見出し画像

食費の記録から見えてきたこと

今年、ちゃんとやろうと思っていることの1つに、お金の勉強がある。
本を読んだりセミナーを受けたりもしてみたくて、その発端はやはり昨年の保険の見直しの一件だった。

増税や年金問題の絡みで、家計管理や節約術といった特集が新聞やテレビや雑誌などでも増えたように感じる。
以前ならば素通りしていたそうしたテーマにも向き合うように心がけているのだけれど、1つ問題なのは、フリーランスの場合は収入額が月によってまちまちだということ。よく専門家が提唱している「食費は収入の○%に抑えるべし」といったルールをわかりやすく導入することができないので、収入に関係なく、使うお金の額は結局自分で決めるしかない。

家計簿アプリで生活の実態が見えた

試しに昨年夏から、スマホに家計簿アプリをダウンロードし、買い物のたびにその支払額を入力することをはじめた。
すると、あらまぁ便利。食材の買い出しでは毎回いくらくらい使っているか、1か月でどれくらいの出費になっているか、すぐわかる。いつも車で買い物に行き、支払いを終えて駐車場で車に乗り込んだらその場で入力をやってしまうので、夜更けに家計簿にコツコツ数字を書き込んでいる堅実な主婦像は、自分にはまったくあてはまらない。

とにかくそれをやることで、見えてきたこと。
うちの場合、家族構成3人(大人2人と小学生1人)。大人はともに在宅ワーカーで外食はほとんどしないため自炊率9割以上。それで1か月の食費は平均5万円という実態。年末あたり、おでかけや自宅パーティーなどが増えたときはやはり支出も増えて6万円を出たけれど、お正月が過ぎて粗食モードに戻った今月は4万円台後半に収まっている。

あと、週末に飲むお酒がずっとワイン党だったのが、昨年夏からのグルテンフリー生活の影響もあり、和食に合わせて日本酒を飲むことが増えたところ、お酒代が以前より減ったかも……なんて変化が、家計簿アプリのグラフから読み取れる。なんだかゲームみたいで楽しくて、節制や我慢の感覚はまったくない。

献立をつくるといいことしかない

たとえば月の真ん中あたりに食材の買い出しへ行き、支払い額の入力を済ませると、あれれ、今月もう3万円超えちゃったわ、なんてことがときに起こる。そんなときは自然に「あと2週間を1万5千円でどうしのぐか」というサバイバルモードにスイッチが入るのがおもしろい。こんなとき有効なのが献立作戦で、冷蔵庫の中身を見ながら、今ある食材で何日分の食事がつくれるかを紙に書き出していく。すると、1週間くらいは十分いけそう、だったらそのあと1週間で1万5千円もあれば余裕じゃないか、と不安は消える。

何よりいいのが、献立をつくると食事内容が健康的になることだ。ごはんと味噌汁を基本に、メインのメニューと副菜を組み立てるとき、自然にバランスを考えたり、旬の野菜を取り入れたりするため(だって安くておいしいのだから)、気分は小学校の給食の献立をつくる管理栄養士さんである。
献立表を冷蔵庫に貼っておけば、冷蔵庫がすっからかんになってきたとしても、自分も家族も不安にならない。それどころか、こんなにすっからかんの冷蔵庫からこんなにバランスのいい食事が!と夕食を前に自画自賛したくなったりして(笑)。こんなときは自分の生活者としての賢さやたくましさが養われたような気がして、ちょっとうれしい。

冷蔵庫といえば、よくテレビで、ぎゅうぎゅうの冷蔵庫の奥から謎のタッパーがいくつも出てくるような場面が映し出されるけれど、あれを見るたびに、なぜこういう事態が起こるのかと不思議になる。残り物を片付ける前に新しい食事を作る、それを積み重ねた結果ということだろうか?
常に「冷蔵庫にあるもので食事をつくる」「残っているものから食べる」「冷蔵庫に食材がなくなったら買い出しにいく」という基本姿勢でいれば、そういうことにはならないと思うのだけれど……最近はフードロスの深刻さも取り上げられていることだし、「今あるものを使いきる意識」、「それを楽しくやれるスキル」、両方を上げていきたい。

とにかく、今自分のなかではっきりしているのは、これから先、収入が増えようと減ろうと、生活に関する支出はできるだけ減らしたいということだ。なぜなら「お金を使わなくてもしあわせに生きられる人」になりたいから。これは「縮小」ではなく、むしろ「進化」や「人生のレベルアップ」ととらえている。無自覚にお金をたくさん使っていた自分の過去を振り返り、その反省も込めて、これから先の人生は、お金を使うこととしあわせを感じることをちゃんと分けて考えたい。そのうえで、お金の役割やお金との付き合い方を勉強して、自分なりに方針を決める。
それが、今年4回目の年女である自分がやるべきことの一つかな、と思っている。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
読んでくれてうれしいです!
42
文筆家/編集者。著書に『直しながら住む家』『家がおしえてくれること』『心地よさのありか』『おしゃれと人生。』『メルボルン案内 たとえば、こんな歩きかた』など。noteでは仕事、暮らし、子育てについて考えるエッセイを書きます。https://www.tabletalk.store/
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。