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世界で生きるチカラ~国際バカロレアが子どもたちを強くする③~

前回までの記事はコチラ↓↓↓


国際バカロレアに出会ってすぐに買った本

①にも書きましたが、10年前に坪谷ニュウエル郁子さんの講演を聞いて国際バカロレアに出会いました。
その講演に後にすぐに買った本がコチラ↓↓↓

10年の時を経て再度読み返してみました。
冒頭に書かれていた『私が本当にしたかったのは、子ども達に英語を教えることではない。英語をツールとして、人間教育をしたいのだ。』
『「知識詰込み型教育からの脱却」と「本格的なグローバル教育」がまさに始まろうとしているのです。』
そうだ!!!わが家も詰め込み式ではない教育にしたい!
これはこの本が出版された2014年にこの本を読んだ時に思った最初の感想です。
10年後に読み返してみても、やはり同じように強く思うと同時に、この10年で日本の教育は変わっているのか?という疑問が頭に浮かびました。

中学受験を経験して思うこと

わが家の子供達の受験した学校は、独特な教育方針で、定期テストはなし。
主体的に学び、探究・挑戦し続ける、多様性を理解し、他者と協働する。
自らの意志で積極的に新しい価値を創造し、広く社会に貢献する。
偏差値では測れない個性が最大限に尊重される学校です。
なので、わが家の中学受験はいわゆる中学受験とは違い、ピンポイントでその学校を目指すという受験スタイルでした。
しかも、子供たちにすべてを任せる…
つきっきりで勉強をしたりすることはもちろんなく、宿題や塾やほかの他習い事のスケジュールも子供たちに任せていました。
それが出来なければ、志望校に入ってもやっていけないので。
(志望校は定期テストがない分、たくさんの課題が出て、それを各教科の提出期限までに自分でスケジュールを管理して提出します。)
そんな偏差値にとらわれない学校なのに、受験に合格するには入試を突破するしかないし、詰め込み式の勉強をするしかない。
なんだか矛盾していますが、入学試験とはそういうもの。
ただし、思考力型の試験もあり、娘は思考力型で合格。
小6の夏まで公立の中高一貫クラスの塾にいたため、私立中学の受験には間に合わなかったので、思考力型の入試で合格できた娘は詰め込み式の勉強をめちゃくちゃした中学受験ではありませんでした。
息子は、娘の学校が唯一の志望校だったので、なんとしても合格したい!と、4年生の初めから4教科を詰め込みまくる受験勉強をしておりました。
なので、息子の独特な面白い発想は薄れ、頭でっかちに…
頑張ってはいましたが、成績はなかなか伸びず、その度に「偏差値なんか気にしなくていいけど、これでは合格できない…」と悩ましい受験期を過ごしました。
結局、最後まで成績は伸び悩み、ご縁いただけず。
本人は「自分的には精一杯頑張ったから仕方ない…」と言ってはいましたが、この学校に入るためにつきっきりで勉強し、もっともっと詰め込んだらよかったのか?いや、そう言うことがしたかったのではなかったんだよな。

一生学び続けられる人材を育てる

坪谷先生のこの本には「子どもたちは何を学び、何を身につけなければならないのでしょうか?それは自ら学ぶ力、すなわち生きる力です。知識や情報は、インターネットの普及によって身のまわりに溢れています。大事なのは、それらの知識や情報を選択し、一人でも、価値観の異なる人々とも協力し合いながら、問題解決していくために必要なスキルを身に付けていく姿勢です。つまり、これからの教育とは、知識を詰め込むのではなく、「一生学び続けられる人材を育てる」ということなのです。
10年前にこのように書かれているのに、10年経っても変わってない…
自ら考えることなく、受動的に知識を吸収するだけの詰め込み型の授業では、そうした人材は育たない。
なので、詰め込み方式ではない学校を志望したのに、入学するには詰め込むしかないという矛盾。
志望校に合格した娘は、まったく詰め込み式ではなく、びっくりするくらい主体的に学び、探求し、日々を楽しんでおります。
なので、学校によってはもちろん詰め込み方式の学びではなくなってきているようです。

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