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フリーランスから法人成り|やったこと一覧

フリーランスで仕事をしていると、どこかのタイミングで1度は「法人成りってどうなの?」と考える人も多いですよね。

そこで、今回は「フリーランスから法人成り」を検討中の方に向けて、少しでも参考になれば……と思い、私が法人成りで「やったこと」を、時系列でまとめてみました。

ただしこれは、法人化について全く無知だった素人の私が、手探りの中やったことを備忘録的にまとめただけです。なので、けっこうメチャクチャな流れになっています。後半なんて、完全にパニクってます。

まぁ、教科書通りの流れではなく「何も知らん奴が、必死こいてやったリアルな法人成り」の様子を見てみたい方は、ぜひご覧ください。

法人成りを本気で考え始めたきっかけ

具体的に「やったこと」をお話しする前に、私が法人成りを本気で考え始めたきっかけについて、ちょっとだけお話します。

2022年2月:確定申告

1番最初にほんのりと法人化について考えたのは、2022年2月末のことです。

まぁ、これはつまり「確定申告」の時期ですね。ライター兼ディレクターをしている私の2021年の売上は、ありがたいことに1,000万円を超えていました。

「1,000万円超えたら法人化したほうがお得」みたいなネットで拾った浅い知識しかなかった私ですが、何となく「このままフリーランスでいいのかな?」と思ったわけです。

とはいえ、このときの私は「法人化とかよくわかんないし難しそう」ということで、それ以上深く考えませんでした。

2022年4月:国保の請求書が届く

無事に確定申告を提出して「はぁ、やれやれ」と気が抜けているところに届いたのが「国民健康保険」の保険料請求書です。

さてさて、いくらかしら?と思って封を開けてビビりましたね。

具体的な金額をいうと、所得丸出しなので控えますが、思わず「は?無理」って声が出ました。もうね、想像以上に金額がでかくて泣きましたよ。

そしてこの「国保、高すぎじゃねーか!」の衝撃によって、私は法人成りについて真面目に考え始めたのです。

フリーランスから法人成りでやったこと一覧

【2022年9月】
・ココナラでシミュレーションを依頼
・税理士事務所にシミュレーションを依頼

【2022年10月】
・特定創業支援等事業を知る
・コワーキングスペースを契約

【2022年11月】
・事業計画書作成
・特定創業支援等事業の証明を受ける
・法人の基本的事項を決める
・ドメイン取得
・司法書士に会社設立の手続きを依頼
・法人印の作成

【2022年12月】
・資本金の払込
・法人登記が完了
・会社設立費の支払い
・会社設立支援補助金の申請
・税理士事務所に各届出を依頼
・メールアドレス取得、HP作成
・名刺作成
・取引先へのご挨拶
・電話番号の取得
・法人口座の申込
・健康保険・厚生年金保険新規適用届の提出
・役員報酬の決定

【2022年1月】
・個人事業の廃業届出書を提出
・インボイスの登録
・iDeCoの被保険者種別の変更

2022年4月の国保請求書をきっかけに、法人成りについて少しずつ調べ始めていた私ですが、具体的な行動を始めたのは2022年9月からです。

(いや、5ヶ月間何してたんだよって思いますが、仕事と子供のあれこれに追われていたり、あとはコロナに罹って倒れたりしてました……)

こうして改めて見てみると、12月がヤバいですね。もっと計画的にやろうぜ!って話です。あと、法人登記が完了してからも、意外とやること多くて大変でした(年末年始ともろ被りだったし)。

ここからは、それぞれ「やったこと」の詳細について書いていきます。

2022年9月:ココナラでシミュレーションを依頼

法人成りを考え始めたきっかけが「売上」「税金」「社会保険料」といったお金の面だったこともあり、最初は法人化した場合とフリーランスの場合を比較する「シミュレーション」を依頼しました。

しかし、依頼できる税理士さんのツテもなかった私は「困ったときはココナラでしょ」ということで、すぐさまココナラで税理士さんに依頼。

依頼の翌日には、シミュレーション結果がレポートで届きました(早い!)。結果は「現状の売上・利益の状況なら、法人化してもお金の面ではフリーランスとほぼ変わらないかも」という内容でした。

法人化すると節税できる!みたいなイメージがあったので、ちょっと意外でした。しかし、このレポートのおかげで「税金と社会保険料の配分が、法人化でどう変わるのか」の全体像が見えて、とても助かりました。

