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ルパン三世の三世、英語仏語西語で。基数・序数の話(ベトナム語でも)

スペイン語とフランス語は違う言い方なんだと少し驚き。
ルパン三世の三世は、
「ルパンザサーーーーー」でおなじみ、Lupin the thirdですね。
Lupin the firstだし。
これは基数と序数というものがありまして、この話も面白いんだけどね。
one two three four five・・・が基数
first second third fourth fifth ・・・が序数
ヨーロッパの言葉はこの二つがはっきりしてますね。
フランス語では
un duex trois quatre cinq・・・と
premier,ère duexième troisième quatrième cinquième・・・

1以外はièmeをつければいいので比較的簡単。
となると、Lupin IIIはla troisèmeと普通は思うはず。しかし、序数は使わず〇世はただ数字(基数)をいうだけ。Lupin troisというだけなんですね。
なのに、Lupin Iだけはpremierと序数を使う。またフランス語のへんなところ炸裂です。冠詞はつけません。英語のほうがきちんとしてる感じ。
で、スペイン語を習ってみて、フランス式なのかな?英語式なのかな?と思ったら、Lupin tercero 冠詞無しの序数でした。
ほかの言語(イタリア語やドイツ語)はどうなんでしょうね?
ちなみにエスペラントではLupeno la tria (Lupeno la 3a)英語式でした。
同じ語族なのに違うんだねえ

英語 「the」 序数
フランス語 基数のみ(ただし1世だけ序数)
スペイン語 序数のみ
エスペラントでは 「la」 序数

おまけ

日本語や韓国語では基数を使うか序数を使うかという感覚はあまりないだろう。数字(基数)にその時その時の単位をつけるだけなのだから。

ベトナム語ではとても面白く基数か序数の区別をする。
1か月、2か月、3か月は基数を使う
1 tháng、 2 tháng、 3 tháng---
1月、2月、3月・・12月は序数を使う
tháng 1、 tháng 2、 tháng 3---
英語でも10日目を10th dayではなく、day 10としたりするけどその感覚ですよね。10 days→10日間、day 10→10日目
ベトナム語でも10 ngày→10日間、ngày 10→10日目
置く場所によって基数か序数か分けるというすばらしい効率のいい言語だと思う。

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