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東京のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 4

東京のホテルの値段もかなり上がっている2024年現在、一時帰国中に東京に滞在できる期間も限られてきているのだが、東京滞在中に訪れたカフェやレストランについて、前回の特集に続きまとめていきたい。

一部2023年の夏に訪問したお店もあり、価格などの情報が古くなっているものもあるかもしれないので、各自、お店のウェブサイトやSNSなどで最新の情報を参照されたい。


1. 古城(上野)

上野駅周辺には老舗喫茶がわりと多い印象であるが、ここ古城も上野の有名な老舗喫茶である。

地下に続く階段を降っていくとお店にたどり着く。

お店の地下へと続く階段の装飾がとても華やかである。

絵画をモチーフにしたステンドグラス、ちょっと偽物っぽいのになんとも言えず、味がある。

実はこのようなステンドグラスで煌びやかに彩られた純喫茶が、筆者の地元・福井県にもあった。

それは1970年代に創業した王朝喫茶寛山という純喫茶であるが、福井駅前の開発に伴い、2020年8月26日に閉店。

ここで使われていたステンドグラスや彫刻などは、現在は福井市美術館(アートラボふくい)の常設展で展示されているとのことである。


話が脇道にそれたが、古城にも見事なステンドグラスがあり、お店全体の古めかしい雰囲気とマッチしている。

どこにカメラを向けても豪奢である。

古城の創業は、昭和38年(1963年)、今時珍しく、全席喫煙可能である。

お店全体が重厚感のある色味であり、低めのテーブルや椅子も味がある。

大理石が一つ一つ埋め込まれた壁など、かなりお金をかけて建設されたらしい。

このステンドグラスは、ロシアのエルミタージュ美術館の階段をモチーフにデザインされたとか。

カップもそれぞれ可愛らしいデザインである。

(スタンバイするサラダたち)

真鍮で縁取りが施されたカラフルな大理石の床も、創業当時から変わらぬ姿にそこにある。

カプチーノをオーダー。

お店で使われている素敵なカップは、NIKKOのSANSUIシリーズだとか。

純白の陶器に流れるようなラインで絵付けされたカップ、家でも使いたいような心躍るデザインである。

伝票も手書きでレトロな感じ。

このほか、純喫茶らしく、パフェやプリンアラモード、サンドイッチなども定番メニューであるとのこと。

次はお腹を空かせて、食事メニューも楽しみたいと思っている喫茶店である。


古城

住所:〒110-0015 東京都台東区東上野3丁目39−10 光和ビル B1F

営業時間:9:00-20:00(日曜定休)

公式X: https://x.com/kojyo_kyoko


2. 家と庭(青山)

こちらは青山にあるミナ ペルホネンが運営するcall(コール)内にあるカフェ。

このカフェ自体が建築家の槇文彦氏が設計した文化複合施設スパイラル内にあり、入った瞬間、こだわりの内装にうっとりしてしまう。

皆川明氏が手がけるファッションブランド、ミナ ペルホネン。

スカンジナビア半島へ旅し、そのライフスタイルや文化に共鳴した皆川氏は、私を意味する「minä」と蝶々を意味する「perhonen」は「ちょうちょ」を組み合わせてブランドの名前とした。

そこには、蝶の美しい羽のような図案を軽やかに作っていきたいという願いを込められており、ブランド設立以来、社会への考察や自然への詩情から図案を描き、テキスタイルをオリジナルにデザインしているとのこと。

こだわりの素材を使ったメニューもさることながら、食器やカトラリー一つ一つが華やかで心が躍る。

夏の暑い日、テラス席から見える青空。

東京の青山でもこのような鮮やかな空色と緑を見ることができるのかと驚いた。

今回はスコーンを食べたが、食事メニューの一例を挙げるならば、カレーやサンドイッチ、魚プレートや肉プレート、そしてスープセットなど、しっかりお腹も満たすことができるメニューが色々ある。

ぐるりと周りを見渡してみても、ゆったり食事を楽しむ人で賑わう店内。

こんなに素敵な内装の中でのんびりするより他の手はない、という感じなので、ぜひ、時間がある日に訪れたいカフェである。


call cafe 家と庭

住所:〒107-0062 東京都港区南青山5丁目6−23 SPIRAL

営業時間:11:00-18:00

公式ホームページ: https://www.mp-call.jp/cafe




3. レボン快哉湯(入谷)

