記憶と感覚に刻まれた”ナマモノ”の余韻と一緒に生きる
ちょっと振り返って3月半ばのこと。ずっと楽しみにしていたとある場所へ行ってきました。
それは大阪難波にある、なんばグランド花月。お笑いの劇場。
存在を知ってはいたものの、劇場の中に入ったのは初めてで心躍りました。観に行ったのは大好きな蛙亭という男女コンビの単独ライブ。
好きなことってたくさんあるのですが、お笑い鑑賞はその中の大きなひとつ。
昨年からごくたまに劇場にも足を運ぶようになりました。足を運べなくとも今は配信まである公演も多く、遠方だったりスケジュールが合わないけど観たい!というライブは配信で観たりもします。
ちなみに、注目している芸人さんはたくさんいるのですが、蛙亭はもう芸人さんという枠を通り越して大好きな人間さんたち(?)という感じです。自分も感じたことがあるような、「なんか、きもちわるっ」という小さな違和感やぞっとするようなことをテーマにした、でもなんだかポップなコントが多く、独特の設定やキャラクターで表現されるあれこれに心をつかまれます。”伝え方”が秀逸だなといつも感激。そして爆笑。
特にそのうちのおひとり、イワクラさんは人としても女性としても私の憧れです。
ライブはもちろん期待の遥か上をゆく楽しさで、ほっぺと腹筋が痙攣するくらい笑い、いろんな意味で涙しました。それと同時に”ナマモノ”の良さを改めて噛み締めました。
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私は31年間の人生のうち、約20年間を舞台芸術に関わりながら生きるというちょっと変わった人生を生きてきました。舞台に関わらなくなって3-4年経ちます。そのころのことは今だに夢によく見ます。正直ちょっと恋しいです。舞台が恋しいというよりも、舞台に立つことに打ち込んで、全てを捧げていた自分自身が恋しいです。
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