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贈答品の品位を守る為に

富山県南砺(なんと)市に移住後に
夫が農業研修を受けた農家さんは、
贈答用の高級あんぽ柿の生産農家さんでした。

こんばんは😄
田舎移住のウソ・ホント🌟築150年の古民家を買っちゃった❣️なつみんです🌻
(2021.11月下書き)

富山県南砺(なんと)市に移住すると決めたのは私で、
快諾してくれた夫は、
富山県に引越しをするなら
それまでと同じ会社員では意味がないと言い、
農業を始めることを決意しました。


私たちの出会いの場が
職業訓練校だったことから、
農業大国の富山県にはきっと
農業の職業訓練校的なものがあるはずだ!と、
所轄のハローワークの場所を聞く為に
役所に連絡したところ、
農政課を紹介して頂いたところから、
農業研修の話がスタートしました。


農業をやる!と決めたものの、
突然決まった引越しだったので
全くビジョンがない状態の夫でしたが、

何軒かご紹介頂いた農家さんと農作物から
あんぽ柿とアスパラガスの農家になることを選びました。

富山県南砺(なんと)市は
古くから干し柿の生産が盛んに行われていました。

この季節になると福光地区の至る所で見られた
この美しい景色に毎年感動します。
昔ながらの伝統的手法で今も作られる
南砺市内で唯一になってしまった景色



干し柿の原材料の『三社柿』は
生育する土地を選ぶ渋柿なので、
柿畑があるのは限られた地区しかなく、
必然的に移住する場所も特定の範囲内で探す
と言った具合になり、
今暮らしている家に落ちつきました。


富山県南砺(なんと)市には
古くからある干し柿の組合と、

『あんぽ柿』と言う
果肉がフレッシュなままの
熟し柿のような半生の干し柿のみを
少数精鋭で作っている組合とがあります。

どちらもお歳暮に贈られている
贈答用の干し柿なのですが、
夫が入っている組合は
そのうちの『あんぽ柿』のみを作っている組合です。

贈答用を作っているプライドと、
『贈答品』と言うブランドイメージを守る為にと、

B級品と言うものは存在してはならない
と言う決まりがあり、

そのせいで、売ってはいけない、
贈答品レベルの美味しいあんぽ柿が
どんどんと溜まって行きます。

時間とお金を掛けて育て作った
美味しい美味しいあんぽ柿は、
見た目が贈答品レベルでないと言う理由だけで
どこにも販売されることなく家に溜まって行き、
誰かにあげるか廃棄するしかなくて。


こんなに美味しいものが家の中に溜まり
厄介者扱いされてしまう。


同じだけの労力と
同じだけのガソリン代電気代などの
経費を掛けて作ったものなのにも関わらず、
廃棄するしかないものになってしまう。


こんなにも美味しいものなのに。


それに納得することが出来ず、
何とか出来ないものかと格闘しています。


美味しいあんぽ柿の味をそのままに
『あんぽ柿』の味のままを
食べて頂ける『何か』はないだろうか?と。

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田舎移住のウソ・ホント🌟築150年の古民家を買っちゃった❣なつみんです🌻 富山県南砺(なんと)市に移住をして丸3年経った2020年からは、 新規就農した夫を手伝って農作業もしています。 サポート頂いたものでより美味しい農作物を作る糧にします❣