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義父のこと④心筋梗塞編



長女は高校生になり今までより更に部活に多忙な日々を送っており
次女は小学校六年生で部活もクラブチームも引退し一息ついた頃で
これから中学生になる準備に入る頃でした


そんなとある日
次女のクラブチームの最後の保護者の慰労会がありました
夜6時から市内の居酒屋です


その日は日曜日だったのですが
いつも部活で帰りが遅い長女が珍しく帰宅していて
次女は勿論いましたし旦那も休みでいました
義父も競輪から帰宅し時刻は5時くらいでしたかね
私は早々夕飯準備をし旦那にあれこれ託し慰労会へ出かけました
こういう時ばかりは私もお酒飲みたいので居酒屋までは旦那に送って貰いました


監督やコーチ
保護者と総勢30人くらいでしたかね
小学一年生から始めた子は6年間
我が家は小学三年からでしたから4年間
クラブチームは学校の管轄外活動ですから
保護者の協力なくしては運営出来ない仕組みになっており
保護者はみんな各々思い出を語り合い笑ったり泣いたり
楽しい最後のひとときを過ごしていた8時くらいでしたかね


私の携帯に着信が!
ちょっと席を外し電話に出ると旦那からで
「オヤジが倒れたから病院へ来た!子供達だけ家にいるから家に帰って欲しい」と


私はびっくりして席へ戻り
隣の席のママにだけ「お父さん倒れたらしいから帰るね。せっかく楽しんでいる皆には伝えないで。用事出来たから帰ったと伝えて」と耳打ちして

お店の電話からタクシーを呼び急いで帰宅しました


帰宅するとテーブルには食べ掛けの夕食
子供達は「ジイはどうしたの?」とあまりわかっていないようでした



後に詳しい状況を旦那から聞いたのですが
義父は夕食中に急に胸が苦しくなったみたいなのですが子供達に苦しむ所を見せないようにトイレへいったらしいです


旦那すら義父が苦しかったからトイレへ行ったことは知らず
トイレからなかなか帰って来ないなとトイレへ見に行ったら
トイレでうずくまる義父がいて
顔を見たら汗ダラダラで相当苦しんでいたらしいです

救急車を呼ぼうとしたけど義父が救急車は嫌だと言ったらしく
旦那は自ら運転し義父を近くの病院へ連れて行ったと

しかしそこでは手に追えないとなり
その病院から救急車で旦那も一緒に隣の市の大きい有名な病院へ行ったんだそうです
そして緊急手術
心筋梗塞だったようです
一刻を争うカテーテル手術
助からないかもしれませんと言われたそうです



私は子供達にはジイはちょっと気分が悪くなってパパが病院連れて行ったみたいだよと説明し
子供達はお風呂入らせ寝かせました


旦那からは緊急手術になりまだまだ時間かかるから先に寝てていいよと連絡があり
私も布団に入りましたが眠れるわけもなく
しかしいつの間にかウトウトしていた頃


深夜2時か3時だったか
旦那が帰宅し寝室へ上がって来ました
私が寝ていると思っていた旦那は寝室の小さいテレビを静かにつけ
大きいため息を付きボーッとしていました
その旦那の背中を見ながら
とてもじゃないですが私は声をかけることは出来ず
寝たふりをしていました

義父は同居してから一度も病院へは行った事がないくらい元気でしたからね
保険証を1度も使用していないからと市から毎年プレゼントを頂いていたくらいです
ですから義父が倒れた事には旦那もショックが大きかったと思います






翌日子供達が学校へ行った後に旦那から色々話を聞きました


義父は一刻も争う状態であと数分遅かったら助かっていなかったかもしれない状況だったと
何とか一命は取り留めたと



旦那と旦那のお姉さんが病院へは行くから大丈夫だと言われて
私はとりあえず普通に家事をこなし仕事へも行きました
勿論義父の容体次第では仕事は早退やらお休みになると思っていたので会社には事情を話しておきました

義父は当時70歳でした







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