2022年9月:税理士事務所にシミュレーションを依頼

とはいえ、ココナラで依頼したシミュレーションは簡易的なものだったので、今度は税理士事務所に細かなシミュレーションを依頼することにしました。

※ここでめちゃくちゃ悩んだのが「どの税理士事務所に相談するべきか」ということです。が、長くなるのでその話はまた別の機会に。

税理士さんに相談することで、役員報酬額別のシミュレーションを計算してもらえたり、個々の状況に合わせた節税案を盛り込んでもらえたりと、ココナラでの簡易シミュレーションよりも、さらに具体的にお金の面がクリアになりました。

結果として、このタイミングで「2022年内に法人成りしよう!」と決意したのですが、その理由は別の記事で詳しく書けたらと思います。

2022年10月:特定創業支援等事業を知る

このころ、真剣に法人成りについて調べていた私は「特定創業支援等事業」というものがあることを知りました。

特定創業支援等事業とは、まぁ簡単にいうと「創業したい人を国や自治体がサポートしちゃうよ!」みたいな事業です。

特定創業支援等事業では、各自治体が定めた創業に関するセミナーや講習、個別相談を、無料で受講できます。さらに、これらを受講したうえで、その証明書を発行してもらい申請すると『会社設立時の登録免許税が半額』になるのです。

・株式会社:登録免許税15万円→7.5万円
・合同会社:登録免許税6万円→3万円

「え?!これはお得すぎない?」ということで、さっそく窓口に連絡して、10月14日から11月13日までの1ヶ月間、4回にわたって個別相談を受講しました。

正直「登録免許税半額」が目的だったのですが、個別相談では税理士や中小企業診断士の先生にマンツーマンで法人化の相談ができて、とてもありがたかったです。もっと早くここに来ていれば……と心底思いました。

特定創業支援等事業は、各自治体のHPなどに案内があります。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

※ただし、現在フリーランスとして働いている人の場合、開業届を出してから5年以内でないと登録免許税の軽減措置が適用にならないのでご注意を!

2022年10月:コワーキングスペースを契約

法人成りでは、登記する「住所」が必要になります。しかし、法人登記すると、その住所が本店所在地として公開されるため、自宅住所を使用するのに抵抗を感じる人も多いですよね。

私の場合は、マンションに住んでいるのですが、管理規約で法人登記が禁止されていたため、そもそもNG。

そこで登記可能なコワーキングスペースを契約しました。365日24時間使用可能、社名入りのポストもあって月額15,000円くらいです。意外と毎日通ってるので、コスパは◎

(でも、実際法人登記したのは12月なので、契約するの早すぎですよ私)

2022年11月:事業計画書作成

もともと「税金」や「社会保険料」などお金の面から、何となく法人成りを考え始めた私ですが、実はフリーランスとして約3年半やってきて「最近、ちょっと停滞している。自分がどこに向かうべきかわからない」という焦りもありました。

そのあたりを、特定創業支援等事業の個別相談で、中小企業診断士の先生に相談していると「1度、事業計画書を作ったほうがいい」とご指導いただき、初めて事業計画書を作りました。

0から起業!というパターンではないので、非常に簡易的ですが、

・マインドマップで自己分析
・これまでの仕事の棚卸
・SWOT分析、クロスSWOT分析
・ポジショニングマップ作成

などをやったうえで、

・事業理念
・ターゲット
・事業のコアコンピタンス
・ビジネスモデルキャンパス

を作成しました(いわゆる収支計画や行動計画などは作りませんでした、いや、本当は作ったほうがいいんですが、時間がなかったので……)。

何か難しそうに見えますが「事業計画書の作り方」みたいな本を1冊購入したら意外とスラスラッと作れます。漫画でわかる!みたいなやつがおすすめです。

2019年に会社を辞めて、何となくフリーランスでライターの仕事を始めてズルズルと今に至った私は、これまで自分の事業を言葉にしたことがなかったので、改めて自分の棚卸ができたのはとてもよかったです。

あと、ここで定めた事業理念やコアコンピタンスは、このあと社名を考えるときやHPを作成するときに役に立ちました!

2022年11月:特定創業支援等事業の証明を受ける

そうこうしているうちに、1ヶ月間4回の個別相談の受講が完了し、晴れて特定創業支援等事業の証明書が発行されました。

この証明書がないと、登録免許税が半額にならないのでね。超大事ですよこれ。

申請から1週間くらいで発行されたのですが、この時点で11月23日。年内に法人登記を目標にしていたので、まぁ結構ギリギリです。

2022年11月:法人の基本的事項を決める

法人の基本的事項とは

・会社の商号(社名)
・会社の本店所在地
・会社の目的(事業内容)
・資本金の額
・決算期
・会社設立日  など

ほかにもあるんですが、そのあたりは司法書士さんがサクッと整えてくれたので、私が考えたのは上記6つです。

このうち、本店所在地と会社の目的(事業内容)は問題なかったのですが、難関が「会社の商号(社名)」と「資本金の額」ですよ。

とくに社名!

