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【議会だよりじゃ伝わりきらない!】令和5年3月定例会における一般質問の真意を説明します。(前編)

こんばんは、佐々木です。
いよいよ日中は汗ばむ陽気になってきましたね、暑い暑い。

川根本町にある長島ダムのダム湖、接岨湖(せっそこ)ではSUPやカヤックが気持ちのいいシーズンとなりました。

先日、SUPのイベントにお声かけいただいて、幼子がいる我が家は、SUPではなく、救命艇に家族で乗せてもらいました。
カヤックもSUPも経験したことありますが、動力のある船はまた違ったダイナミックでパワフルな面白さがありました!うーん、最高だった!

帰り道に気持ちよさそうに眠る娘

さて、皆さまのお手元に「議会だより70号」は届いたでしょうか。
その中のP12にあります、私の一般質問について、議会だよりだけでは紙面の都合上お伝えしきれない内容や質問の意図などについて、今回は書いていこうかと思います。
よろしければ、お付き合いください。

≫今回の質問は大きく二つ

一つ目は「森林環境譲与税の活用を見込んだ"遊び場"の整備」について。
二つ目は「川根本町の今後の観光ビジョン」について

>森林環境譲与税の活用、とは。

まずは森林環境譲与税とはなんぞやです。

「森林環境譲与税」は、市町村による森林整備の財源として、令和元(2019)年度から、市町村と都道府県に対して、私有林人工林面積、林業就業者数及び人口による客観的な基準で按分して譲与されています。

森林環境譲与税は、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づき、市町村においては、間伐等の「森林の整備に関する施策」と人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の「森林の整備の促進に関する施策」に充てることとされています。
また、都道府県においては「森林整備を実施する市町村の支援等に関する費用」に充てることとされています。

林野庁HPより引用

森林環境譲与税についての詳しいことは林野庁のHPに、全国の取組事例や取組状況が載っています。(こちら)

ものすごく簡単に言うと、
国が「森林環境譲与税」というお金を各自治体に振り分けるから、温室効果ガス排出削減や災害防止に繋がるような森林整備に活用してね、というものです。

この活用の使途についてはかなり幅広く認められています。
大きく分けると4つ。
①森林整備
「人工林の整備」「路網(林道)の整備」「鳥獣被害・森林病害虫対策」「災害対策」など
②人材育成
「林業従事者・事業体への支援」「研修」「担い手のための情報発信」など
③木材利用
「施設の木質化」「木製品の制作」「木材利用のための体制整備」など
④普及啓発
「都市・山村の子どもたちの交流」「植林活動のための苗木の購入」など

>川根本町の過去の事例

森林環境譲与税の当町での過去の使途は、
里山整備、林道整備、機械購入がほとんどで、残額については「森林環境譲与税基金」に積み立てがされています。
なお、森林環境譲与税については、使途を公表することが法律で定められているので、町のHPで見ることができます。(こちら)

>ここからが本題

森林環境譲与税は、毎年国から交付されます。
性質上、貯め込む(基金に積み立てる)ものではなく、どんどん使うべきものです。

私は、この"比較的安定的"で"柔軟な”財源を、当町の課題解決に利用できないかと考えました。

令和4年12月の一般質問で、「川根本町に子どもの遊び場を作っていただきたい」という質問をしました。

そのときの町長の答弁の感触が前向きだったので、より具体的な"わくわくできるイメージ"と、"実現のための財源"、"他市町村のよい事例"などをずーっと考えていて、これは!と頭の中で諸々が繋がったのが、質問の題目である「森林環境譲与税の活用による遊び場の整備」でした。

森林環境譲与税の活用方法として、木を利用した遊具の制作も可能ですし、施設の木質化も可能です。
木を利用した遊具を公園に設置するだけでもよいのですが、屋外の木製の遊具は数年で劣化してしまいます。
それじゃあもったいないなーと思って、もっといい方法はないかと考えているとき、あ!!とひらめきました。

>「音戯の郷」を魅力的に改装するって素敵かも!

