイルへの移行)。
それでいて、ちょっと心配していた通信速度も、今のところ何も不便を感じていない。こんなことならもっと早くやればよかった!とも思うけれど、以前にもまして無駄な出費をおさえたいという気持ちが高まっている今の状況で、携帯電話料金を夫婦合わせて毎月1万2千円もカットできた事実は、フリーランス夫婦の心を少しだけ明るく照らし、勇気づけてくれている。だから、今このタイミングでよかったのだ、と思うことにする。

新しい挑戦のためにスマートにお金を使う

固定費として毎月仕方なく出ていくとあきらめている部分でも、実は内容と質をほとんど変えずに金額的負担を軽くできる方法は、ひっそりとではあるけれど、ちゃんと存在しているようだ(携帯電話の乗り換え手続きにしてもこの状況を受けてオンラインでできるようなので、やりたいと思った方は調べてみてください)。
「収入が減ったからとにかく節約」ではなくて、「生活者としての意識を磨くという意味の出費の見直し」は、これからも積極的にやっていきたい。

そうやって無駄をカットしたことで浮いたお金や、自費出版物の売上げの収益を使い、わたしたち夫婦はまた新しいプロジェクトに着手することにした。
さっそく今月からとりかかり、秋までにかたちになることを目指す。
こんなときだけれど、こんなときだからこそできることを、お金を賢く使いながら実現していく。それが今、わたしたちのやりたいこと。

すっきりシンプルになった電話料金の明細を、せいせいとした気分で眺めながら、そんな思いをクリアにしている今日このごろ。
大事な感覚を鈍らせないために、大前提として、よく寝てちゃんと食べて、ヨガをやって、走って、心も体も健康でいなくちゃね。

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