ただいま月曜断食中
娘の受験が終わったうれしさからお酒も解禁して、お酒だけでなく、家のごはんでもおやつでも「がんばったわたしにごほうび」を繰り返していたら、マズイ、太ってしまった。
増えたのは1.5キロほどで、これくらいすぐ戻るわ、とやり過ごしていたのだが、なかなか戻らない。
数年前までは、2、3日粗食にすれば1、2キロはすぐに戻った。が、今回は1週間粗食を意識しても減らない。たかだか1.5キロが!
もしかして、これがうわさの……アレですか。アラフォー以上のダイエット談でよく聞く、「昔みたいにはやせられない」ってヤツでしょうか。
わたしの体質と体重歴
やばーい、どうしよー……と一人暗く沈んでいると、夫もお風呂上がりにしばらくぶりに体重を計ったらしく(こっちは毎日計っている)、「あーあ、やせちゃったよー。けっこう食べてるのになー。お通じよすぎのせいかしらん」などと呑気に言いながら、脱衣所から出てきた。
あぁ、もう、ホントにイヤ! 冷え性でむくみやすく太りやすいわたしと、モリモリ食べても自然に痩せてしまう謎すぎる体質の夫。
一緒に暮らし始めたとき、わたしは10日であっという間に3キロ太ったという恐ろしい過去があるのだ。あのときも青ざめながら、「この人に合わせて食べてたら太る」と学び、慌ててコントロールしてすぐに戻したが、あれは30代半ばのことで、まだ子どももいなくて融通の効く生活だった。
わたしは身長が168cm、体重は50キロ台後半、つまり四捨五入すると60キロになってしまうが、実際の重量は決してそのラインを超えてはいけない、と自らに戒めている。
食べ盛りと受験ストレスが重なった高校3年のときは大台に乗ってしまった時期もあるし、20代で気合の入った置き換えダイエットなどをしたときは短期的に52、3キロになったこともある。しかし、両親やきょうだいもみんな筋肉質の運動体型だし、すぐリバウンドして55、6キロに戻った。
過去20年でいちばん痩せていたのは、36歳の出産直後。たしか55キロを切ったと思う。妊娠中7キロしか太らず、娘の母乳の飲みっぷりもよかったせいで、乳の供給役だったわたしは食べても食べても太らなかった。
当時はどんな服でもスルスル入ると自分では喜んでいたのに、夫からも、姉や両親からも「なんか不健康だ」と評判がよくなかった。授乳による慢性的な寝不足もあり、栄養不良による痩せ方だったのだろうから、当然かもしれないが。
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2021年11月発売のエッセイ集『ただいま見直し中』(技術評論社)に収録されたエッセイの下書きをまとめました。書籍用に改稿する前の、WEB…
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