「音戯の郷」には展示機器の故障が多くなってきており、古いために修理不能のものも多いと伺いました。
せっかくの好立地、立派な建物なのにもったいないなーと、頭の片隅でいつも活用方法について考えていたのですが、これが「森林環境譲与税の活用」と繋がりました。

既存の建物を木質化や木製遊具の制作など、森林環境譲与税の活用によって「音戯の郷」の再魅力化が可能ではないか。お、いいかも。ここでまた思考がぐるぐる回りだしました。

>音戯の郷をどんな風にしたら魅力的で、町にとって効果的に働くのだろうか。

まずは、公園的機能が欲しい。親も子も安心して遊べる場所。
それから、図書館もほしいな。町民の要望多いし、遊び場と併設していると、ぐっと魅力が増す。うんうん。
あとは、イベントスペースはマストだな。
そうだ、美しい村連合とか、ユネスコエコパーク関連の展示も有るとよいかも。
わー、こうなると、カフェもあったら最高だよね。
簡単な行政サービスもできちゃうと便利だなー
内装は落ち着いていながらも、わくわくするような作りで。
雨の日は室内で雨の日なりにじっくりと、
晴れてたら外でも元気いっぱい遊べるように。

という感じで、あれこれわくわくぐるぐる考えました。
みなさんも町内にこんな施設あったら素敵だと思いませんか?
これが、「森林環境譲与税の活用」をすれば実現の可能性がかなりあるのです。どうですか、わくわくしませんか?

もしこんな風な魅力的な施設があったら行ってみたいと思いますよね。
逆に考えると、川根本町にあれば、町外からもそこを目指して来町してくれるのです。
町内のみならず、観光にも良い効果が見込めそうですね。

>とはいえ、川根本町では今もちゃんと活用していて、そんな余白はないんじゃないの?

そうでもないと考えています。
実際、令和元年には2026万4千円、令和2年には220万円の基金への積み立てがされています。
令和3年は全額事業に使われましたが、これは全国的に森林環境譲与税の活用を見いだせず、基金の積み立てが多くなる事例が多い中で、国が毎年事業に活用すべきという本来の考えを示していることも作用しているかと思います。

森林環境譲与税基金に積み立てた際の理由に「残額は公共施設の木質化に使用するため、基金に積み立てた。」とあります。
さあ、今こそ公共施設の木質化を!

>一般質問時の町長の反応は。

こういうようなことを一般質問の中でお伝えするなかで、町長からは「施設内の整備はかなり検討価値があると思う。施設の規模や利用の仕方などの事例調査を行い、前向きに考えていきたい」とのかなり前向きで具体的な答弁をいただきました。嬉しい!

>まとめ。森林環境譲与税の活用を見込んで、継続的・発展的な魅力あふれる施設を!

「音戯の郷」には、駐車場が多くあり、入り口に物販・直売所。その先に屋外広場、建物入って左側には喫茶スペース(すでに簡易的な厨房は整備済)、そして、広い室内、中庭、、とポテンシャル抜群です。

前述したわくわくプラン、
遊び場、図書館、カフェ、イベントスペースなどなど、一息に整備するのは大きな予算がかかるので難しいと思いますが、毎年の安定的な歳入である森林環境譲与税を活用すれば、継続的・発展的に施設の進化が見込めます。
毎年少しずつ進化していく施設って、なんだかとても魅力的だと思いませんか?
「音戯の郷」の再魅力化による来客数の増加は、千頭駅前の活性化にも大いに寄与すると思います。


マイナス(課題)をプラス(魅力)に変えることができれば、それはとても効果的なことです。
実現に向けて、積極的にアプローチを続けます。

課題の多い川根本町ですが、ひとつひとつ前向きに、丁寧に向き合って。

こんなふうなのが川根本町にあったらとっても素敵。

お読みいただき、どうもありがとうございました!

熱く、楽しく、リアルに。
川根本町議会議員 佐々木直也
ご意見、ご要望はこちら
tel:070-8531-4649
mail:sasaki.kfc@gmail.com

次回は、二つ目の質問、「今後の川根本町の観光ビジョンについて」を書く予定です。



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