激長文雑記:推し遍歴をつらつら(嵐〜BTS〜なにわ&Aぇ〜セブチ体験入部まで)


「推しとは出会うべくして出会うべきタイミングに出会うものだ」とBTSのリーダー・キムナムジュンさんは言う。何かにつけてミーハーで新規な私はこの言葉に何度も励まされているし、実際そうだともよく思う。その時その時欲しいものを、ちゃんと推しからもらっているよな……としみじみ感じるので。


※数日かけて書いたものすっごい長文です。
該当の目次から興味お持ちいただけるセクションがあれば飛んでいただくと良いと思います。
ちなみに日記としての本題は最後。


嵐(相葉雅紀)

思春期真っ只中、16歳。

「AROUND ASIA」の国立ライブDVDを当時仲の良い大野担の友達と家で見た。茶髪ゆるパーマの相葉雅紀さんのくしゃっとした笑顔から目が離せなくなった瞬間を、今でもまだ覚えている。
その友達とは、学校のことと同じくらい、嵐のことをたくさん話した。テレビ番組の感想をノートの切れ端に書いて交換しあっていたのは、今思えばnote執筆のはしりである(?)。

推しを好きすぎて胸がギュッとする気持ちと同時に、私たちは当時田舎の女子高生でしかない自分自身へのはがゆさも一緒に共有していたと思う。
「この街を出て、テレビの向こうのキラキラした世界に行く!」と東京の志望校を書き込み「そう僕らはずっと待ってる、いつまでだって待ってる…」という歌詞を胸に耐えた受験の日々。残念ながら友達共に関西の大学生となったのだが、2人で休みを合わせては関東に足を運び、20歳の誕生日にはマネキンファイブで彼らが訪れていたブランドの服を背伸びして買った。茶髪パーマ、ボトムス相葉丈、の田舎上がり女子大学生。


嵐がくれたのは、当時明確な夢もなかった学生なりに自分の人生を前に進め、広げるための地図と原動力だったといえるかな。「もう一度あの日に戻るとしても、同じ道選ぶだろう」 相葉くんにはまるきっかけとなったこの曲が、私たちは今でも大好きだ。



BTS(j-hope&RM)

めちゃくちゃ飛んで社会人数年目。
櫻葉ダブル入籍で、就職を機に離れてしまったその友達と久々にLINEが盛り上がる。
「うちらの青春が終わるねえ、」としみじみする私に友達は言う。「なおが好きそうな人見つけたよ。BTSのj-hopeって人!」
うちらの青春は、まだ終わらないらしい。

K-popは違うな…と半信半疑で見始めたにもかかわらず、友達の言うとおりホビことj-hopeさんには私の好き要素がたくさん詰まっていた。相葉くんのように何事も全力、人あたりは良いのに芯があり、踊っている姿はかっこよかった。ハスキーで優しい声も似ている。ヤスリのように大小さまざまなきめ細かさを操り、私の心を磨いてくれるような彼の声も、私は好きになった。

noteと出会ったのもBTSがきっかけ。
色んな方の翻訳と解説を読みあさるのがとても楽しくて。母国語でないからこそ、持ち運びできる概念となってどんどん自分の中に落とし込まれていく。芸術が絵画のように飾られるのではなく、家具のように機能する感じとでも言えようか。眠れない夜にnoteを読み漁り、彼らの言葉を通して、私は自分の中に、自分の知らないいくつもの感情を見つけた。

作詞を主に担当するRMことナムさんことキムナムジュンさんは、世界的スターとは思えないほど素朴で、びっくりするほど等身大の青年だった。彼のおかげでわたしは、ずっと嫌いだった弱い自分を少しずつ肯定できるようになった。むしろそれを強みにして、ナムさんのようにいつか誰かを助けられるといいな。そのために考え抜く力をつけよう。材料として、見聞きする全ての美しいものを取り込もう。

私のnoteにおける人格があるとすると、それはキムナムジュンさん・BTS関連の素敵なnoterさんたちに多大なる影響を受けている。



なにわ男子(大橋和也)


BTSがグループ活動休止を発表した2022年夏。自身のコロナ罹患の時出会ったのが「The Answer」ダンスプラクティス動画。これをみて大橋和也に沼らない人いる…?関節の動きとぶれない重心に目を取られ、何度も目を凝らして見た。嵐の大野くんみたいだ。

この時私が欲しかったものは、とにかく人間としての基本、健康、癒し
だったんだと思う。大橋くんもまた人当たりがよいのに芯がある人で、何かを食べる姿がとにかく愛おしかった。彼の綺麗な骨格と動きにその生き様のしなやかさとまっすぐさが手に取るように感じられた。
なにわ男子の無邪気な会話のテンポと互いを思いやる空気感は、何気ない日常の幸せの素晴らしさを教えてくれる。今でも体調悪い時に1番効力があるのはなにわ男子だと思う。

彼らの明るい未来に思いを馳せるだけでは飽き足らず、私は自分でもnote執筆を始める。なぜか恭平くんのことばかり書いてしまうけど。



Aぇ! group (末澤誠也)

