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クラスメイトと仲良くなんて、しなくたっていい

と、いうツイートを見かけた。それを読んで「あぁ、確かに」と思った。クラスメイトなんて、ただ「同じ年」で、ただ「近くに住んでいた」ってだけの集団にしか過ぎないわけだから、無理にみんなを好きになったり、仲良くしたりなんてしなくたっていいんだよね。もちろん、いちいちいがみ合ったり、喧嘩したりする必要もないんだけど。

わたしは大人になってからの方が、「ラクだなぁ」と感じる。学校は窮屈だった。楽しいこともいっぱいあったけれど、どうしたって気が合わない子と一緒に行動しなきゃいけないし、スクールカースト的なものだって存在する。

大人になると、一緒にいたくない子と一緒に行動する必要はなくなるし(たまにはつき合いというものも、あるにはあるが)、お金を稼げるようになって、多少は生活の自由度も増した。世界は学校の中だけでなく、もっともっと無限に広がっているものだと知った。

そういえば、小学生の頃だったか。どこかのクラスの先生が、カゲでこそこそ悪口を言い合っている女の子グループに、こんなことを言ったそうだ。

「カゲで悪口を言うのは卑怯なことだから、やめなさい。そんなことをするくらいなら、はっきり面と向かって『わたしはあなたのことが嫌い』だと言いなさい」と。

それを聞いて、そのグループの子はその通りにしたということだった。まあこれは聞いた話だったから、どこまで本当のことなのかはわからないけれど。

それでも当時のわたしは衝撃を受けた。先生がそんなことを言っていいのかと。その衝撃の中身は、「嫌いだって言いなさい」よりも「先生が人を嫌うことを肯定するのか」という点についてだった。

それまでわたしは、「人を嫌うこと」をいけないことだと思ってきたし、学校からも先生からも親からも、そう教わってきたように感じていた。けれどよーく考えてみれば、人を嫌うのなんてどうにも止められないものだ。むしろ「◯◯ちゃんのことを嫌いだって思うわたしって、悪い子……」と罪悪感を持たせてしまうことの方が、よほどダメだろう。

とはいえ、嫌いだからといって積極的に傷つけていいわけじゃない。できればすーっと目の前からフェードアウトして、それ以上お近づきにならないのがベスト。でも、学校じゃあそうもいかないし……難しいところだなぁ。

子どもが大きくなるに従って、そういう複雑な悩みも生まれてくるだろう。女の子はとくにかな。ああ、子がいくつになっても、親って大変なんだなあ。

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