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あまり知られていないであろう「一般質問」の裏側の話。通告制故のしっかり答弁と、再質問の人間味。

こんばんは、佐々木です。

日中の日和が実に気持ちの良い季節。
川根本町は、冬からの季節の変わり目ののりしろが短くて、あっという間に春。

先日、京都の友人が「この季節は、冬を惜しんで春を待つ感じ」と言っていました。言葉の選び方に趣があって素敵。

梅の花や菜の花が春の訪れを告げ、日の出は早く日没は遅くなってきて、鳥や猫が活発になってきましたが、やはり春の楽しみといえばソメイヨシノ。

ソメイヨシノの開花のタイミングについては"600度の法則"だとか"400度の法則"というものが有名です。
600度の法則とは、2/1から毎日の最高気温を足していき、累積で600度になったときに桜が開花するというもの。
400度の法則とは、2/1以降の平均気温の合計が400度を超えると開花するというもの。
どちらも精度としては±3~4日だそうです。参考までに。

さて、本題です。
きょうは、あまり語られることのない一般質問の裏側【一般質問が議場で行われるまでの流れ(川根本町の場合)について】です。

なるほどー!と思っていただければ幸いです。

一般質問には裏側があるのです。

>まずは、一般質問ってなんだっけ、から。

一般質問とは、議員が、町の政策について、その執行の状況、将来の方針、政策的提言や行政の課題などを執行者に直接質すことです。
質問の範囲は、行政の財政全般(公共事業、委任業務、行政事務など)のほか、地域住民の生活に密接している事項など、多岐にわたります。
すごく平たく言うと、町に関することの気になることはなんでも町長に聞いてみよう、です。

>一般質問は通告制

一般質問は、議場で思いつきで質問するわけではなく、ルールがあります。
特徴的なのは、通告制であるということです。

通告というのは、あらかじめその要旨を議長に伝えておくことです。
議長に一般質問の要旨の通告をし、内容について協議をします。
他の議員と似たような内容ではないか、以前にも同じような内容は質問はないか、などを議会内で調整します。
その目的は、充実した能率的な議会運営のためです。

>行政側と打ち合わせをすることも多い
議場で一般質問をする際には、基本的に通告した内容以外については質問しないのがルールです。
通告した質問については、町長の答弁があります。
議員から通告のあった質問内容については、町長は具体的な内容などについて関係課と協議・調整して、あらかじめ答弁を組み立ててあります。
議場での発言はとても重たいもので、思いつきで発言したり、数字や事実を適当に答えるのは大変なことになりかねないなので、事前にしっかり準備するのです。

議員の一般質問の目的・意図が行政側にうまく伝わってない場合、効果的な一般質問になりにくいです。
ですので、議員も担当課とある程度の打ち合わせをして、内容を調整をすることが多いです。
これは、出来レースとか癒着という意味ではなく、効果的・効率的な一般質問のためです。
行政との調整については、全くしない議員もいますし、かなり細かく打ち合わせをする議員もいます。
各議員の性格や考え方、達成したいことはなんなのかにもよります。

>再質問からが面白い

一般質問は、再質問からが見ものです。
再質問というのは、町長からの答弁に対して改めて質問をしていくことです。
再質問は一問一答形式で行われます。

再質問については、基本的に答弁の原稿がなく、町長や担当課長の生の発言が引き出せます。

大枠は通告した質問での答弁で聞きだし、その答弁内容を基により具体的なことについては再質問で聞いていくのが一般質問の基本的なやり方です。

質問する議員と、それに答える行政側のある程度の即興的なやりとりが、人間味があって、ライブ感があって面白いのです。

>一般質問の難しさ

効果的な一般質問というのは、それによって行政の運営や予算に反映されることです。

議場は、町民の代表として発言をするという場ですので、その発言の重みは相当なものです。(議員側も、行政側も)

議員は12名で、町執行部を含めた職員約150人が運営している行政に対して質問・提言をするわけです。
行政職員は"町づくりのプロ"として、日夜業務に励んでいます。
最新の情報、他市町との関係性などと向き合いながら町を運営しているはずで、議員がぱっと思いついたようなアイディアレベルのことはすでに検討されていることが多いのではないかと思います。

なので、議員はそれに対抗できうる情報量、熱意をもたなければ、本質的・効果的な一般質問には繋がらず、パフォーマンス化してしまいます。

そう、かなりの勉強が必要なのです。

>まとめ

一般質問は組み立てる要素が多く、なかなか奥が深いものです。
思い付きのアイディアではなく、議員の任期4年で、大局的に考え、流れを作ることが重要ではないかと考えます。

くどいようですが、議員は12人で行政のすべてのことをチェックしなければなりません。
もちろんすべてのことに同じようにエネルギーを使えることが理想なのですが、実際のところは自分が得意な分野というのものができてきます。
議員によって一般質問のジャンルに偏りがあるのはそのためです。
(それは普段の全員協議会などの議論の場でも同じです。しかし各議員の得意分野があることによって充実した議論になっているということはあるように思います。)

私は今後も子育て現役世代としての視点での質問を続けていきたいと思っています。

次の一般質問は3月議会最終日の3/24の9時からです。
私は、前回に続き、公園・遊び場の実現に向けて質問をしていきます。
詳しくは来週のnoteで書きますね。


知ってそうで知らない「一般質問について」いかがでしたか。

今後も議会に関わることを、できるだけ客観的にわかりやすくお伝えしていきたいと思っています。(月曜日定期更新)

お読みいただき、どうもありがとうございました!

熱く、楽しく、リアルに。
川根本町議会議員 佐々木直也

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tel:070-8531-4649
mail:sasaki.kfc@gmail.com


今年も確定申告が無事に終わりました。感謝。


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