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Green Talk 117 : 聞いてみたかった人の声その2 - LFCコンポストたいらさん

実は、少し前に、LFCコンポストでできた堆肥を入れたグリーンリーフの鉢の土に、お客様がいらっしゃいました。(虫が苦手な方はここまでで!!!)

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卵や幼虫が発生しておりました。結構と。
LINEでご相談したら、一言目に「びっくりされたでしょう」というこちらに寄り添ってくださる言葉からスタートし。連絡した状況から、アブではなく、小さめのハエのさなぎではないかということでした。

その後も、写真などや自宅の場所の状況(集合住宅他)、どういう時系列で何が起こって、再度調べた堆肥の状況などお送りして。

結果、果物由来/果物の皮などに生みつけられた卵であろうということ、通常はないことなのですが部分的に食品が残っていたのが原因と思われます、と言うことでした。

確かに、堆肥を調べる際に、中身を見ようと園芸用のステンレスふるいにかけたのですが、骨の残骸のようなものとともに、レモンの種やバナナなのかなとおもうべちゃっとしたものが一部だけ残っておりました。

そしてやりとりの結果、卵や幼虫を外したり虫干ししたり。再度堆肥は利用するようにしています。今のところ問題ないです。

果物はもう少し小さく切るとともに、今後も堆肥はふるいに大活躍してもらおうと思った出来事でした。
有機堆肥の扱いにもう少し慣れるよう1歩1歩ですね。

LFCコンポストさんは、LINE相談という、上のような問題になったものだけではなく不安からも解消してくれるサービスを展開していて、それがあったからこそ、上の問題も解決まで行き着いたわけですが。そもそもコンポストとは?などの、LFCコンポストさんの声を1度聞いてみたいと思っていました。

先日、ふとyoutubeを見ていたら、こちらの動画を発見し、ああ!これだ!!私が知りたかったものは、と早速見せて頂きました。

一般社団法人Earth Companyさんの、家からエコを始めるための無料オンライン講座「Stay at home, Eco at home」というもので、代表のたいらさんが、「食の循環」をテーマに、コンポストによりみんなでつくる楽しい循環生活について教えてくださっています。13:30からたいらさんのパートです。

お時間がなくかいつまんで見られたいという方は、LFCコンポストの紹介からでしたら26:30-54:00ぐらいまで、コンポストとはを中心に知りたい方は少し後の29:00ぐらいから見られたら良いかなと思います。

以下に、2月半ばから約2ヶ月半行った私も、「おお!これは自分の勉強になった」と思った点についてはを書き出しますが、コンポストのテクニックのお話以外の、特に13:30からのパート、たいらさんがコンポストをされたきっかけからのお話にも、心グッとくる言葉が多くありました。

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・たいらさんが目指すのは、コンポストを広めたいではなくて、「持続可能な栄養循環が 私たちの生命を支える」ということ。

・コンポストを始められたきっかけは、24年前のお父様のガン宣告。余命の宣告もあり、自宅で療養を選んだが、そのお父さんに食べてもらえるオーガニックの野菜がない。あっても古くて高い。『世の中は一体どうなっているんだという怒り』がスタートだった。

・けれども、私たちの暮らしを支える資源はどこからくるのだろういう原点に立ち戻ると、インフラもすべて変わり、食を支える土地の面積、自然と分断されていて、流通も変わった。自分も綺麗な野菜を選んでいた。『悪い人は1人もいないんだ』と気づいた。

・じゃ、どうしたらいいかと向き合い続けたら、生ゴミと向き合うことになっていた。ゴミの処理方法は3つで、1)焼却(90%)2)資源回収 3)コンポストである。1)の生ゴミの焼却をやめたら焼却場の70%費用削減になることもわかってきた。

・安全な野菜を作るにはその土壌が重要。土の改善と日々を暮らしをつなげることものがコンポスト。

・それらが自然と分断されている都会でも普及したら、安全な野菜が家庭ででき、生ゴミが焼却から脱却できる。
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追及・波及したいことは、製品ではなく、それを通して広がる「持続可能な栄養循環が 私たちの生命を支える」という文化なのだなと感じました。
また、スタートは「怒り」だったのですが、ご自身で調べたりする中で「悪い人はいない」という、怒りでエキセントリックなポジショニングをとるのではなく一度それを癒したという経験も、より一層、たいらさんの言葉を豊かにされているのだなと思ったりします。

