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「らしさ」をはみ出してみる



髪を染めた。


このあいだ32歳になったのだけど、私が髪の毛全体をカラーしてたのってその32年間のうち1年にも満たない。そう、ほぼずーっと黒髪で生きてきた。高校卒業までは比較的厳しい校風の中にいたから、染めるなんて考えられなかった。その後は海外の、いろんな人種がひしめき合う土地に何年もしがみついていたから、黒髪でいることが自分のアイデンティティを守ることみたいな心意気で生きてた。黒髪でいることが、自分らしさを、自分の個性を、守ることだと思ってた。


自分らしくある、自分を持ってる、そんなことがただただ良いと思えていた、ちょっと前までは。でも自分らしくい続けることはずっと自分のコンフォートゾーンから出ず、冒険せず生きること?そういう疑問が出てき始めて、それからは自分らしさとか個性っていう囲いみたいなものから飛び出したいという気持ちによくなっている。そのマインドさえも今の自分らしさなんだろうか。「自分らしい=いいこと」っていう公式は本当なのかしら。


いや、そもそも「自分らしい」って何かな。なんだろう。私のYouTubeチャンネルのテーマのひとつに「自分らしさを大切にする」みたいなことがあるんだけど、正直私自身、それがなんたるかよくわかってない。でも最近は「自分が思うようにやってみること」とか、「一旦周りを気にせず自分のために生きること」がそれなんじゃないかな?と考えてる。少なくとも「らしさ」の型にハマり続けてそこから出ない、みたいなことではない。あと明確にひとつわかっていることは、それは流動的で、アップデートを繰り返すもので、そしてそれでいいってこと。

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