こちらは台東区の入谷駅の近くにある元銭湯のカフェ、レボン快哉湯。

1928年にオープンした銭湯・快哉湯は、2016年11月に設備の老朽化により閉店。

街の人々の憩いの場として世代を超えて愛されてきた快哉湯には、番台や富士山の絵、脱衣所の注意書き、体重計、下足箱などがそのまま残されていた。

「人々の記憶が詰まったこの建物を未来に残したい」というオーナーの想いのもと、この銭湯は、カフェおよびシェアスペースとして生まれ変わることになった。

玄関にある下足入れ。

木の番頭台、こうして見ると結構な高さである。

メニューには、自家焙煎のコーヒーやハーブティー、焼き菓子、アイス、そしてスープセットや平日限定のカレーなど色々。

奥の湯船があったところは、今はコワーキングスペースとなっているようだ。

大きな自家焙煎機。


一通り店内を見渡したところで、筆者はアイスコーヒー500円とレモンケーキ530円を注文。

友人はキャロットケーキ。

生地はしっとり、しゃりしゃりのグレースがかかったレモンケーキはキュッと甘酢っぱくてコーヒーによく合う。

友人とたくさんおしゃべりした後には、日も傾きかかっていた。

少し曇り空な日であったが、夕方の銭湯はなんとなく物悲しく、風情があっていい。


レボン快哉湯

住所:〒110-0004 東京都台東区下谷2丁目17−11

営業時間:10:00-18:00

公式ホームページ:rebon.jp


4. ドッグカフェ レ・ドゥ・ブルー(Les deux Bleue)(豊洲)

こちらは豊洲のららぽーとにあるドッグカフェ。

豊洲のららぽーとのいくつかの飲食店は、犬同伴でも入れるようで、こちらもその一つ。

ドッグカフェと謳っている通り、犬専用のメニューもわりと豊富。

(イリーのコーヒーがありびっくり、ただエスプレッソは450円とイタリアで飲むより高い)

この日は犬もいたために、犬も食べれるメニューも頼んでみようということで入店。

メニューをざっと見渡すと、ハンバーガーやパスタなどのガッツリ食事メニューから軽めのサラダ、アップルパイなどのデザートメニューもいろいろあった。

写真では見切れているが2個で380円の米粉パンは、犬も人間も食べれるもので、ほかほか、モチモチのものをサーブしてくれる。

ちょっと冷ましてから犬にあげたら食いつきが良く、あっという間に平らげてしまったので、人間用に追加注文した。

他、犬用のケーキや食事メニューもあるので、愛犬の誕生日や記念日に良さそうなカフェである。


ドッグカフェ レ ドゥブルー(Les deux Bleue) ららぽーと豊洲店

住所:〒135-8614 東京都江東区豊洲2丁目4−9 アーバンドック ららぽーと豊洲1階

営業時間:11:00-22:00

公式ホームページ:https://www.ccinc-love.com/lesdeuxbleue/



5. 甘露(西早稲田)

こちらは西早稲田にある中国茶と中国菓子の専門店・甘露。

高田馬場には虫二(ちゅうじ)という名前の別店舗があるとのこと。

甘露は、中国茶とおやつをアラカルトでカジュアルに楽しむカフェである一方で、虫二は、要予約のコース制の茶席と焼き菓子のテイクアウト販売をメインに行なっているカフェであるとのこと。

甘露の方にもテイクアウト用のお菓子も色々並んでおり、一部はオンラインでも購入可能であるとのこと。

昼過ぎに友人と入り、天心やお菓子、お茶をそれぞれオーダー。

カリカリした棗も販売しているとのこと。

茶器もそれぞれ違うものが出てくるのが楽しい。

メニューは季節によって少しずつ変わるようだが、点心やおこわなどの食事メニューや、広東風プリン、黒豆や小豆、黒米などを使った中国のデザートさらには月餅などの焼き菓子もいろいろある。

筆者が頼んだお菓子は、杏仁酥という白餡にアーモンドと杏仁パウダーを入れて焼いたカラフルなパイ。

氷皮月餅という季節のお菓子を食べたかったけど売り切れだったので、このパイを頼んでみたが、見た目が可愛らしいだけではない、杏仁豆腐をそのままパイにしたような優しい甘さであった。

点心もプルプルで美味しい、友人が食べていた肉まんも美味しそうであった。

なんといっても中国の体に良さそうなデザートの種類が多く、次に食べてみたいお菓子も色々目についてしまった。

ゆったりお茶を飲みながら、お菓子や食べ物をちびちびつまむのは本当に楽しい時間である。


甘露

住所:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3丁目14−11

営業時間:11:30-17:30(木曜日曜定休、営業日についてはお店のSNSを要チェック)

公式ホームページ:kanro.tokyo

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