この後も、LFCコンポストで追求したのは「快適性」、そうしないと続かないことが続けることで分かったという言葉などから、本当に23年という年月をかけて何度も何度も繰り返してLFCの構想に向き合われていたのだな、その結果できた製品を利用できて嬉しいという気持ちになりました。

そう!講演のなかで、虫が苦手な方はコンポストをする際の方法の1つとして、「目が悪い方はメガネを外してみてください」というユーモアのあるお人柄もとても好感が持てました!

ここからは、youtubeの中で、コンポストをしている私視点で、ためになったことの一覧です。

ですが、是非、ご自身で見ていただけたら、ご自身の中を通った本当に必要な言葉が飛び込んでくると思います。
ぎゅっと詰まった30分を是非みられてみてください。


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・コンポストの中に特別な菌/微生物は入れていません。(自然に存在する微生物)
・微生物は甘いものが好き。
・小さい方が微生物が食べやすい。目安は、手で”OK”をつくった際の丸のサイズ
・農薬がひどいものも、熟成までいくと分解してくれている結果が出ている。
・食品添加物に関しては、排水溝のゴミが洗剤がかかっているのでそれで分析してみたら、ほぼ0に分解していた。
・脂身や肉も微生物の大好物。骨付きの肉なら2−3日できれいになり。結果的に形は無くならないが、分解してリンやカルシウムが土壌に入る。
・土壌の温度が上がるのは微生物の呼吸熱で、微生物ご飯を食べて増えている。
・微生物は死滅を繰り返してそれが、土壌の温度が上がったり下がったりの原因。寿命は20-30分から2時間程度。
・時々出る白いカビ=糸状菌は、堆肥が今から分解すると言う合図で最初の1ヶ月ぐらいに出ることが多い。対応は、ただ、混ぜ込めば良い。
・麹菌、納豆菌、乳酸菌、酵母菌(化学肥料分解力no.1)、放線菌(抗生物質を作る)などが橋渡しをして、どんどんと分解していく。
・多く入れる日、入れない日があっても大丈夫。糠床とは違うところ。
・水分、酸素、栄養のバランスがいいといいので、水は入れない。いれると虫が入りやすくなる。
・どうしても生ゴミが少ない場合は、真ん中に入れて混ぜていけばいい。
・水分が60-70%ぐらいが微生物が一番いい環境。ぎゅっとにぎってちょっと型がつくような状態。
・温度が上がりやすいのは、穀物類、魚のアラ、天ぷらカスなど。

・虫に関しては、ショウジョウバエ(顔が赤い)がいる。ショウジョウというのはお酒好きの妖怪から来ている名前で、ちょっとでも痛む/アルコールがでると非常に遠くから来る。よってちょっとでも傷んだ果物とか野菜の皮に生みつけて発生する。
・それ以外の虫は、アメリカミズアブ=幼虫のお母さん。家にも入らず、外で受粉する。怖いわけでもなくアブなので刺さない。人間と同じものを食べている。幼虫が入ると生ゴミの分解速度が早くなる。
・まず虫が嫌であれば、しっかりと防ぐ。それでも発生してどうしても許せない場合は、ビニール袋に入れて日干し。
→自然界の中に人間がいる、ハエもいるという感覚で是非。

・アンモニア臭はタンパク質が分解されている証で、かき混ぜることで解消する。
・虫や温度や匂いが気になるならスコップもコンポストに入れっぱなしで。

・コンポストの置き場所は雨がかかりにくい屋外が一番。欲を言えば火も当たるところ。
・基材に対して生ゴミを入れていくと、塩分濃度の問題などもあり分解をしなくなるところがくる。そうなると、匂いが出る、虫が入る、堆肥どころではない状況になる。(目安は、ダンボールだと約50kg。バッグだと20kg-30kgいかないくらい。)
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