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日本語でも英語でも、ちゃんと思いを言葉にしたいし出来るかぎり理解したい

思いを言葉にする。

それが、言葉が苦手な私のここ数年の日常における大きな大きなテーマのひとつ。
「全部頭の中にある。わかっている」と思っていることでも、実際はかなりぼんやりとしていて言葉にするのに時間がかかる。それを「わかっている」とは言えないと思った。だからしっかり、自分以外の誰かにも伝えられるようにちゃんと言葉に、頭の中でも、ノートの上でも、誰かに伝える文章でも、していくことが私のテーマだ。

その言葉というのはあくまで自分が第一言語としている日本語だ。
頭の中に浮かんだおぼろげな「何か」を日本語の言葉にすることが少しずつ、本当に少しずつだけど、意識したり練習したりすることで養われ、苦手意識の層を1枚ずつ剥がしていっているところ。

私には英語圏の国に住んだ経験がある。
約8年間のその経験の中で、私は中学英語にもクエスチョマーク叩き出しまくるレベルから、日常会話をとりあえずは問題なくこなし、そのころ自分が専門としていた分野の込み入った話までできるようになっていた。(もちろんまだまだ荒い部分もあったけど。)その間に劣等感や自己嫌悪や羞恥から、達成感や英語を話すことが楽しくて好きだという感覚までたくさん味わったんだった。日本に帰ってきて5年目、母国の空気に馴染むために必死で生きていたら、そんなこと忘れていた。

・・・・・

ちょっとしたお土産としてお気に入りのお菓子を自身のエコバッグの中に携え、京都河原町周辺に到着した。
余裕を持って着いたのに、「いや、ってかこの裸のお土産、どうやって渡すねん」と慌てふためき、持ち手のついた紙袋が売っていないかコンビニやドラッグストアを見漁ったけど全然見つからず、でもプラスチックバッグはどうしても嫌だという自分の頑固さに振り回されて途方に暮れていた。こういうとき、本当に自分の頑固さに呆れる。憧れる「柔軟さ」はまだ遠い。

待ち合わせ時刻まで残り10分。最終策として高島屋の地下に潜り込んだ。平日なのに混み合うお昼のデパ地下。適当なお餅(3個入り)を掴み、レジに並ぶ。やっと最前列に辿り着いたと思ったら、2つあるレジのうちの1つでおばあちゃんが会計を済ませた後に「(有料)紙袋ほしかってんけど」と爆弾発言をかまし、もう1つのレジではビジネスマンって感じの男性が送り状を書き始めた。「はい、絶対間に合わん」となる。先に到着して2人を笑顔で迎えたかったのに。無事紙袋代を払い終えたおばあちゃんが去ったあとのレジでお餅と紙袋を購入。商品を受け取った瞬間お餅をカバンに押し込み、エコバッグの中身を紙袋に移す。店員さん、失礼なことしてごめんなさい。お土産を気の利いた形で渡したいという私の見栄め。

木屋町通りを走って脇汗びちょびちょで待ち合わせのお店に到着。もちろん2人はもう到着していた。

その2人とは、愛してやまないDAMDAMというライフスタイル/スキンケアブランドをつくっている2人。私がYouTubeの動画でDAMDAMを紹介したことをきっかけにDMをやりとりさせてもらったことはあるけれど、実際にお会いするのは初めて。普段は東京でお仕事されている2人が京都に来るというタイミングで時間をとってくださりランチに招待していただいた。
私がこのDAMDAMを好きな理由は、それはそれはたくさんあるのだけど、そのうちのひとつとして日本でできたもの、古くから大切にされてきたものを積極的に取り入れようするこの2人が日本生まれではないというところ。単純に海外出身の2人が日本を好きになってそれを押し出す活動をされているのがうれしい。良さって離れてみて初めて気づくというのは私にも経験がある。だから多くの人が別文化に憧れたりするのかなと思う。そこで2人が日本に着目してくれたのがなぜだかとってもうれしい。日本で生まれ育った私にとっては当たり前のことを、特別だと感じインスパイアされてものづくりをする2人。そうしてできたものを使うことで私の中にも新たな視点が生まれる。(そしてこれはPRではない。)

ランチ会は終始楽しくって、たくさん話をしたし話を聞いた。会話は英語で行われた。

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