【実話#2】学校に行かないを選んだ娘との奮闘記


学校に行けないお子さんをお持ちの方(経験者も含め)なら
お分かりいただけると思いますが、

お休みが続くと
子ども本人に原因があるのを探るよりも

私は自分自身に矢印を向け
とても苦しい日々を過ごすことになりました。


子どもと仕事、どっちが大事なんだと思われたり

自分の子どもはそうでなくて良かったと思われたり

個人でのいろいろな解釈があるかと思います。

前回の記事は、
小学校2年生だった娘の4年くらい前に突然始まった
”学校に行きたくない”からの
母子の格闘や
私の家庭と仕事に対する葛藤の始まりをお伝えさせて頂きました。

続きをお伝えしていきますね・・・。


数日、お休みすると
やはり学校の様子が気になり

まだ無邪気な学年ではあったので
学校に足が向かうようになりました。


休んでは行き
また休んでは行き・・・

学校に行けた日は安心なのですが
休みの日になると私の気持ちも沈みました。


何より、一番困ったのは
低学年の娘を一人、家で留守番をさせるのが安心ではありませんでした。


私の仕事は、フルタイムではないのですが
ダンスやピラティスのレッスンが終われば
一旦帰宅するが可能ですが

学校へ授業に行く日、ダンス部のコーチに行く日は
市外の学校と言うこともあり
通勤に往復1時間はかかること

授業時間により拘束時間が長いこと

で帰宅したくても、すぐに帰れないのがネックでした。


最初の頃は、親も子も騙しだましで
なんとかしていた(と思われる・・・もう記憶にないことも多い)けれど

やはり、休みが続くと

実母に支援をお願いしなくてはならず
それも私にとってはハードルが高かったのです。


まず、学校を休んでいることを伝えづらい

これが最大の難関でした。

何日かお休みしている時には心配をしてくれていたのですが
それが、続いているとなると・・・
実母も心配をします。そりゃそうですけどね・・・。


起き上がれない寝続ける娘


娘は休みが続いてくると
朝、なかなか起き上がることができませんでした。

『昼夜逆転』とよく言いますが

まだ最初の頃は、そこまではいかず(低学年だったのでゲームなどにハマるほどの年代でもなく、それほど与えているものも無かったですし、そもそもそんなにゲームが好きな子ではないですね、今も・・・)


とにかく、身体を起こすことができない


眠り続けることが多かったです。


それは時間にすると昼頃まで寝続けることが多かったのです。

実母はそんな娘の姿を見て
脳の病気ではないか・・・とか
「あんたがちゃんと起こしてあげないから・・・」とか
「仕事も良いけど、家庭のことをちゃんとしなさい!」とか

もう、そんなのとっくに私自身が悩みきっていることを
会うたびに、少し強い口調で私に浴びせてきたのです。

ここでも母子の奮闘が勃発するわけですよ・・・。


でも頼らないと娘が一人で留守番をすることになるので
「はい、はい」と言いながら

家に来てもらったり
ばぁばの家に連れてってもらったり

毎日、いろんな知恵を使って
娘が一人にならないように工夫していきました。

相変わらず、全盛期を迎えていた私の仕事量は変わらず・・・


学校からの配慮


娘の学年も一つ上がりました。

学年が変わる時、
担任の先生から少しだけご配慮を頂きました。

お友達関係です。

特に大きなトラブルはありませんでしたが
娘にとって少しだけ苦手な子とは別のクラスにして頂き

安心できるお友達と同じクラスにして頂く

全ての人間関係までのコントロールはもちろん効きませんが、

一番近しいお友達に関しては
少しだけ学校側も配慮をしてくれたようでした。
(お友達関係でお困りの方は、先生に相談されても良いと思います。ハッキリとは「わかりました」とは先生は言いませんが、少しだけご配慮いただける場合もあると思います。)

学年が変わると心機一転。

娘がまた学校に行くようになりました。


担任の先生は男性の少しおじさん(私より少し年上ぐらい?)

その先生は、なんと
私のスタジオの公演を観に来てくださっていたのです。
過去に、スタジオメンバーの担任をされていたとのこと。
繋がるご縁に感動しました。


ならば話が早い。
私の仕事のことも理解をしてくれていました。


生き生きと学校に向かう娘を見ては、
『ありがたい』と思うようになりました。


子どもが行くべきところに行ってくれること。

行ってくれることで
私ものびのびと仕事に集中できること。

それが何より、安心できる。

学校に行けるって
どんなに幸運で
どんだけ素晴らしくて
周りの方へ与える影響が大きいのだろう

そんなことも考えていました。


普通ってなんだろう

でもまだ
その頃の私には『普通に学校に行く』 

っていう

『普通』へのこだわりも多かったかもしれません。


周りと足並みを揃える。
周りとおんなじことをする。
周りに馴染む。

そんなことを気にしていたと思います。



そして私自身も
個性を抑え始めていきました。


なるべく目立たない服装。
なるべく皆さんと同じようなファッション。
選ぶ服は黒かグレー。

個性を出さないよう
なるべくダサい(笑 失礼な・・・)感じにもっていきました。

そんな努力をする自分に違和感を感じながら・・・。


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