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障害児育児が苦しいとき工夫したこと①判断しなくていい環境を作る

私には我が子を恥ずかしいと思う瞬間がたびたびありました。

縦縞のズボンに横縞のTシャツで外出すると言い張るぐらいは許容範囲ですが、友達とのゲームに負けて泣いて当たり散らす息子は、やはり恥ずかしいと感じました。

そう思う自分の気持ちを深堀りして…などという模範解答は置いておいて、障害児育児に考える時間など皆無なのが現実。

ですから同じ境遇の母子が集う場所…療育施設や通級に通うことは私にとって癒しの時間でした。奇行を晒したところで、あー、やってるやってる、と温かい目で見てくれる。この何も考えない、何も決断しない、貴重な休める時間は必ず確保するようにしていました。

病気療養にしろ介護にしろ、決断を下し続けるということは、心理学的には『戦時中のストレスと同等である』と聞いたことがあります。決断は脳にとって高負荷なのだそうです。例えば、普段歯磨きは磨き方を思い出すこともなく、無意識に歯を磨いている。こう言った日常動作は決断を避け、脳が休んでいる状態。しかし我々発達障害児の育児の日常は、問題が起きれば甘えか正当な依存かを切り分け、入浴・着替えなどを機嫌よく行ってもらうために、常に次の行動を予測し決断し続けている。脳はフル回転し疲労困憊。とはいえ、育児に休みなし。どうしたものか。

最近、脳内フル回転中であった頃の日記を読み返しています。当時の一週間の出来事を以下に。

  • 学校帰りに執事に道を聞かれたとコナンファンの息子が言う。聞くと、軽自動車、人通り少ない、白い手袋をした、おじいさんに道を聞かれたとのこと。執事要素が白手袋しかないんだが?通報案件?

  • 通級のノートが見つからず、最後に見たのは学校の机の中だという。夕方学校に取りに行くもなし。結局ノートは通級の先生がもっていたのだけれど、君が学校で見たノートは何だったんだろうね?

  • 息子は友達に定規を借りても返さないので誰も貸さなくなったと近所の同級生からリークされる。本人に確認すると、教科書の背表紙で引くから大丈夫だとの弁。いいのか?

  • 本日持久走の練習日。長靴登校。晴天。がんばってくれ。

  • うちの子の名前でない登校帽が2つ出てきた。

  • とうとう寝たまま薬を飲む技を会得。

こんな人を通級と療育と耳鼻科に三日おきに連れて行くんだもの。忙しいはずです…。
これ以上、どうやって、休んだらよかったのか。
果たして今回のnoteがお役に立てられる記事なのか、

脳をフル回転して考えてみますね。

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