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ICL(眼内コンタクトレンズ)手術受けてきた②

前回からの続き
今回は手術前~手術当日までのことを書いていきます。あくまで2022年現在の品川近視クリニックでの施術について、個人の体験談として書いています。病院ごとに対応は異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

手術前日まで

レンズ入荷の連絡を受けて手術の予約を行いました。2022年5月末です。
手術3日前から感染予防のための一日5回(起床時・朝・昼・夜・就寝前)の抗菌薬の点眼が必要になります。これは二回目の術前検査のときに受け取っていますので、改めて取りに行く必要はありません。毎日5回の目薬は地味に面倒ですが、ICLの手術で最も恐ろしいのは何と言っても術後の感染症です。まじめにやりましょう。私は忘れっぽいためアラームをかけておきました。
この目薬はコンタクトレンズをしたままで大丈夫で、手術の前日まではコンタクトレンズを使っていて問題ないと言われました。

手術当日のスケジュール

当日はコンタクトレンズが使えませんので裸眼で行きました。またメイクはもちろん、化粧水や日焼け止めですら顔に塗るのは禁止です。予約の9時半5分前に到着し受付してから次のような流れでした。

 9:30 点眼開始。これは瞳孔を開く薬です。少し沁みます。
 9:35 機械で白目の部分の血管の撮影
 9:40 再度散瞳薬点眼。目薬を渡され以後10分毎に自分で点眼します。
    だんだん手元が見づらくまぶしくなってきます。
10:00 会計。手術後、そのまま帰宅するため会計が先になります。
    手術費46万円から割引2万円・前金19万円を引き25万円を支払い。
10:10 手術準備開始。帰りにもらう保護用サングラスの試着。
    サングラスといっても色は入っておらずこんなメガネです。

    サイズはMとLの二種類。ゆるくてズレると困るのでMにしました。
    髪をまとめて不織布のキャップをかぶります。
    手荷物はスマホ財布も含めて全てロッカーに預けます。


ここから先は部屋に時計がなく、スマホもロッカーなので時間が分かりません。しばらくすると散瞳薬に加えて麻酔薬の点眼が始まります。以後、手術開始まで看護師さんが何度もやってきて点眼が続きます。

5人くらいずつのグループに分かれて執刀医からの手術の説明と注意事項があります。手術の流れを教えてもらえるので少し安心。注意事項は1ヶ月以上経ってしまったので細かく覚えてませんが、とにかく目を動かさないことが大事だと理解しました。
その5人グループで手術室前に移動し待機します。そこから一人ずつ手術室に案内されるので、後ろの方だった私は30分くらい待ち時間があったと思います。緊張感が高まりますが、施術を終えて手術室から出てくる人の平気そうな顔を見て(実際には裸眼&目薬のせいで見えてませんが)心を落ち着かせました。

手術室に入り椅子に座ってリクライニングします。まず目だけを出して顔にシートをかけられます。すっぴんなので至近距離で顔を見られるのは嫌だなと思っていましたがこれなら見えないので安心…と、緊張している割には無駄な乙女心が顔を出します。顔は隠れているのですが。…どうでもいいですね。

シートから目だけ出した状態から上下のまつげをテープで止め、目が閉じないようにい器具で固定されます。自分では見えませんが、こんな感じではないかと(笑)

麻酔が充分効いていることもあり異物感はありますが痛みはありません。


いよいよ手術

いよいよ執刀医がやってきて手術が始まります。緊張しましたが終わってみれば「なんか先生しゃべってるうちに手術オワタ」くらいあっという間でした。

こんな感じです。
「では右目からいきます。目を消毒しますので顔を少し右に傾けます。目だけで上見て~下見て~右~左~、はいOKです。少し押される感じがします(ここで多分切開していますが切るなんて言うと患者がビビるので押されると言ってるのだと思います。実際押された感じはありましたが痛くはないです)。はい、レンズ入れます(え?もう?w)。レンズを固定します。少しチクっとします(恐らく3mmの切開創から折りたたんだ状態で入れたレンズを開く瞬間)。はい傷口閉じます。目を洗浄しますので水が流れます。少し我慢してください」
看護師さんがカウントします。10秒~20秒~30秒~終了です。と洗浄まで終わりました。片眼10分程度と聞いてましたがそんなにかかっていないはずで、体感としては5分以下でした。
もう片方の目も同じ感じであっという間に終了しました。

私の場合は麻酔の効き方に少し左右差があり、右目は全くの無痛。左目だけ少し痛みがあったような気がしますが、目にゴミが入るよりも弱い痛みでした。違和感と言った方が近いかも知れません。

術後の過ごし方

術後は1時間ほど暗い別室で休憩を取ります。感染予防のための飲み薬を1錠その場で飲みます。この時に保護用サングラス、今後使う目薬、痛み止め(ロキソプロフェン)を渡されました。

約1時間後、再度医師の診察がありレンズの位置の確認などを行い、問題なければ会計済みですのでそのまま帰宅できます。9:30に受付してクリニックを出たのは13時頃でした。

帰りは目があまり見えませんが電車に乗って帰るくらいは全く問題ありません。自分で乗り物を運転することはできないので、車の場合は誰かに送迎してもらいましょう。

手術当日は疲れていてもすぐに寝てはいけません。1時間おきに午後10時くらいまで処方された点眼が6~8回必要です。術後1週間は家のなかでも保護用サングラスを常に着用し、寝るときにはプラスチックの眼帯を貼り付けて寝ます。


今思えば寝相の悪い子どもと同じ部屋で寝るのはちょっと危なかったです。実際、眼帯が外れてからしばらくして寝ている子どもに目を蹴られる事故が発生しました。幸い大事には至りませんでしたが、何かあったらと思うと本当に怖かったです。

術後の痛みについて

麻酔が切れてくると少し痛みが出てきました。レーシックの時は帰りの電車の中で既に涙がポロポロ出てくるくらいの痛みがありましたが、ICLは帰宅してしばらくすると、鈍痛が出てきた程度。痛み止めを飲まずにやり過ごすこともできそうでしたが、痛いのが大嫌いなので違和感が出てきてすぐに痛み止めを飲みました。
翌朝にはもう痛み止めの効き目は切れているはずですが、全く痛みもなく視界は超クリアになっていました。
レーシックは角膜をベロンとめくってフラップ(蓋)を作ってレーザーを当てて削ってからフラップで塞ぐので傷が大きいですが、ICLの切開創は3mmと小さいので圧倒的に痛みが少ないのだと思います。

長くなったのでいったんここまで。次回は翌日~1ヶ月後検査までを書きます。

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