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いつの間にか大丈夫になってるはず

多分、私も人並みくらいには傷ついたり悩んだり落ち込んだりをたくさん経験してきたものです。

もちろんそれには大小様々な理由があったり、
または何の理由もなくそうなったりとシチュエーションは色々。

人生良いときばかりではないと頭では理解しています。
でもやっぱり気持ちがどん底にあるときはつらいししんどいし、
「早くこのどん底終われよ。」と思う。

だけどそう簡単には終わらないのがどん底期。

何をしたら大丈夫になるとか、どれくらい経ったら大丈夫になるとか、
そういう法則やルールはどん底期には存在しないですよね。

・・・・・

よく「落ち込んだときどうしますか?」と聞かれたり、誰かが聞かれているのを目撃します。

この質問、私には2つの似て非なる意味があると思えるんです。

1つは文字通り、「落ち込んだときどんな行動をしますか?」
もうひとつは、「落ち込んだときどうしたら大丈夫になりますか?

前者は答えやすいし、聞かれたらこっちに対しての回答をすると思います。
私は、
・たくさん眠る
・おいしいものをたくさん食べる
・長風呂する
・いつも通りを心がける
・本を読む
・瞑想しようとしてみる
・解決できそうなことであれば、問題を紙に書き出したりして向き合ってみる
などと答えます。

これらはただの行動であって、この行動の奥にある結果には触れていません。
もちろん無意味なものでも、ただのその場しのぎでもなく、
落ち込んだときに自分を大丈夫に向かわせてくれる大切な行動です。
しかしながらこれらの行動が最終的に何をゴールとするものなのかは曖昧です。
だって「落ち込んだ」と一言で言っても、
それが克服すべきことなのか、乗り越えるべきことなのか、時間をかけるべきことなのか、
解決すべきことなのか、受け入れることなのか・・・”さまざま”が過ぎる!
そして高確率でそのゴールに導いてくれる行動なんて本当にない。
これが前述した”どん底期に法則やルールは存在しない”ということ。
なので、「落ち込んだときどうしたら大丈夫になりますか?」はめっちゃ難しい。
というか、回答ほぼ不可。

それなのに、自分が落ち込んでいて「もう!どうしたらええねん!」と思ったり呟いているときって、
「何をしますか?」じゃなくて「どうしたら大丈夫になりますか?」の回答を欲しているなと気づきました。
そう、どうしてもいっぺんに大丈夫になる方法を知りたくなっちゃうんです。

私は落ち込んだときやどん底にいるとき、
とりあえずこれから先にある楽しみな予定や出来事ひとつひとつに対して
「これを経験したら一気に大丈夫になるのかも!」
なんて期待して、
結局大丈夫になれずまた一段と落ち込む、みたいなことがあるのです。
手に取る本1冊1冊に「この中に私を大丈夫にしてくれる言葉があるはず!」とか、
出かける場所に「ここへ行けば気持ちが晴れて大丈夫になるはず!」と期待してしまったり。
しかも謎に自信満々で。笑

足掻くことも時には大切かもしれません。
どうしたら大丈夫になれるか、頭を使って考えることはもちろん良いことだと思います。
その結果、ある日いきなり大丈夫になることもあるにはあると思います。
ただ、意外とそれって私の経験からすると少ないです。

それよりも普段通りにしてたり、いつもより自分に優しくしたり、
本や誰かの言葉を頼りに少しずつ少しずつどん底から登っていく。
そうしていたらある日ふと、大丈夫になっている自分に気づくことの方が断然多い。

そう、「大丈夫になること」は「出来事」ではなく「プロセス」だと考えた方が良さそうだなって最近は思うんです。

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