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れいわ新撰組の「ウクライナ侵略を非難する決議に反対」について

 世間が「ロシアは許せん!」の一色に染まる中、れいわ新撰組は「ウクライナ侵略を非難する決議」に反対した。私はこれを支持する。別に政党としての「れいわ」を支持しているからではない。ロシアを敵認定することで、国際社会の一員としての役割を果たします、という風潮をおかしいと思うからだ。まずは「れいわ」の声明を見よう。


 これを読めばわかるが、「れいわ」は明確にロシアによる侵略を非難している。「ウクライナ侵略を非難する決議に反対」だけを見て「『れいわ』はロシア側だ」などという人がいるらしいが、もうちょっと文章ちゃんと読もうか、と言いたい。この声明で一番重要な主張は次の一文である。

今回の惨事を生み出したのはロシアの暴走、という一点張りではなく、米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたことなどに目を向け、この戦争を終わらせるための真摯な外交的努力を行う。

 つまり「れいわ」の主張は、歴史を踏まえた上で、戦争を止めるために何ができるかを考えよということなのだ。そこを見ずに、一方的に「ロシアに制裁を」というのはおかしい。

 もう一つ、引っ掛かっているのが、ウクライナの在日大使館が出した、次のツイートだ。

 ウクライナの人道支援、ということなら、私も寄付をしたい。しかし「軍に寄付」とは何だ。引っかかる。スウェーデンがウクライナに武器を供出、という報道も出ている。さらに、バイデン大統領の息子がウクライナの天然ガス会社の取締役に就任しているという事実があり、ウクライナ憲法に「NATO加盟」を努力義務とする、と入れさせたのはバイデンだという記事も読んだ。(https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20220225-00283788)

 事実は色々と錯綜しているのだ。

 ところで、今回のウクライナ侵攻で、色んな「専門家」がコメントしているが、私はミンスク合意に言及しない専門家の言うことは信用しない。(慶應の教授が、このことに全く触れず、一方的にロシアを非難していたのにはちょっと驚いた。)歴史を見つめ、双方の言い分をよく検討した上で日本のとるべき立場を考え、戦争にはNOを突きつける、というのが私の支持する姿勢である。

 

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