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今更ハリー・ポッター観てる。その4 (ネタバレあり)

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「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

今回は意地悪家族とのやりとりはなし。
ちょっと残念ではあるが、今回はハリー自身が自発的に一人立ちをするように旅をしているみたいなので、いよいよ少年期の終わりが近づいてきた様でしみじみと成長を感じる。

コーヒー屋のバイトの娘を口説こうとしてたら、ダンブルドアに連れてかれて可哀想。

パディントンの骨董屋さんの店主でお馴染みジム・ブロードベントが重要な役で登場。
今回のハリーの主な任務は彼から情報を聞き出す為に、ひたすらご機嫌取りをしていく。

幸運の薬を飲むくだり。
ハイになっているダニエル・ラドクリフの演技が良い(ハリー・ポッター知るまではエキセントリックな役のイメージの方が強かったので個人的にはこちらの方がシックリくる)
クモ死んでるくだり、なんだかよく分からないけど不謹慎で好き。

回想シーンでダンブルドアが子供時代のヴォルデモートと初対面するシーン。
ダンブルドアがイアン・マッケランっぽいのもあり、めっちゃX-MENのジーン・グレイとの初対面シーンと似てる。

ダンブルドアと共に洞窟にいくくだり(なんで行ったかよく分かってないけど)。
凄い苦い薬をハリーがダンブルドアに飲ます所が、「凶悪」でピエール滝とリリー・フランキーがおじいちゃんに酒飲ましまくって殺すシーンと被った。「もう殺してー!」「そう言わず飲めよ、オラ!」。可哀想。

ラスト、スネイプに殺されるダンブルドア。
そして今回のタイトル謎のプリンスがスネイプだったことが発覚。
スネイプファンなので今後はいよいよスネイプの出番が増えそうな感じで楽しみだなぁ。

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「ハリー・ポッター死の秘宝part1」

いきなりビル・ナイ!

意地悪家族とのやりとり、今回はほぼなし。
ハリーのせいで家から追い出されたような感じだ。なんか気の毒。
というかヴォルデモート軍なんでハリーの自宅に襲撃しないんだろうか?まず調べるのそこだと思うんだけど。

何気に貴重なドーナル・グリーソンとブレンダン・グリーソンの親子共演。
後に父はパディントンと仲良くなり、息子はピーター・ラビットと殺し合う運命。
英国絵本作品の名物親子。

とか言ってたらドーナル・グリーソンが速攻で死んだ。
実は生きててこの後出てくるのかと思ってたらどうも本当に死んだらしい。だったら重要人物だし最後まで戦って死んだ所見せてよ。

みんなハリーに化けての逃亡劇。
本人以外どう戦ったか観れないのは残念だけど、ハリーとハグリッドの魔法を絡めたバイクチェイスシーンがとても見応えがあって良かった。

新情報がいちいちハリーの夢が多い。
とりあえず何をやるか迷ったときは彼を出来るだけ眠らせておけばいいのではないか。

ヴォルデモートのメンバー勢ぞろいでの会議のシーン。
女の人を寄ってたかっていたぶって殺して蛇の餌にするという鬼畜具合。とてもハードで良いな。しかしこの女性ホグワーツの先生らしいけどこんな先生いたっけ?

ここでのメンバーのそれぞれがヴォルデモートに対してどれだけ忠誠心があるか表情だけで何となく伝わってくるのが素晴らしい。名優揃いで演技合戦を観てるだけで楽しいシークエンス。

ロンの家でのパーティシークエンス。
ロンの妹ちゃんのドレスのファスナーをハリーが上げ、キスするシーンが艶めかしい。
もう多分肉体関係ある感じだ、こりゃいつの間にかハリー童貞卒業しているっぽいぞ。

しかしこんなパーティなんかしてていいのかな?と思っていたら案の定敵が攻めてきた。
もうグッチャグッチャだ。

ワープで逃げた先のカフェでの魔法バトル。凄く暴力的な間で突入していくのが上手い。
すごい突発的で普通にビックリした。

再び登場のパディントンのルーシーおばさんの声やってるおばさん。
以前ホグワーツのみでやってた管理体制を今回は魔法界全体でやろうとしてる。相変わらずサイコパス演技が楽しい人。

めっちゃ万能薬として出てきているけど、変身薬って確か作るのに数か月かかる設定じゃなかったっけ?

魔女裁判やっているのだけど、魔法界の魔女裁判は人間っぽい兆候を見せると罰則を与えられる人間界と真逆なのが面白い。

その後はロードムービー的な展開が続くのだけど、正直この辺りは凄い退屈。
テンポがゆっくりだし次の目的が決まらないけどウロウロしてる時間が長い。

「秘密の部屋」で出てきた剣見つけるくだりまで長すぎてあんまり覚えてない。

ロンが卑屈になる様な幻を見せてくるシーン。
ハリーとハーマイオニーがエロエロな前戯を見せつけてくる所で「子供向け映画として大丈夫なのか?」とは思った。

金髪の娘のお父さんに会いに行って情報を得るくだりから敵に捕まるまでのくだり、急に急ぎ足になった印象。というか説明がないので結構混乱。
ハリーの顔腫らしたらバレないって、そんなレベルで誤魔化せるもんなのか?血液検査的な魔法ないの?

