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意外とそんなに好きじゃなかったわ


梅雨まっさかりの夜。お風呂上がり。


シャワーでさっぱりしたかと思った1秒後にはじんわり汗をかく季節。扇風機の前でしばらく風を浴びながら、だらだら。
ここまで”入浴のプロセス”と言う名の数々の試練を通り抜けて来た・・・。しかしまだ全ては完了していない。ここからドライヤーで髪を乾かし、ボディオイルをぬりながら気休め程度マッサージらしいことをし、軽くストレッチでもできたら上出来なのだが、さて、どこまで行き着けるだろうか。


32年間の人生の中で、お風呂(シャワーのみの場合も含む)=良いものというイメージのもと、自分もきっとお風呂が大好きなんだと信じて疑わず生きてきた。なんだけど、この間久しぶりに長風呂をして思った。長くお風呂に浸かると明らかに体が重くてしんどい。高めの温度で入るとすぐに上せて動けなくなるし、ぬるめの温度で入るといつまで経っても体が温まらず長風呂になって体力を奪われる。ところがシャワーだけだと休まらない。


何より入浴までの腰の重さと言ったら尋常じゃない。着替えとタオルを用意して(しかも何かしら忘れ物をすることが多発)、クレンジングして、脱衣して、浸かったり洗ったりして、体を拭いて、パジャマ/服を着て、スキンケアして、髪を乾かして、、、。ん?行程多すぎません?全て終わらせることを考えると気が遠くなって、なかなか風呂場まで足が向かわない。


共に暮らすパートナー曰く
「なおちゃんはお風呂に入る前に駄々をこねる。毎晩恒例」
とのことで、この言葉が全てを物語っている。


毎日1-2回の入浴が私にとっての日常。そうしないとそれはそれで気持ち悪くて嫌になる。だけどその時間を100%愛しているとはなかなか言えない。言えると思ってたんだけどね。特に忙しかった日の夜の入浴なんかはもう、積み重なった疲れにもう1層疲れを被せるみたいな行為だ。

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