自分の殻をとにかく破りたかった2023年。
葛藤をバリバリと割ってくれたPRIDEステージパフォーマンスがAぇとの本格的な出会い。伝説の生き物みたいだ、というのが最初期の感想だった。ボーカルの末澤くん、食ってかかりそうなほどのパワーなのに、どこまでも繊細で気高い。

彼らを知れば知るほど、BTSの時と同じく「自分が自分でいる事を諦めない」心持ちと、そのまま現実を生きる知識・スキルを学んだ。末澤くんだけでない、みんなそれぞれ不器用ながらも繊細に、時に残酷な世の中をユーモアとともに生きていて、それがひたすら眩しい。どんな逆境があっても、だ。デビューという大きな出来事をリアルタイムで経験できたことは、私にとっても人生の成功体験の一つであるように感じられた。
おめでとう、よりありがとう。


京セラドームで聞いた「もう一度あの日に戻るとしても 同じ道選ぶだろう」。高校生の時に開いていた地図をもう一度開きたくなっちゃうな。23〜24年、私自身にも色々あった。反省はあっても、後悔はしていない。Aぇのせいとは言い切れないけど、もっともっと自分のままでどこへでも行きたいと言う本来の衝動を思い出しちゃったんだ。私は。
From here to anywhere, with me。

そうだ、Aぇのおかげで面白くて優しい方々と繋がることもできました。とても嬉しくありがたいことです。



SEVENTEEN体験入部中(S.COUPS)

「FNS歌謡祭でAぇ覚えるから、そろそろセブチ覚えて?」と例の友達から連絡が来る。
ここ1年くらい必ず"セブチ誰でしょうクイズ"に無理やり答えさせられていたのだけれど、もう、難問すぎて……13人て。無理やて。
「わかった、その代わりAぇとなにわで12人、ちゃんと覚えてや?」と私は答える。

いや、そもそもAぇ難易度低いからこの人たちと比べたらやっぱ等価じゃないって……
あれ?え?めっちゃかっこいい人おるくね?
と自然と目で追っていたのが統括リーダーエスクプスさん。全く今までどこにいたのよーって友達に聞いたら、どうやらまじで長期離脱されていたらしい。そりゃ気づかなかったわけだ。

これまでの私の推しの傾向からセブチの中ではドギョムだと勧めまくってた友達は、「えぇ?!そこ?」と驚き、「そういえば高校のとき要潤好きだったこともあったもんね……」と最終的には謎の納得の仕方をしていた。いや確かに好きだったような気もするけど。そして要潤、言われてみれば似てるけど。


とりあえずその日から通勤中曲を聴くようにした。キャッチーで中毒性があり、中高生の時触れた音楽のような懐かしさすら時々覚えるセブチの楽曲、結構好きなのです。あとトンチキソングの才能を感じる。アジュッナイス!(ちなみに中高生時代は邦ロック好きのロキノン系女子でもありました)

そして最近の私、恥ずかしながらとにかく疲れていまして。仕事の質が分散して自分もバラバラになるような…自分じゃない誰かが物事を対応してるような…それでもちゃんとやっていくために鈍くある必要があって。もちろんその通りだと思いつつそれでいいのかと自問し。

そんな絶不調の帰り道に流れてきたある曲の冒頭が衝撃だったのだ。BTSナムさんのように大きな鉈を振り下ろす感じの、ホビのようにぐしゃっと心を掴む感じの、吐き捨ててるのに包み込むような、優しく強い声の人がいた。
「ああ、それ、スンチョルだよ!」
友達に問い合わせたらすぐ答えが返ってきた。エスクプスさん、お名前をスンチョルと言うらしい。

이런 빌어먹을 세상
(こんなクソみたいな世の中)

FML

和訳を調べた。今の私すぎて泣ける。



すでに推し渋滞なんだから、これ以上浮気できないんだから、と1週間抵抗してたのに、友達がここぞとばかりに送ってきた動画の中で、あははと笑うスンチョルを見てついに落ちる。カラカラっと渋い声、あとよく見たらムキムキでパワーありそうなのに佇まいが可愛い。「Kpopのバラエティコンテンツがいかに沼であるか」とBTSで学んだことを私はまた思い出したのだった。


ああ、また8月生まれの男を好きになってしまった。まあまだ体験入部なんだけどね。

「まさかそんな濃くて強い感じを好きになるなんてなあ。確かに末澤くんも濃いもんな」
出会って17年の友達はまだしみじみ言ってる。
なんか今、そういうのを求めてるんだろうね、うーん、生命力とか?
私は答えた。

「生命力かあ、まあ13人を束ねてるからね」
友達はわかったようなわからないようなリアクション。そもそも末澤くんは濃い部類なのだろうか。眉は濃いが瞳は薄いぞ。

とりあえずうちらの青春はもう少し続きそう。


「推しとは出会うべくして出会うべきタイミングに出会うものだ」とBTSのリーダー・キムナムジュンさんは言う。
私が何に惹かれるかは、きっと今の自分が必死に欲しているもので、そうやって私は前に進めていけていると思う。

いろんな時期があるなかで、多分今はマイナスに耐える、打ち破る力がとにかく欲しいんだろう。これまでと同様、推しを通して自分を理解でき、足りないものを与えて道標になってくれるなら、また私は私のままで頑張れる気がする。

というか頑張らねば。
私のために、Fight for my life。

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