アーメダバードの夜
予約当初は16時15分にムンバイを出て17時30分にアーメダバードに着く予定だったIndiGoの飛行機は、フライト変更があり18時30分発、19時45分アーメダバード着になった。
座席の予約も取り直さなければならなかったのだけれども、それもスマホでできるし、別の会社の便を探すのも面倒なので変更を甘んじて受け入れる事に。
でも、到着時間が微妙な時間なのよね。機内で食事は出るのかしら?とか考えていたら、アーメダバードにいる友人から夕食のお誘いが来た。
「何時に着く?夜9時にホテルに迎えに行くから。」と。
ん?9時にホテルにお迎え?インドの渋滞事情を考えるとホテルに私たちは何時に着けるんだろう?まあ、彼女たちの方が早ければ待っててもらえばよいのだし。。。とOKの返事を出した。
しかし、夜9時からどこへ食事に行くのだろう?彼女には2歳の息子がいるし、なんて考えていたら旦那の弟も一緒に来るとの連絡がきた。
実は、そもそも彼女たちに会うためにアーメダバードを目的地に組み込んだわけではなかったんだけど、まあ良いかw ありがたい。
彼女をはじめインドの子達と知り合ったのは、埼玉県で行っているワンナイトステイ事業や県の国際交流協会のホームステイボランティアに登録している事から。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0306/kouryukyoryoku/onenightstay.html
https://sia1.jp/topics/homestayvolu/
この事業に数年前からホストファミリーとして登録している我が家に、昨年インドから来た子が泊まった。そして、この2月にアーメダバードに帰ったので、日本の友人からの手土産も預かりつつ、彼女に会うためにアーメダバードに寄ることにしたのだった。
思えばこの事業で何故か多くのインドの子が我が家には泊っていて、勿論今晩夕飯を共にする約束をした子もその一人なのだけど。
大学のサマープログラムに参加するために日本に来たその子も結婚して子供がいる。そんな何年も前に、しかも一晩泊めただけの子とこうしてずっと家族ぐるみで付き合えることが嬉しいよね。しかし、ここまで付き合えてるのはインドの子ばかりだな~。
旦那さんにも勿論旦那さんの弟さんにも今夜が初対面だ。
日本を経つ数日前、インスタで近況を聞くメッセージが私のパートナーのところへ届いたことから、実は私たち3月にインドに行くよ。と言う話になり、会えたら会おうねと軽~く言っていたところだった。軽く。
夜8時半、何とか私たちもホテルに着いた。急いで支度をして、ロビーにむかう。彼女たちも、約束通りほぼ9時にホテルに迎えに来てくれた。会うなり、何が食べたい?と言うことになり、ベジかノンベジか?と最初に聞かれた。この辺りがインドだよね。機内食でも必ず聞かれる。
はじめはホテルのレストランで食事もありかな?とか考えていたのだけど、折角なのでベジのローカルフードが食べたいと私たち。遠慮はしない。(笑)
じゃ、あそこね。と言うことで、どこに向かうのかわからぬまま、彼女の旦那さんの運転する車に乗り込む。
着いたところはここ。
https://www.vishalla.com/
広い敷地であることは分かったのだけど、灯りは足元のランプしかないので、目が慣れるまではほぼ闇の中(笑)
そして、ご飯を食べに来たはずなんだけど先ずは踊りを見るらしい。
日本へは大学のサマープログラムと言う名の旅行に来ただけの彼女はすっかり日本語ゼロになってるし、私たちの英語力も怪しい。しかもわかっていたけど聞き取りにくいのよね。インド人英語。
そんなわけで、詳しい事はわからぬままアトラクションに突入します。
ハンモックを張ったような席に座ると、音楽と踊りが始まる。
私たちの他にも何組かのお客さんがいるけど、人がいる事くらいしかわからない。
頭にのせる甕はだんだん増えていく。この写真の時は、足元を見ても分かりづらいのだけど、縁の高いターリーを足の指で挟んでいる。指で挟んだターリーと一緒に前進しながら踊ると言う芸当をやって見せている。
音楽にあわせて踊ってくれるだけでもいいんだけどな~なんて思いながら見ていたら、今度は足元に割れたくずガラスを置いてその上に立って踊るなんてこともやって見せてくれた。
最後に踊りながら客の近くに来るので、その時にチップを渡せば良いらしい。
ショーが終わったらいよいよお食事。
先ず手を洗う?清める?ことから始まる。
係のお兄さんが柄杓で水を汲んで手にかけてくれるので、その水で手を洗う。
手を洗うと、テーブルへ案内されるが、土の上にカーペットとゴザを敷いたような食事スペースに木製の大きな座卓が並んでいる。
すると見たことのある葉でできた大きめの皿と小さめのボールを並べてくれる。これ知ってるぞ!そう、4年前の友人の結婚式の二日目に昼食をふるまってもらった時の皿も葉っぱでできていた。
そのうちこの結婚式のことも書き留めておかなきゃ。
このアルコールランプが足元とテーブルを照らしてくれる。
ガラス製なのでスーツケースに入れずに機内持ち込みの手荷物にしたら、荷物チェックで引っ掛かった。中身の燃料が空であることをきっちりチェックされることに。手荷物で引っ掛かっても慌てなくなってる自分にもちょっと感心したり。
そして画像が少し見苦しくて申し訳ないのだが、こちらは食後に欠かせないと言われて渡された「Paan」
ホテルへの帰り道、道路わきの店で買ってきてくれた。
これ「キンマ」と言う葉っぱに色々ドライフルーツ等をくるんである物。
その日は車の中で食後には必ず食べるものだと渡されたので、みんなの真似をして外の葉を開けて中の緑の葉「キンマ」ごとかじってみた。
友達の旦那さんは一度に全部口の中に入れていたけど、それはちょっと無理だった。半分を食べて、こっそり包んでバッグの中に忍ばせた。
確かに食後によさそうな清涼感ではある。
車内が騒がしくなったのは勿論のことである。
流石に黙って食べてはいられなかった。
よく考えたら、食後に欠かせないものなら、Vishallaで渡されたはず。
私達のこの反応が見たかったのねw
しかもネットで調べてみたら「噛みたばこ」って書いてある。
噛んで出すべきものだったの?でもみんな食べていたし。。。完食はできなかったけど、葉は見た目より柔らかかったよ。
しかし中々に充実した一日だったね。
まだインド2日目だなんて思えない。
明日はアメダバードの階段井戸へ。
そして、この日の再会の写真を彼女がインスタに挙げたことから、またインドで会う人が増える事に。
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