これはもう本当、どうしたらいいのか全然わからなくて。個人事業主の開業届を出したときも、屋号が決まらず「決まったら出そう」と思って3年半以上放置してますからね。

「ちょっと社名が決まらないから、法人化やめようかな」って思ったくらいです。まぁ、結果的に社名も決まって資本金額も決めたんですが、そのあたりはまた別の記事で詳しく説明します。

(ちなみに会社設立日は、ゲッターズ飯田さんの開運手帳を見て「開運の日、思い切った行動をしてみて!」って書かれていた12月7日にしました。そんな感じで決めていいの?!って思うかもですが、まあいいんですよ。)

2022年11月:ドメイン取得

社名を考えていたときに、同時に「その社名でドメインが取れるか」も確認していました。ラッキーなことに「社名.co.jp」でドメインが取得できそうだったので、この時点で仮登録しておきました。

ただし、.co.jpの場合、登記前でも仮登録できるのですが、登記後に本登録しないと使えなくなるのでお忘れなく。

2022年11月:司法書士に会社設立の手続きを依頼

今回、私は次の4つの手続きを司法書士さんに依頼しました。

・定款作成
・定款認証
・法人登記申請
・法人印鑑登録

上記にプラスして、このあとの法人口座開設や補助金申請などで使用する「登記事項証明書(履歴事項全部証明書・3通)」「印鑑証明書(3通)」の取得も依頼しました。

司法書士さんの事務所には、基本的事項や定款内容のすり合わせなどで何回か訪問したのですが、2回目訪問のときに言われたんですよ。

「次回、法人の印鑑を持ってきてくださいね」って。

で、気づいたんですが、私この時点でまだ法人印作ってなかったんです。

2022年11月:法人印の作成

「12月7日を会社設立日にしたい」とか言ったくせに、11月30日の時点でまだ法人印を作っていませんでした。というより、法人印の存在をすっかり忘れていました。私は、どの印鑑を登録するつもりだったんでしょうか。

しかし、便利な世の中になりましたね。楽天で注文したら、12月2日には届きました(早っ)。

でもまぁ、社名が決まったら法人印はすぐに作ったほうがいいですよ。間に合うのか、結構ドキドキしました。

2022年12月:資本金の払込

登記前に忘れちゃいけないのが、資本金の払込です。

でもこの時点で、法人口座はまだないわけで「どこに払い込むんだ?」って思ったのですが、これは発起人(自分)の個人口座でいいんですって。

じゃあ、資本金額が残高である私名義の口座なら、そのままでOK?と思ったのですが、それではダメ。ちゃんと「資本金を払い込みました」という履歴がわかる通帳のコピーが必要とのこと(めんどくさ)。

私の場合、普段使っているのは楽天銀行なのですが、司法書士さんから「念のため通帳がある銀行にしてほしい」と言われたため、私名義の楽天銀行から私名義の静岡銀行に資本金額を振り込み、静岡銀行の通帳のコピー(表紙・表紙裏・振込履歴が記帳されているページ)を用意しました。

いやぁ、通帳の記帳とか数年ぶりにやりましたね!

2022年12月:法人登記が完了

こうして、何とか法人印の作成と資本金払込を済ませて、2022年12月7日、無事に法人登記が完了しました。

といっても、この日私は何もしておらず、すべて司法書士さんが代行してくれています。なので、12月7日当日は「今日が会社設立日だ!」とか感動することも一切なく、淡々と仕事をして過ぎ去りました。

2022年12月:会社設立費の支払い

後日、会社設立に関する書類一式を司法書士さんから受け取り、設立費用をお支払いしました。私は「株式会社」を設立したので、かかった費用は次のとおりです。

・見積額:254,708円
  ↓登録免許税が半額に
請求額:179,708円

一般的に、司法書士さんに会社設立の手続きを依頼すると「株式会社で30万円、合同会社で15万円」くらいが相場だそうです。今回は、登録免許税軽減措置が使えて、75,000円減税になったので、かなり費用を抑えられました。

ただし、最終的に私が負担した会社設立費用は、ここからさらに安くなり「92,558円」でした。その理由はこのあと説明します。

2022年12月:会社設立支援補助金の申請

私が住まう静岡県浜松市は、意外と起業したい人に手厚いサポートをしてくれる自治体でして、特定創業支援等事業以外にも浜松市独自の「会社設立支援補助金」というのがあります。