ゴラムみたいな奴が助けにきたけど理由がよく分からない、そして死んだ。
本当は感動的なシーンな筈なのに、やっぱりテンポが急ぎ足な感じで、僕はいちいち頭が追いつかない感じ。

最強の杖ダンブルドアが持っていたやつだったのかい。あっさり墓荒らされて取られてんの拍子抜け。

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「ハリー・ポッター死の秘宝part2」

意地悪家族の登場まさかのなし。
ちょっと!!!マジか!?
という事は前作のハリーが車を見送る所でこの家族とのやりとり終わりなの!?
絶対ハリーとの「完全な和解」or「完全な決別」というどちらかのやりとりは必要でしょ。
だとしたらこの意地悪家族の扱いって、本当にただ意地悪してくるだけの頭の悪い連中ってだけってこと?
少なくとも「賢者の石」の所までは育ててくれた訳だしなんかもうちょっとないのかよ、、、。
シリーズ通して出てきた名物キャラクターとしてあんまりじゃないか。

最終作なのに個人的には冒頭からいきなり-500点位の減点で始まってしまったぞ。大丈夫なのか?(というか、この家族の登場を楽しみにしてるの俺だけなのか、、、)

ヘレナ・ボナムカーターに変身するハーマイオニー。
ヘレナ・ボナムカーターの演技がめちゃくちゃ上手いので強がっている少女にしか見えないのが凄い。

この銀行のトロッコって1作目の時こんなジェットコースターみたいな感じじゃなかったと思うんだけど、最後なのでいつもより余計に回しております、というサービス。

ドラゴン可愛い。でもこの後出てこないのかよ。

ダンブルドアの弟さんの助けによりホグワーツに戻ってくる。
ダンブルドア兄弟のエピソードもっと聞きたかったけど原作では説明あるのかな。

やはり学校でのお馴染みのメンツが集まる所は高揚感がある。

反乱を起こして立ち向かう展開は熱い。
特にいつもはダンブルドアの後ろに一歩引いてたマギー・スミスの大活躍は泣けたなぁ。

ロードオブザリングっぽい大軍とのバトルはお金かかっている感じでやっぱりどの映画で観ても良い。

敵が攻め来たらぶっ壊す為にある感じの渡り廊下がちゃんとぶっ壊されて満足。

実はハリーの命を利用していたのはダンブルドアで、彼を守ろうと努力していたのはスネイプだったと分かるシーン。
ずっとたぶん味方なのだろうとは思っていたけど煮え切らない態度を繰り返していた彼の真意が、一人の女性に対する一途な想いだったと明らかになる。
これまで彼の人生を想うと胸が締め付けられる素晴らしいシークエンス。

分霊箱壊されて、残るはペットの蛇ちゃんだけになってしまったのでヴォルデモートがテンパってくる。
「ハリーが一人で森に来て命差し出せば他の奴は助けてやるぜ」と要求、でも本人的には多分背中とか汗でびっしょりだと思う。
ここの一旦休戦シーンで実はお馴染みのキャラクターがめちゃくちゃ死んでいるのだけどかなりサラッと流される感じで死んだキャラクターが気の毒だった。映画の尺的に仕方ないとは思うけど。

結局ハリーが一人で森に行くのだけど何故かハグリッド捕まってる。言ってよ。
ここら辺のハリーが殺されたはずなのに生きてる理屈は全く分からなかったけど、一旦仮死状態にしてヴォルデモートとのつながりを切るという事なのかなぁ。
ダンブルドアが登場して、ハリーを犠牲にするつもりはなかったらしい事がなんとなく判明。良かった良かった。

死んだと見せかけて復活からの奇襲。
ヴォルデモートが自分で死んでるか確認してたらこんなことにならなかったのに、余程テンパっていたみたいだ。

ハリーとヴォルデモートの合体ドラッグ描写爆笑した。こういう変なシーン入れてくる所好き。
両親拷問されて殺されたネビル君が蛇ぶった切って終戦という熱い展開は最高。

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そこから舞台は19年後。
駅で息子を見送るシーン。彼の名前の由来のシーンはそりゃどうしたって泣いてしまう。
ハリーのスネイプへの敬意を感じられる素晴らしいシーン。クラス分け問題のスリザリンへのフォローにもなっているしとても良かった。

仲良し3人が映るラストカットも「ああ、終わるんだな」としみじみ感じて泣いた。

不満という程ではないけど、ハリーが学校から卒業するシーンないんだな。
このシリーズの魅力ってやっぱホグワーツでの学園生活の中に潜むサスペンス要素だったと思うし、学校生活からどう巣立っていくのか見せてくれても良かったと思う。
まあいいんだけど。


という感じで今更シリーズ一気見したけど全体的には結構面白かった。
観ないでなんとなく舐めた印象を持ってたけど食わず嫌いは良くない。

短期間で観た僕ですらキャラクターの魅力が素晴らしいと思ったし、「北の国から」みたいに彼らと一緒にリアルタイムで追いかけてきた人はそりゃ感動するだろうなぁ、これだけ愛されているシリーズなのも納得。

ただロードオブザリングやMCUみたいにそれぞれのエピソードを一本の映画として完成度を高める様な作りではないのでもうちょっと映画向きのアレンジは必要じゃないかなぁと思う作品も多かった。
まあ、おそらく原作の膨大なエピソードをまとめる為にダイジェスト的にしていると思われる所がめちゃくちゃ多い気がしたので、原作は読んで観てくださいというスタンスで振り切っているんだろうな。
これはこれでシリーズとしてあり方として成功してるし文句言うのも野暮な気がする。

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