時間の速さに疲れたら
自分の持ち物のごとく乗り倒しているシェアカーのナビが2023年3月4日を告げる。
当たり前のことだけど、時間ってただただ過ぎていくだけなんだな、と思う。
大人になって、自分の意志でなんでもできて自由でいいやって思っていた。
だけど、こんなに自由なのに、時間の流れは自由に操れない。
昔は自分の人生を水たまりのような、無造作のかたまりみたいなもんだと思っていた。
だけど今は、かたまりではなくただの1本線だと考えている。一方方向のまっすぐな線。
自分の人生という一区切りの空間を、朧げな記憶の中では行ったり来たりできる。だけど記憶の中だけじゃなくて、時間の流れでもって、浮遊できたらどれだけいいだろうかと思う。未来も含めたその空間を自分の所有物として、自分の家のごとく、あっちへ行ったりこっちへ行ったりできたら。
タイムマシンがほしいとか、そういうことではない。
これといって戻りたい過去も、実はない。
ただ、未知なる未来に否応なく進んでいくことにちょっと疲れたな、と思う。
その疲れを癒すために、今という瞬間にほんの少し留まれたならいいな、と思う。それだけ。
・・・・・
上記はこの前ノートに走り書きしていたものです。誰かに読んでもらうために書いたわけではないので私の中にいるメンヘラが遠慮なく顔を出していますし、そもそも「”水たまり”って”かたまり”なん?」など、思うところはあるかもしれませんが(最近ラップをよく聴くので影響されて韻を踏みたかっただけかもしれません)見逃していただければありがたいです。
さて、この頃よく、時間の流れについて考えています。
毎日、毎週、毎月過ぎていくのが速くて、気持ちよりも先に時間がどんどん過ぎていく。時間を止めたい、巻き戻したいということではなく、あまりの速さに少し疲れるというか、気持ちが追いつかないなといったところです。そんな時間の流れにそのまま身を任せられたらと思うのですが、何かにつけて噛み締めたり、噛み砕いたり、消化したりしないと前に進めない性分でして。加えて私の身体に搭載されている情報処理能力は一向にアップデートされる様子はなく、常に処理落ちを繰り返しています。
年々、年を追うごとに時間の流れは速くなると聞きますが、年齢よりも生き方や感じ方に関係しているんじゃないかなと思ったり。
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