どんな補助金かというと、所定の条件をクリアして申請すると「会社設立にかかった費用(司法書士への報酬などを含む)の1/2(上限10万円)がキャッシュバックされる!」という驚きの制度。

・補助金交付申請書
・履歴事項全部証明書
・補助対象経費の支払いを証明する書類(見積書・請求書・領収書等)
・市税の納税証明書
・特定創業支援等事業の証明書
・法人設立等届出書のコピー
・個人事業の開業・廃業等届出書(控)のコピー

とまぁ、必要書類多めですが、お金のためならね!余裕ですよ! というわけで、申請した結果……

・支払額:179,708円
  ↓87,150円キャッシュバック
・最終的な負担額:92,558円

となったわけです。きっと浜松市以外でも独自の補助金制度があると思います。ぜひ法人設立をする際は、そのあたりをしっかりリサーチしてください。でも、商工会議所に行って「補助金とか教えて」って相談するのが手っ取り早いです。

2022年12月:税理士事務所に各届出を依頼

無事に法人登記が完了したことで、次は税理士事務所に各種手続きを依頼しました。

・法人設立届出書(税務署、都道府県、市町村)の提出
・給与支払事務所等の開設届出書
・青色申告承認申請書の提出
・源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書の提出
・e-tax利用者識別番号の取得の提出

このあたりは、税理士事務所とメール、電話でやり取りして数日で対応していただきました。

2022年12月:メールアドレス取得、HP作成

法人登記が完了したので、ドメインの本登録を済ませてメールアドレスを取得、会社のHPを作成しました。

これまで使用していたGmailのアドレスは、プライベートでも使用していたので、この機会にきっちり分けたかったのが理由です。独自ドメインでGoogle work spaceを契約し、メールとドライブなどが利用できるようになりました。

さらに、このとき結構テンションが上がっていたので、一晩で会社のHPを作りました(笑)。Wordpressで作ったのですが、いまだにTOPページ以外がすべて「coming soon」になっているので、早いところ何とかしないとです。

ただ、これだけ短時間でHPを作れたのは、事業計画書で理念やコアコンピタンスなどを明文化していたからだと思います。ほぼ事業計画書を見て作った感じ、あってよかった事業計画書!

2022年12月:名刺作成

HPを作ったテンションのまま、30分くらいでcanvaを使って名刺をデザインし、ラスクルで印刷注文。3日くらいで届きました。本当に便利な世の中。

2022年12月:取引先へのご挨拶

後々、ネットで調べたら「取引先への法人化のご挨拶は、必ず設立前に行うこと!」と書いてあって焦りましたが、私は法人設立してから1週間後くらいになってしまいました。

ただし、契約の変更など、取引先様にもご調整をお願いすることが多いので、本来は設立前にご連絡したほうがいいと思います。

基本的には、メールやchatwork、slackなどでご連絡しましたね。

・会社設立のご挨拶
・これまでの感謝の言葉
・今後の決意表明
・会社名
・代表取締役氏名
・所在地
・設立日
・ホームページURL
・事業内容
・連絡先(メールアドレス、電話番号)

などを記載して送りました。このタイミングでは、まだ法人口座を開設できていなかったので、お振込みに関する変更は後程改めてご連絡する旨を添えました。

法人設立といっても私1人の会社だし、仕事内容も大きく変わらないので、何だか大げさにご連絡するのは気恥ずかしい感じで……。

しかし、このご挨拶メールをきっかけに、お取引先様からあたたかいお祝いの言葉をかけていただいたり、新しい仕事につながりそうなお話をいただけたりと、とてもありがたいご返信をたくさんいただき感激しました。

2022年12月:電話番号の取得

さて、無事に法人設立が完了したら、法人口座をつくりましょう。

と思って、手続きをしようとしたのですが、ここで落とし穴です。口座開設には電話番号(携帯NG)が必要でした。我が家は固定電話がないため、口座開設に使用できる番号がありません。

※私は楽天銀行の法人口座を希望したので電話番号が必要でしたが、銀行によっては電話番号が必要ない場合もあります。

そこで、慌ててIP電話(050のやつ)の番号取得の手続きをしました。もうね、すべてが後手後手すぎます。

私は楽天のモバイルチョイス050を申し込んだのですが、これが意外と時間がかかる! ネットで申し込んでから、開通まで10日かかりました。この時点で12月27日、もう本格的に年末です。

