いつも心に優先順位。

わたしはよく迷う。迷って迷って、迷った結果なんの結論もおそらく出ないことを知りながらまだ迷って、最終的に疲れて問題をぶん投げるか、ノリと勢いで「えいやっ!」と飛び込むか。いずれにせよ、迷った挙げ句にロジカルに道筋を立てて結論を出す、という賢い大人みたいなことができない。あんまり。

だからだろう。物事をしっかり考える人に見えて、突然突拍子もないことをやり出してはしばしば周りをびっくりさせる。

そのノリが実を結んだこともあれば、てんで的外れだったこともあっただろう。でも、「これは目も当てられないほどの、リカバリーできないほどの大失敗だった」ってほどひどいことにはなってない。

それはきっと、いつも心に一番の優先順位をきちんと持っているからなんじゃないかな、と思っている。意識的にしろ、無意識的にしろ、わたしは一番大切なものをきちんと守りながら、あとはわりと気ままに好き勝手やっているのだ。たぶん。

今のわたしにとってそれは間違いなく子ども達と、子ども達との暮らしである。仕事も好きだし趣味の時間だって欠かせないし、わたしの生活のすべてを子どもに支配されているわけでは決してないけれど、一本の軸みたいなものになっている。いつもどこか不安定でフラフラしていた昔の自分を思い返すと、子どもを生んでだいぶまともになったかな、と感じなくもない。

それが一番大事ってわかっていれば、あとはわたしにとってきっとすべてが「プラスアルファ」だ。あれば嬉しい、増えればもっと嬉しいものだけど、減ったり形を変えてしまっても、それは致命傷にはならないんだと思う。

だから、わたしはわたしの人生を、今は全然悲観していない。きっとどうとでもなるし、なんとかしながら生きていくだろうと思ってる。

もしかしたら、いつかライターの仕事を手放すときがくるかもしれない。わたしはこの仕事が好きだし、すっと続けたいのだけれど、ライターとしてもフリーランスとしてもたいしたレベルには達していないという自覚は十分にある。

だから、いつかどこかで、にっちもさっちもいかなくなって廃業…なんてことになる可能性も、なくはない。

それはとても悲しいことではあるけれど、でもだからといってそこでわたしの人生が終わってしまうわけではないんだ、決して。何かしらの仕事をしながら食いつなぐことはできるだろう。わたしが一番大切にしているものを、守りながら。

そうやって生きてさえいければ、たぶんそれなりには幸せなんじゃないかな、そう思ってる。

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