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いわきの管理人さんのこと~ご縁をつなぎ、ご恩を返す~

今から約20年前、
私の最初の職場は福島県のいわき市にありました。

初めての一人暮らし。
初めての土地でとても不安でしたが、
ここでとても大きな出逢いがありました。

今回ご紹介する管理人ご家族との出逢いです。
管理人さんは私の住むアパートの上の階にご家族で住まわれていて、
何かとお世話をしてもらいました。

それは、アパートの管理人と住人という関係を超えて
まるで”家族”のようなものでした。

当時、管理人さんには、
小学生を筆頭として3人の娘さんがいらっしゃいましたが、
ご夫婦は私を「お姉ちゃん」と呼んで、
二十歳を超えた私に対して
自分たちの子どものように接してくださいました。

例えば、
「ロールキャベツを多めに作ったから」
と、温かいおかずを持ってきてくれたり、
「娘の誕生日にケーキを焼いたので良かったら食べて」
と、作り立てのケーキを持ってきてくれたり、
私が落ち込んで歩いているのを見かけたと
奥さんからは、
「二人でイタリアンに行って、おいしいものでも食べよう」
と誘っていただいたこともありました。

時には、私が地元の野菜をお届けし、
「こんなに美味しい枝豆は食べたことがない」
と喜んでもらったり、
小学生のお子さんの勉強の相談に乗ったり…と
楽しい交流は続き、
いわきで過ごした5年間、
少しも寂しくなく過ごせたのは、
管理人さんご家族のおかげです。

その後、
私が転勤し、いわきを離れることになりましたが、
ふとしたときに連絡をくださり、
こちらも近況などを報告しています。

第1子が生まれごあいさつに伺った時には、
「娘が孫を連れて帰ってきたようだ」と、
ハワイアンズやアクアマリン水族館に連れて行っていただきました。

その管理人さんから毎年、桃を送っていただいていています。
今年もその季節になりました。

毎年この季節には、この甘い香りとともに、
たくさんの思い出が蘇ってきます。

見ず知らずの私に、あそこまでの愛情をかけていただいたこと。
そのご縁が今も続いていること。
本当に有難いと思っています。

気づけば私も、
小学生を筆頭とした3人の娘の母になっていました。

管理人さんにかけていただいた愛情やご恩を
今周りにいてくれる方々、
これから出逢う方々に返していきたい
そして、ご縁をつないでいきたいと思う今日この頃です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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