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全く飽きの来ない魔法の食べ物「チャパグリ」×黒ホッピーで2ヶ月いける

もうタイトルのこれを大きな声で言いたかっただけなのだが、我が家は今本当にこのジャンクフード×ジャンクドリンクの組み合わせに魅了されている。

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●チャパグリとは

これはもう既出がすぎるので簡単にだが、アカデミー賞でアジア映画の悲願を叶えてくれたコレも最高の映画「パラサイト」の中で出てきた、韓国のインスタントラーメン「チャパゲティ」と「ノグリ」という別の商品を「一緒に茹で、茹で汁を捨て、それぞれのかやくとソースをただ一緒にぶっこんで混ぜたら旨い」という意味のわからない料理である。日本でも「ノグリ」はカルディでバラ売りしてるので簡単に手に入るが、「チャパゲティ」はAmazonでまとめて購入した。「パラサイト」では牛肉が入っていたが、入れないのが元々のものらしい。そうなると本当にそれぞれに付属している申し訳程度の「かやく」だけが麺にたまに絡むだけである。

ちなみに、映画の字幕の中だと「ジャージャー麺」となっていたが、「チャパグリ」とそのまま訳されてたらもっとブームが訪れていたのではないかと思うと悔やまれるばかりだ。

韓国での誕生の由来も90年代にラーメン掲示板で話題になったところから…兵役中軍人の間から…というたまらんジャンク感のあるものなところもいい。

組み合わされている黒ホッピーに関してはこれはもう僕の好みであるが、風貌からあのぼやっとした味から、何もかもぴったりである。異論は認めない。

●ヤツの凄いところ

大きなところで言うと下記の2つだ

①思いっきりジャンクな味なのにびっくりするほど飽きない

②やっすい細切れ牛肉を一番旨い状態で食べられる


①に関しては主観なのだが、否定する方がいたらご意見を聞いてみたい。

子供の頃、父親が3年間くらいずっと朝食にチキンラーメンかペヤングしか食べてなかった(凄い真顔で「俺は日本で一番チキンラーメンを上手く作れる」と言っていたのを覚えている)のを少しうらやましい気持ちを押さえつつ大きな黒目でひんやりと見つめていたのだが、僕の今の状態はそれに近いのだろうか。

いや、そんなことはない、ジャンクでありつつクセになるあの感じ、チャパグリ側に何か特殊な何かがあるとしか思えない。

韓国ではスタンダードな調味料/香辛料がこちらの口には新鮮に捉えられてるだけな可能性もあるが、それでも凄く飽きない。なんだアレは。なんなんだ。

●細グリ

そして、②が僕の最大の感動ポイントだ。

前述の通り、牛肉を入れるのは本来の「チャパグリ」では無いようなのだが、「チャパグリ」として食べることで特に「細切れ牛肉」を「せやねん…この状態で食べたかってん…!」という状態にしてくれるのだ。

モツとともに、スーパーの牛肉コーナーの(金額面での)オアシスである「細切れ牛肉」、肉じゃが、カレーなどの煮物の登場頻度も多く、主役に躍り出づらいアイツだが、アイツが本当に旨いのは

「ただ焼いて、食う」

という至極シンプルな形の時だ。

4限終わってサークルの部室でダラダラしてスーパーの値引きになるタイミングで買い物して帰ってきた一人暮らし大学生男子が「とりあえず冷蔵庫にある野菜と焼けばいいかな…」ととりあえず塩コショウを振ってまず先に炒めた時に、ちょっとつまんで食べるアレが結局一番旨いのだ。

それを「細グリ(細切れ牛肉inチャパグリ)」は軽々と飛び越してくる。

牛肉の旨味を逃がすこと無く、しかし確実にねっとりとこびりつく(「チャパ」部分なのか「グリ」の部分なのかは知らないが)絶妙なソースの味と、やっすい細切れ特有の筋っぽさと油身が奇跡的にマッチして、最高の「細グリ」となって口の中に飛び込んで来る。

そして旨味の後に口に残った筋と肉々しい臭みは香ばしい黒ホッピーで流し込むのだ。焼酎はもちろんキンミヤだ。

たまらん。たまらんよ。


煮込み料理前に炒められる牛肉に耐えきれなかった/誘惑された経験のある方は是非試してみてほしい、細グリ。

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