2022年12月:法人口座の申込

電話番号を取得したら、すぐさま法人口座の申込をしました。ネットで申込をして、次の必要書類をそろえて郵送します。

・口座開設申込書(ネットでDL)
・法人の印鑑証明書
・履歴事項全部証明書
・身分証明書のコピー
・事業実態の確認できる資料

「事業実態の確認できる資料」とは、怪しいペーパーカンパニーじゃないよ!っていうのを証明する資料です。とくにバーチャルオフィスやコワーキング、レンタルオフィスを本店所在地にしていると、このあたりは厳しく見られる場合もあります。

私は、即席で作ったHPのURLと、取引先様からの発注書・請求書を添付しました。

そして、ポストイン! これが12月28日です。もう年末だし、きっと今年中には届かないでしょうね(ちなみに1月9日現在、まだ審査中です)

2022年12月:健康保険・厚生年金保険新規適用届の提出

「はぁ、やれやれ。これでひと段落」とか思っていたのですが「健康保険・厚生年金保険新適用届」とかいうものの提出を忘れていました。いや、忘れていたというより、知りませんでした!

健康保険・厚生年金保険新適用届というのは、新たに会社を設立して、健康保険・厚生年金の適用を受けるために必要な書類です。

そうなんですよ、法人成りしたら「国保・国民年金」から「健康保険・厚生年金」に変わるわけで、これも手続きが必要なんです。しかもこの手続き、司法書士や税理士ではなく、管轄が「社労士」ってことで、この時点まで誰も教えてくれませんでした(自分で調べろ)

おまけに提出期限が「会社設立日から5日以内」。

期限を思いっきり過ぎてますし、もはや12月28日だし、年金事務所しまっちゃうじゃん! ってめちゃくちゃ焦りながら窓口に突撃したら、すごくやさしい担当の方が、丁寧に対応してくれて大丈夫でした。

ただし「健康保険・厚生年金保険新適用届」を提出するためには、役員報酬を決定して記載する必要があるんですよね(役員報酬の額で保険料が決まるので)

2022年12月:役員報酬額の決定

そんなわけで、年末ギリギリになりましたが、税理士さんにいろいろシミュレーションしてもらった結果を再チェックして、役員報酬額を決定しました。

もっと早く決めておけよって話です……。

でも役員報酬額によって、税金や社会保険料の支払いが変わってくるので、ここは慎重に決めるのが大切です。まぁ、私の場合は遅すぎですが。

役員報酬額を決定して、無事「健康保険・厚生年金保険新適用届」を提出して、私の2022年は幕を閉じました。怒涛の12月、これで通常業務もこなして子供は冬休みだし、マジで死ぬかと思いましたね。


ここからは、これからやることです。自分のToDoリストの意味も含めて記載します。実行したら追記していきましょうかね。

2022年1月:個人事業の廃業届出書を提出

フリーランスから法人成りしたので、個人事業の廃業届出書を提出します

実際には、廃業日から1か月以内に提出なんですが、何だかんだフリーランスとしての仕事が残っていたり、12月締め分の入出金が残っていたりなので、近々税務署に相談に行こうと思います。

2022年1月:インボイスの登録

話題のインボイスですね。法人成りを決めた理由のひとつがインボイスがらみなのですが、それはいいとして、法人としてインボイスの登録申請をしなければいけません。

まだしてないので、早いところ然るべき対応をしようと思う今日この頃。

2022年1月:iDeCoの被保険者種別の変更

これは法人成りの手続きとは直接関係ないのですが。

私はiDeCoをやってるのですが、フリーランスと会社員(会社役員)とでは「年金被保険者種別」が異なるんですよね。ほら、掛け金の上限とかも違うじゃないですか。なので、このまま放置していると掛金拠出が止まってしまうようです。

現在、iDeCoの運営管理機関に、加入者被保険者種別を変更する方法を問い合わせてるところです。

いやぁ、ホントいろいろやることありますね、他にも絶対忘れてることあると思うので、そのときはまた追記していきます。

とはいえ、法人成りは楽しかった

ここまで散々「大変だった」「あれを忘れてた」「これができていなかった」とばかり語ってきましたが、法人成りのあれこれは、私的には結構楽しかったです。

知らなかった社会の仕組みを学べたり、自分のこと、事業のことを改めて見直す機会ができたり。あとは、あれですね、たくさんの人から「おめでとう」と言ってもらえたことが、本当に本当にうれしかったです。

「ここからが、新たなスタート」だと思うのですが、気負いすぎずこの先も楽しく仕事ができたらいいなと思っています。こんな私の「フリーランスから法人成り|やったことリスト」が何かの形で皆さんのお役に立てたらうれしいです。

※本記事の内容は、あくまで個人の体験談です。各制度は随時変更されているため、実際に法人成りを検討する際は、専門家にご相談するのをおすすめします。

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