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最近見たドキュメンタリー感想

Keep Sweet: Pray and Obey

妻が多いことが教団の中でのステータスになる。だから娘が多い方が力を持つことになる。女性達が、文字通り、財産として扱われていた。二千年前くらいの集団・民族だと当たり前だったかもしれないけれど、それが現代にあって、中身がよく見えるので、かなりグロテスクだ。

女の子達は「Keep Sweet」と言われ、従順に育てられる。外の世界は知らないし、自立が難しくてカルトから抜けられない。好きな男のことも結婚できず、教団の中で力を持つずっと年上の男性に妻として差し出される。
男の子達は、好きな女の子と結婚できず、労働を強いられ、しまいには何も持たないのに教団を追い出させる。

アマゾンプライムの2018年のドキュメンタリー『カルト集団と過激な信仰』のエピソード7にちょうどこの宗教の信者たちが取り上げられている。その時はこの事件が前提で話されていたので理解度が低かったが、今はよく分かる。アメリカだと皆がよく知っている件なんだろう。インタビューイーのおばさんが優しそうな素朴そうな人だったので、あまりカルトという感じがしなかったが。こういう現状があったのに、それでも信仰を続ける、というのが異様な感じを今は抱く。


ボクらを作ったオモチャたち

私の好きなトランスフォーマーが含まれているので、定期的に見直しているけど、今回初めてシーズン3に気がつき、マイ・リトル・ポニーがおもちゃから来ていると本気で初めて知った。ウォルマートとかにおもちゃ売ってるけど、あれはカートゥーンからじゃなくて、元々がおもちゃなんだ……大きいおともだちにも触れているし、めっちゃ尖ってるなって笑ってしまった。あと、HE-MAN面白すぎる。
バービーーもGIジョーもいるから『スモール・ソルジャー』観たくなる。トイストーリーも好きだけど、スモールソルジャーも大好き。


サイバー地獄: n番部屋 ネット犯罪を暴く

日本のネットでも「気持ち悪すぎる」と話題になった事件。
あまりにも胸糞だと言われてたので、記事をちゃんと読んでおらず、テレグラムという単語から、このドキュメンタリーを見るまで女性にターゲットを絞った『青い鯨』の模倣犯だと勘違いしていた。

モデルの仕事という名目で裸の写真や個人情報を送らせ、もしくはすでにネットで『女神』やパパ活をしている女の子の写真と個人情報を探り、それらを使って脅迫し、女の子達を奴隷呼ばわりし、多人数から『指示』を出して実行させる。厳密には言われなかったが、未成年の、しかもローティーンもとい10歳にも満たない女の子が被害に遭っていたともとれ、すごい悲しい。
写真を撮って送るだけでお金をもらえるのか、と安易に送った女の子はいただろう。それが地獄の門だとも知らずに……。
日本でもこういう写真を送らせて脅してもっと過激な写真を送らせる、ってのはたまに犯人が捕まるのであるのは知っているけれど。ここまで大掛かりなものも、探せばあるんだろうか。

これからの子供達をどう守るべきなんだろうか、とつい考えてしまう。
私は00年代のネットネイティブ世代で、ネットに写真を上げたり実名や住所を特定できるような情報を流したら死、みたいな世界で生きてきたので、2010年代からのFBやインスタから始まったSNSに実名でばんばん写真あげて、どんなSNSも相互に繋げてなんでも話す、という文化が性に合わない。が、これからの子供達は10年代のネット世界の延長上にいる。みんながやってる、という「そういう世界」にいる子供は、押さえつけても無駄だ。(自分もそうだったし)

そういえば、3人の童顔の女優さんに子供のふりをさせてSNSをさせる社会実験のドキュメンタリー映画があったなあ。あれ見たいな。

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