見出し画像

ロシアとウクライナ

 能天気なことばかりを書きつづるのもいいのだが、こんな状況になってしまってはそうもいかない。「ロシアのウクライナ侵攻」について、思うところをまとめておく。

 最初に言っておくが、私は戦争には絶対に反対である。平和を実現させるための戦争なんてちゃんちゃらおかしいわ、と思っている。だから、ロシアの味方をすることは断じてない。ただ、今の報道の仕方はちょっとあまりにも偏りすぎていないか?と思うので、その点だけ記しておきたい。

 一番見なくてはならないのは、誰が間違えたのか?ということだ。元ウクライナ大使の馬渕睦夫さんの解説によれば、次のようになる。

ウクライナの東部に連邦制を敷く、というのがミンスク合意の内容だったはずで、その後見人がドイツのメルケルとフランスのオランドだった。しかし、それをウクライナが守っていない。非正規部隊(ネオナチ)がその地点を攻撃し、避難民が一部ロシアに逃げている。しかしバイデンをはじめとするアメリカが「ロシアが侵攻する」と言い続け、日本の政府もメディアもそれに乗っかって、ロシアがミンスク合意に違反しているというばかりである。そこが問題である。https://www.youtube.com/watch?v=-osCQvJ4vy8

 これを聞いた時、なるほど、と思った。見るべき点は、ミンスク合意に違反したのは一体誰か、ということなのだ。そして、日本は、国益から考えて、ロシア、アメリカとどのような関係を持てばいいのかを考えるべき、なのだそうだ。

 私はもともと「反体制」の気質が強く、今回のことも「強国ロシアがか弱いウクライナを攻撃するとは!」と思っていたのだが、ヨーロッパに関係のないはずのバイデンがやたらと出てきて「ロシアに制裁を!」と言っているのを見て、ちょっと待てよ、と思った。イラクに大量破壊兵器がある、と言い募って攻撃したり、アフガンに侵攻したりした時と、何か似ている、と感じたのである。そこでちょっと調べてみたところ、上で示した動画に行き着いた次第である。

 ただ、どんな理由があれ、攻撃によって市民の中に死者が出ること、市民の生活が脅かされることは「絶対悪」だと言っていいだろう。そういう点で、断じてロシアの肩を持つわけではない。それでも一方的に「ロシアに厳しい措置を!」と言い続けるのはちょっと違うんじゃない?とは思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?